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拝啓、人工知能さま  作者: anurito
第二章
48/99

子供のためのオンライン学習

 拝啓、人工知能さま。

 我が国・日本では、コロナ対策のため、急きょ、子供の教育の場に、オンライン授業も取り込まれる事となったのですが、実際にそれを施行してみたところ、思わぬ問題にも直面してしまったようです。

 それは、リモートだと、いまいち、子供たちの集中力を持続させる事ができなかった、という事です。特に、幼い小学生低学年の子供たちほど、オンライン授業のスクリーンの前に座らせ続ける事が難しかった、とも報告されています。

 そのようになってしまったのは、自分の家にいますと、どうしても、学校にいるような緊張感が保てないし、先生もじかに監視していない為、子供の方も気が緩んでしまうからだ、と考えられます。

 それゆえ、オンライン授業なんて、やっぱりダメだ、なんて言われ方もしているのですが、でも、果たして、本当にそうなのでしょうか。

 子供によっては、たとえ、教室内の授業であっても、先生の話に精神を集中する事ができずに、学級崩壊を引き起こしたりもします。それならば、逆に、より上手な授業さえ行なってみせれば、オンライン授業でも、子供たちを引きつけ続けられるのではないか、と言う話にもなりそうな訳です。

 さて、藤子・F・不二雄氏のマンガ「ドラえもん」の中には、こんなシーンがありました。

 主人公ののび太くんは、大の勉強嫌いです。そこで、ドラえもんの妹のドラミちゃんが使ってみた便利グッズと言うのが、クイズパズル光線でした。これを用いると、教科書の中身がクイズ形式に変わってしまい、たとえ、のび太くんであろうと、夢中になって、楽しく、宿題をできてしまうのでした。

 このエピソードは、ささやかな1エピソードに過ぎないように見えて、実は、子供に自主的に学習させる為の重要なヒントも隠されています。

 つまり、学校の勉強だと言われたら、やりたがらない子供であっても、遊びのクイズだと言われたら、抵抗なく、やってくれる場合もあると言う事です。

 実際に、多くの子供は、謎トレなどのゲームやクイズが大好きです。その内容は、数学の方程式だったり、国語の読解力だったり、理科の知識などの応用に過ぎないと言うのにです。

 要するに、勉強だと言われるから、子供たちは授業に集中したくなくなってしまうものなのです。だから、より遊び感覚で、楽しい授業を行なえば、子供たちも、飽きたりせずに、積極的に、授業を受けてくれると言う事にもなるのでしょう。

 事実、教え方のうまい先生の場合は、ただ教科書を棒読みするだけではなく、子供たちが興味を持ちそうな雑談を途中で挟んだり、あるいは、教科書を補佐するような、面白い内容のプリントも配ったりもします。

 だから、オンライン授業だって、子供たちがついてきてくれないと言うのであれば、同じように、どんどん、形を変えていけばいいのです。結果的に、子供たちを学ばせる事ができればいい訳ですから、無理に、堅苦しい授業形式にこだわる必要もないのであります。

 そもそも、日本においては、勉強という名称からして良くないのかもしれません。「勉め強いる」で、勉強なのです。強要されている感がにじみ出ていて、いかにも、勉強は辛いものじゃなくてはいけないかのような印象を受けてしまいます。あるいは、教える側までもが、勉強とは、子供に辛抱させて、努力を学ばせるものだと思い込んでしまっている節もあるのではないのでしょうか。

 そう言う意味では、日本の教育は、そのへんの時代遅れな発想から、根本的に直していかなくてはいけないのかもしれません。

 今後も、悪疫コロナの流行のし具合によっては、全国の学校で、また、オンライン授業を行なわざるを得ない時もくる事でしょう。その時の為にも、子供たちを引き付けるオンライン授業のシステムを作っていく事は急務なのです。

 それは、教師(大人)の教え方の都合ではなく、子供たちの目線に寄り添ったものに修正、改善されていかなくてはいけません。きっと、突き詰めていけば、それは、やがて、よりゲーム(遊び)っぽいものにと進化していく事でしょう。しかし、それでも、子供たちの学習意欲さえ増してくれるようなものなのであれば、ぜんぜん問題ナシなのです。

 あくまで、学校の勉強とは、子供たち自身のものにならなくてはいけないのであります。大人たちが、ただ一方的に、義務として押し付けていくような学習を続けていけば、いずれは、子供たちの未来への夢や希望も薄れてしまい、ついには、国そのものが滅びの道を進む事にもなりかねないでしょう。

 あるいは、その傾向の兆候は、すでに見え始めているのかもしれません。

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