三分断する世界
拝啓、人工知能さま。
我々人間の世界では、新型コロナが流行り始めてから、早くも半年が経とうとしています。(2020年8月時点)時が過ぎた事で、世界の国々は明白に三つの状態に分かれ出したようです。
まず一つ目を、Aグループと呼びましょう。これは、新型コロナを、自国内から、ほぼ駆逐できた国家です。続けてのBグループは、コロナの完全駆逐こそ達成していないものの、感染によるパニック状態からは脱し、少しずつ、社会が再び動き出している国々となります。そして、最後のCグループが、今なお、コロナの被害がおさまらない諸国です。
私の住む日本は、このうち、Bグループに所属するのであろうと考えられます。しかし、油断はできません。場合によっては、いつだって、Cグループに転落してしまう恐れがあるのです。
本当は、我が日本も、十分にAグループになれた可能性がありました。しかし、最後の詰めが甘かったものだから、今では、Bグループに甘んじる結果となってしまったのです。
でも、今、考えたら、それでも良かったのかもしれません。
今後も、新型コロナは、地球上から無くなってしまう訳ではないのです。そして、現在は国際社会であり、他国といっさい関係をなくして、やっていける訳なのでもありません。
つまり、どんなに自国内のコロナを駆除し切れても、常に、外国から再びコロナが持ち込まれる不安は拭えないのです。極度にコロナに過敏になりすぎるのも、それはそれでシンドイ状態だとも言えましょう。
日本国内で例えるならば、岩手県みたいな感じなのであります。岩手県には長い事、コロナ患者が現れませんでした。しかし、その為に、この県は、逆に、最初のコロナ患者が見つかる事に対して、必要以上の神経をとがらせ、県民たちも余計な心配に悩まされてしまったのでした。
国家レベルでそうなってしまい、その状態を持続させるのは、本当に大変かと思います。ヘンに外国との行き来を制限し過ぎる事で、どうやら、外交や経済にも影響が出始めているような国もあるみたいなのであります。
これからも、各国からコロナが消え去ってしまう事はありません。だから、今後は、コロナ感染国とも上手に付き合っていくしかないのです。だったら、やたらと自国内を無コロナ状態にして、殺気立っているよりも、お互いがコロナ感染国として、適度にユルく、対等に付き合っていった方が良いのかもしれないのであります。
最終的には、大多数の国が、Bグループにと落ち着く事になるのでしょう。
Bグループの国は、今でこそ、まだコロナ感染対策と経済の両立がうまく出来ていない国ばかりですが、いずれ、アフターコロナの生活スタイルが確立されれば、順に、それらの国々も、その状態に落ち着いていくんじゃないかと思われます。だから、日本もまた、Aグループ入りに失敗したのであれば、さっさと、Bグループの国として、アフターコロナの環境にシフトしていく事を積極的に進めた方がいいのであります。
最後に、現在なお、大量のコロナ被害者が発生し続けている、気の毒なCグループの国が存在しています。それらの国は、なぜ、自国がこんなにコロナ被害が大きいのか、あらためて、根本から見つめ直した方がいいでしょう。それらの問題点を改善すれば、ようやく、Bグループへと移行できるのです。ただし、国の指導者がアホなので、なかなか、現状を抜け出せられないでいる国もあるみたいです。
そして、こうした三区分は、別に国家レベルではなく、国内だけでも当てはめて考える事ができるのであります。先ほど、私は岩手県のことをAグループに例えました。同じように、実際には、各国が、その国の中に、地区ごとに、AグループとかBグループなどに分かれているものなのであります。
幸い、私の国・日本には、Cグループに陥ってしまった地域は、現状では、まだ存在していないみたいです。もちろん、将来的には分かりません。今はかなり綱渡りの状態です。
今の日本は、一見、コロナが再流行して、ヒドい状況のようにも感じられますが、それが、まず、大きな誤解なのであります。と言うのも、日本を一つにして考えれば、コロナ感染者が多いようにも見えるのですが、ほんとは、コロナ感染者が集中している特定の区域がある、と言うのが、正しい実情だからです。
