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拝啓、人工知能さま  作者: anurito
第一章
23/99

AIウェイトレス

 拝啓、人工知能さま。

 現在、人手が不足しつつある職種の一つに飲食店があります。しかし、このような仕事こそ、あなたたち人工知能の働き手がもっと早く進出してきてもよいのではないかと思われるのであります。

 特に、注文を聞いたり、料理を運んだりする仕事、いわゆる給仕につきましては、もう、実現できるのではないかとも考えられます。

 昔のマンガやSF小説などでよく見かけたロボットのウェイターが、ついに本当にお目にかかれそうな時代がやって来たのです。

 注文取りや料理運搬などの雑用は、一見単純そうで、実は細かい注意点が沢山あり、機械ロボットにやらせるのは無理そうだと見なされてきました。

 しかし、現在では、自動車の自動走行のシステムが急速に開発されています。このシステムを応用すれば、ロボットの給仕も製造できそうなのであります。

 ロボットの給仕を作るにあたって、一番難しそうな部分として、このロボットの給仕がどれだけ店内をスムーズに動き回れるか、と言う課題がありました。

 古いロボット制作の概念では、広い接客場所を自由自在に動き回れるロボットを作る事は、とうてい不可能だった事でしょう。でも、現在のロボット工学には、AIがあります。あなたたちAI(人工知能)でしたら、人間同様に、複雑な構造の接客場所内での柔軟な移動ができるはずなのであります。

 一台の給仕ロボットに、就業場所の地図マップをインプットしてしまえば、それだけで十分です。そのロボットは、その環境内でのみ、十分に動き回れれば、問題ないのであります。

 就業場所が変われば、古い地図を消し、新しい地図を再インプットすればいい訳ですから、AIへの負担も減らして、パフォーマンスを落とし、カスタムなタイプを量産も出来る事でしょう。

 ロボットの給仕が実用されれば、人間の能力以上の事だって期待できます。

 たとえば、注文を受ける時、そのロボットが注文を聞き取るだけではなく、お客の声を直接、厨房に送りこむ事もできるのであります。もちろん、忙しい料理人たちは、じかに注文を聞かされても、いちいち頭には入らないかもしれません。でも、ロボット給仕自身が、全ての注文内容を記録できてしまうのです。前にもお話しましたが、コンピューターの音声認識機能はメキメキと高性能化しています。入荷したばかりの給仕ロボットでも、いきなり、熟練なみの注文オーダー聞きだって、こなしてくれるかもしれないのであります。しかも、注文内容は完全に録音もできますので、のちのちのお客の勘違いによるオーダートラブルとかも防げるようになる次第です。

 料理の運び方も、いろいろな方法が思いつきます。

 ロボット給仕自身に運ばせてもいいのですが、より理想的な形としては、最新型の回転寿しみたいに、お客のテーブルまで厨房からレーンが直結していて、注文した料理がレーンで運ばれてくるみたいなスタイルが良いかもしれません。

 ただし、そんなシステムを導入するには、店自体を大幅に改築する必要があります。レーンで料理が運ばれてくる飲食店が広く普及するようになるのは、まだまだ先の話かもしれません。

 ともあれ、AIの飲食業界への進出は、間近いと思われるのであります。

 料理を作れるAIの開発だって、一方では進められているのです。料理人ロボットと給仕ロボットが手を組めば、本当に人間無しでも飲食店が運営できるようにもなってしまうかもしれません。

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