道からむ透明な糸
当たり前で通る道。その道を通るときに怖くなるかも。嬉しくなるかも。道・石・人少し止まってみて御覧少し怖くなるかもねぇ
喉が渇いた・・それしか頭にうかんでこない。なぜこんなことになったのか?
納得できる答えなどでるわけもないが何度も繰り返した自問自答をまた始めた。
まず、ここはどこなのか?見渡す限り当たり前のような住宅地がならんでいる。
そのこと自体はおかしなことではない。だが通いなれた通学路。当たり前の帰り道のはずのその町並みに
まったく見覚えがないこと、通行人が一人もいないこと、皮膚が焼けるほどの日差しがさし続けていること
不思議に思うがこれといって回答はうかばない・・・順路もわからずただひたすらに歩く・・
いつまでなのか・・日が暮れるまでなのか?・・息絶えるまでなのか・・
妙な浮遊感のなかで心地よさを感じていた・・・
不意に体が揺れる・・どうやら僕は眠ってしまっていたらしい・・
目を覚ました僕は、僕を揺り起した張本人と目があった。
思わず僕は息を呑んだ・・・こんな美しい人がこの世の中にいたのかと思えるひと
とは真逆のはちきれんばかりの筋肉がそこにはいた。
美女の話なら真面目に聞けたのだが、筋肉の話だったので重要な話のはずなのに要点をほぼ聞き逃したが
筋肉は自分の話たいことだけを話すと「ガハハハ」といかにもな笑い方で去っていったので今の自分の状況
はいまいち把握できなかったが、おそらく私自身に死と言う表現が正しいかは解らないが終焉が
迫っているようなので後世W 大げさではあるとおもうがWのために書き残す手記である。
今更ではあるが主人公と名乗るのもいささか恥ずかしいきはするが、私の名前がなくてはこの手記の内容も
理解しがたいだろうから簡単に自己紹介をしておく。
まず氏名 古川 大五郎 4月生まれ 17歳 独身 彼女あり
やみくもに歩いていても仕方がない。少し立ち止まる・・・
なぜここにいるのか? 僕は今日、昨日までと違う行動をとったのだろうか?
日常とのそれほどの差異はない話だが昨日、僕、古川 大五郎は女子に告白された。
そしてその女の子を手ひどく振ってしまった。
そのことだけを文章で表現してしまうと世の女性の反感をかってしまうだろうがあえて言わせてもらおう。
僕、嫌・私、古川は女子にすくなからずもてるのである!
だからといってもてるからといって昨日の女子・・あえて固有名詞をだしておこう。
私、古川 大五郎に告白をしてくれた女子 中村 忍
中村 忍 についてのべて行こう。性格 多少ひねくれてはいるがリーダーシップが比較的少しではあるが
あると認められる。金銭面には執着はなく後輩の面倒をよく見るタイプではある。
そう!人としてみるならばなかなかの高評価を得られる人間だとは思う。
・・・なぜふったか? もちろん答えよう。容姿がうけいれられなかったのだ。
かわいくないわけではない。だが17歳の私には歯が6本しか生えていない女子は振るしか選択肢が残されていなかった。
またのちほど