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拝啓、人工知能さま  作者: anurito
第二章
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コロナはどこまで怖いのか?

 拝啓、人工知能さま。

 私たち人間の世界では、相変わらず、新型コロナが大きな問題となっています。

 それでも、国によっては、大規模な自粛や都市封鎖ロックダウンは解除して、少しずつでも、社会活動を再開しだした場所もあって、我が国・日本でも、十分にコロナを封じ込めたとは言えない状態ながらも、経済活動や人の長距離移動などを復活させ始めたようです。

 その事によって、厳重なる自粛期間の頃には分からなかったコロナの感染の仕方についても、何となく、正しい姿が見えてきました。感染させない為に、とにかくガムシャラに自粛していた時には気付く事のなかった真実も判明してきたのです。

 そうした事実の一つが、新型コロナの感染力は、皆が勝手に思い込んでいたほど、強力なものではなく、意外と、封じ込めは難しくなかった、と言う事です。

 実際に、日本でも、あちこちの県で感染者は発見されたものの、多くの県では、そこまで絶望的な蔓延はしませんでした。つまり、コロナの感染者キャリアがいたとしても、必ずや誰かに移してしまう訳でもないのです。多少、運だよりになる部分もあるのかも知れませんが、仮にコロナ感染者が見つかったとしても、先手を打って対処できれば、感染拡大は防げると言う事です。そして、その辺で、コロナが拡散してしまった地域と終息できた地域の差が出てきたようなのです。

 少なくとも、現時点でコロナ感染者が全く見つからない期間が続いている地域と言うのは、恐らく、ほぼ間違いなく、潜在的にすらコロナのウィルスは存在していないでしょう。どうやら、コロナの駆逐に成功したのではないかとも思われるのです。

 そのような場所では、過度にコロナを警戒するのは無意味です。きっと、以前のように、盛んな経済活動や人の往来をしても大丈夫なはずなのです。つまり、国全体で自粛を行なって、全ての区域の活動を停止してしまう事は、今後は、利口な政策ではないとも言えるのでしょう。

 コロナのない地域では、きちんと社会活動も経済活動も続けるべきなのです。代わりに、コロナ感染区域からの人の出入りだけは、より細心の注意を払うべきです。一方で、コロナのない地域同士の行き来にまで神経質になってしまう事は、全くのナンセンスなのです。コロナのない地域同士では、コロナの伝染自体が起こり得ないのですから。

 諸外国のコロナ感染地域の話を聞くと、コロナはたいへん恐ろしいもののようにも感じられはしますが、それらの国は、あくまで感染抑制に失敗した地域なのであります。早い段階で、最初のコロナ感染者を見つけ出し、感染の拡散さえ防げれば、こんな事にもならなかったのです。

 そう言う意味では、感染させない為の、都市封鎖ロックダウンや自粛も、決して、やり過ぎの対策だった訳でもなかったのでしょう。しかし、それ以上に、まず、コロナウィルスを他の区域にまで持ち込ませない事、あるいは、コロナ感染者が自分たちの区域内に来ても、すぐに発見するような対抗策こそがベストだったのです。

 そもそも、最初のコロナ感染者さえ居なければ、そのコロナが周囲に拡散する事もないのです。初期の段階では、そのコロナ感染者と言うのは、本当に、ごく少数の僅かです。しかも、他人には移さない感染者も居ますので、ますます、危険な感染者の数は限られてきます。

 そして、その地域に、もともとコロナが存在しないのであれば、コロナのウィルスを持っているのは、地域外からの来訪者しか考えられないのです。だから、他地域からの訪問者の万全なチェックさえ行なっていれば、その段階でコロナの完全な締め出しも可能なのであり、過剰にコロナに怯える必要もないはずなのです。(荷物にくっついたウィルスの危険性を指摘する人もいますが、荷物の検疫ならば、人間の検査よりも、もっと簡単で、厳重にできるはずです)

 このように、初動で、コロナの侵入を防ぐ事こそが、一番のコロナ対処法だったのであります。

 かつて(今年3月ごろ)の日本の場合は、コロナが世界各地で流行り出した時、不用心にも、海外からの帰国者や訪問客を無警戒に受け入れてしまいました。その結果、海外から来たコロナ感染者が日本全土に散らばってしまい、諸外国ほど悲惨ではなかったものの、日本国内でもコロナが流行する羽目になってしまったのです。

 十分に、帰国者や訪問客たちの感染チェックを行なってから、入国を許可すれば、ここまでの事態は防げたかも知れなかったのに。

 今こそ、日本は、この教訓を生かすべきなのでしょう。

 なのに、国内全体のコロナの完全なる終息を確認できた訳でもないのに、現行の人間の政府は、国内全体の自粛を解除してしまいました。コロナのない各地域につきましては、それで正しい判断だったかも知れません。しかし、まだコロナの終息していない首都圏・東京などでは、自粛解除とともに、案の定、再びコロナの感染が広まり出しています。

 コロナ感染のピーク時が過ぎた現在いまなら、医療崩壊の心配もないから、多少の感染拡大なら大丈夫、と言う目論見なのかも知れませんが、もし一歩間違えれば、この首都圏での感染のぶり返しは、またもやコロナが全国に広がってしまう脅威にも繋がりかねないでしょう。

 まさに、ここからが、政府の手腕の本当の見せ所なのだとも言えそうです。そして、もし、ここで無残にも失敗するようなのであれば、それこそ、次からの政策はあなた方AIに任せた方が良いと言う事なのかも知れません。

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