DJシロクマの夏祭り!
【この作品は、遥彼方様主催企画《「夏祭りと君」企画》参加作品です】
《お便りは別の人が読んでいます》
良い子の皆様、いい歳した大人達、こんばんは。
DJシロクマです。
さてさて、豪雨による被害が各地で起きています。
ヤバいと思ったら、それぞれの自治体の避難指示がある前に避難される様にしてください。
ちなみに作者の地区でも川が堤防スレスレまで来てヒヤっとしたそうです。そして職場は水浸しだったそうです……。
さてさて、最近暗いニュースが多いですが、そんな時だからこそ我々はテンションバリ上げで行きましょう!
パフパフ音ならして! いつ鳴らすの? 今でしょ!(パフパフパフ)
【カンペ:ちょっと古い】
そんな事ねえよ! 俺は今でも使ってるよ!
さてさて、では本日はー……えーっと……
夏祭り! です。
皆様は夏祭りと言えば何を想像されるでしょうか。
俺はひたすら出店とビールですーっ、もう缶ビール片手に出店巡るの止められねえ。
でも凄い人ですからね、飲み過ぎて回りに迷惑かけないように。
酒は飲んでも飲まれるな! って奴です。
んで、今回は夏祭りに関するお便りを頂いてると言う事で……
さてさて、今日のトップバッターは……
『財布落としたら戻ってきました』さん!
いいね、財布落として戻ってきたって。
俺も前財布落として、家に戻ったらポストの中に入ってたんだよね。
どうやら免許書見て届けてくれたみたいで……たぶん届けてくれたのは、あの人って目星は付いてるんだけど、いざその人にお礼しようと菓子箱持ってったら知らんと一蹴されました。
「こんばんは」
おおぅ、はい、こんばんはーっ!
「財布落としたら戻ってきましたです」
いいねー、世の中捨てたもんじゃないねー!
今の……ペンネーム言っただけ?
なんかこの流れ……お約束になってきたな……
「夏祭りに関するお便りと言う事で、僕は昔の思い出を語ろうと思います」
お、いいねー!
もしかして青春かな? 青春なんだな?
「あれは僕が高校一年の時……物静かな先輩と一緒に夏祭りへ赴こうとした時です」
ふむふむ。
物静かな先輩……いいね、なんか日本美人を想像しちゃうね。
着物が似合う人……こうスラっと……いや、貧乳だなんて誰も……
【カンペ:苦情くるからヤメロ】
う、うぅ……男ってバカだから……視点がずれてるから……許してください……
ちなみに悪いのは作者です。
「んで」
あ、はい。
「僕はその先輩と一緒にいくつもりでした。でも、運悪く待ち合わせ場所でカツアゲに遭ってしまって……」
な、なんだとうーっ!
これから夏祭りって時に!
出店で無茶苦茶使うからねー。祭り終わった後にサイフ見るのが怖いです。
「なんとか僕はそのカツアゲから逃れようとしたんですが、何処までも追いかけてきて……」
こわぁ……それもう通報案件だよ。
下手したら事件だよ。
「僕は必至の思いで行きつけの喫茶店の中に逃れました。でもなんと喫茶店の中まで入ってきて……」
通報! 通報だよ!
もう逮捕だよそれ!
「それで、気づいたら元々待ち合わせしてた物静かな先輩と一緒に三人で祭りを楽しんでました」
ちょっと待て!
ハショリ過ぎだろ! 肝心な部分の思い出語ってないよ!
え? 終わり? マジで?
ちょ……こういうのマジで止めて欲しいんだけど!
全く……これだから最近の若い奴は……
えーっと……じゃあ気を取り直して次……
『リア充殲滅委員会会長』さん!
うわぁー、来たよ。分かりやすい奴が。
っていうか、もしかしてこの人……前にもお便りくれた人がペンネーム変えてきたんじゃない?
「こんばんは、リア充殲滅委員会会長です」
はい、こんばんはーっ、君もリア充から生まれてきたという事を忘れないでね。
「実は私……リア充が大嫌いなんです」
うん、ペンネームからひしひしと伝わってくるよー。
もう痛いよー、俺のお腹が痛いよー、これまたクレーム来ない? 大丈夫?
「特に夏祭りなどのイベントはリア充の巣窟……でも私、今回そんなリア充の巣窟に飛び込まざるを得ない状況になってしまったのです」
ふむ、いい事だよ。
これを機にいい相手と巡り会ってほしいねー。
でも何があったんだろ……
「実は私は、街コンなどを経営する会社で働いているのですが……」
なんでだよ!
お前、なんでそこで働いてんの?!
一番働いちゃダメな人でしょ! 貴方! っていうか誰よりも先に自分の相手見つけなさいよ!
「なんと、実は今回……夏祭りを利用してカップルを作ろうという悪魔の企画が持ち上がってしまったのです」
いや、貴方にとって会社の企画……全部悪魔の企画じゃない?
今回に限らず……
「私は思い悩みました。リア充を新たに作ってしまう事に加担してしまうと」
だったら勤務先変えろよ!
そのメンタルあるなら何処でもやっていけるよ!
「しかも今回は夏祭り……私はそこで女性陣を率いて男性陣と巡り合わせるのですが……」
うーん、でも逆に気になるな……
この人どんな顔で仕事してるんだろ……
「ところで、私も浴衣着ていくんですが、どんな柄がいいと思いますか?」
自分で決めろ!
ちなみに俺は大人っぽくて涼し気な濃い青色が好きです!
はい、次!
まったく……いつもの事ながらカロリ―消費ハンパないな。
えーっと、次は……
『ブルーハワイが許せない』さん!
えー、ブルーハワイ許してあげなよ。
でもあのシロップ、会社によって色々あるみたいで、固定の味ってないみたいですね。
あぁ、その辺りが許せないのかな……
「こんばんは、ブルーハワイが許せないです」
はい、こんばんはーっ!
許してあげなよー、ブルーハワイに罪はないよー。
「実は俺、夏祭り……が大嫌いです」
むむ、なんだか否定的なお便りが来たね。
その理由を聞こうか!
「何故かと言えば、必ずと言っていい程、盆踊りがあるからです」
……ん?
まあ、そりゃあるでしょ。お盆なんだし。
「盆踊りが始まると、踊らざるを得ないのです。もう体が勝手に踊ってしまうのです」
……いや、あの……
君……もしかして……
「そして次に出店の数です。夏祭りは全国的に、季節毎に行われる祭りに比べて出店が多くなる傾向があります。それは花火大会などと併用している為に、訪れる人が多くなる……という理由もあります」
あ、うん。
でもそれって気のせいレベルじゃない?
季節毎に併用される催し物ってそれぞれあるだろうし……
「なので……ついついお金を使い過ぎてしまうのです。イカヤキ、タコヤキ、オコノミヤキ、ヤキソバ、ラムネ、ワタガシ、タイヤキ、カステラ……そしてビール」
いや、お前夏祭り大好きだろ。
そして俺と激しく気が合いそうだ。
「夏祭りが終わった後、全ての花火が打ち上げられた後の……あの喪失感。そして実際に財布からは金銭が綺麗さっぱり無くなっているのです。夏祭りの七不思議の一つと言えるでしょう」
不思議だねーっ!
ああー、不思議だー!
「以上の事から、俺は夏祭りが大嫌いです。今年も……あの季節がやってくる」
やってくるよ!
そして財布には出来るだけ小銭を多く入れてね! おつり無くなると出店の人困るから!
さてさて、そんなワケでお時間がやってまいりました。
皆様も夏祭り……お楽しみください。
ではまた!