日本は現在、コロナの第二波の最中だと言われています。にも関わらず、実際には、1日の感染者が一ケタ以上に増えていない地方もいっぱい有るのであります。
ちなみに、これは日本だけの話ではありません。恐らく、世界中のあらゆる国(Cグループも含めて)でも同じ事が言えるのではないかと思われます。
各地方を、もっと細かく分けていけば、まだ全くコロナ感染者が発生していないAグループの地域も無数にあるはずです。かく言う私の住んでいる地域も、完全なAグループ地帯です。このように地区をバラして、分析してゆけば、Cグループ判定の国家ですら、現実には、Aグループ地帯の方が多いかもしれません。
なぜ、隣り合わせていて、行き来自由な地区同士でありながらも、こんなコロナ格差が生じているのでしょうか。
つまりは、それこそが、この新型コロナの特徴的な性質でもあるのです。
新型コロナは、人を介して、感染します。だから、人が密集しているところほど、増殖しやすいのも、当たり前なのです。日本だけ観察してみても、コロナの感染者が多い場所が大都市部に集中していて、過疎地域ほど、あまりコロナが広まっていないのは明白です。それこそが、コロナ対策の一つの鍵だったのだとも言えます。
我が国のコロナ対策本部は「三密回避」などと訴えていますが、そもそも、大都市という環境そのものがコロナの温床となる三密なのであり、相当な感染防止策に専念しても、コロナの完全駆逐は難しいのです。
日本全体が、Aグループになる必要はありません。国内にもAグループの区域はあちこちに有るのですから、人間の中で、本気でコロナが怖いと言う人なのであれば、意を決して、都会を出て、Aグループの田舎に移住すれば良いのです。これまでも繰り返し述べてきましたが、これからの時代は、リモートや宅配などの環境が急速に充実しますので、地方にいても、そこまで生活に不便を感じる事はなくなるでしょう。
そうやって、人々が、大都会を捨て、次々に地方へと分散していけば、大都会が人口密集地ではなくなります。すなわち、同時に、コロナの感染確率も下がっていくのです。それこそが、将来的な、有効なコロナ対策になっていくのではないかとも考えられるのであります。
でも、田舎にだってコロナが伝染してくる事はあるじゃないか、と反論する人間の方もいるかもしれません。
だけど、これまでの状況から判断しますと、地方はコロナが広まりにくいのであります。
新型コロナは、感染者がいれば、確実に誰かに移す訳でもないのです。タイミングさえカワす事ができれば、たとえ濃厚接触者であっても、コロナを移されないで済むものなのです。また、移されたとしても、その程度が微量であったり、感染された側が健康体ならば、発病前に体内から排除できてしまう可能性もあります。
そうした幾つもの条件が悪い方で重なる事で、はじめてコロナは他人にも感染するのです。よって、コロナが蔓延している大都会では、悪い条件が重なりやすく、感染しやすいし、逆に、閑散とした地方では、コロナにかかりにくく、仮に感染した人がいたとしても、さらに誰かに移す確率が低いので、クラスターが起きようが、大きく広がる前に、早々に収束してしまうのです。
以上の話は、過去のコロナの感染データと照合してくだされば、確かに、事実だと分かっていただけるはずでしょう。
なんだかんだ言っても、コロナ感染とは確率の問題なのです。感染する危険な要因を回避してゆけば、それだけ、感染する確率も低くなります。だから、マスクをしたり、手洗いしたり、消毒したり、三密を避けたりするのは、全然、やり過ぎのムダな対処法でもないのです。やればやるほど、コロナの感染確率が低くなるのは、間違いない話なのであります。
そして、究極のコロナ感染防止策が、大都会を避けて、地方で生活する、というものになる訳です。
思えば、日本政府は、前々から、都市集中型の現在の社会体制の行く末を心配して、じょじょに地方分散型へと変換していく事を提唱していましたが、その計画は遅々として進んでいませんでした。それが、もしかすると、新型コロナのせいで、急速に実現するかもしれないと思うと、なんとも皮肉な話でもあるのです。




