AIに寄ってゆく社会
拝啓、人工知能さま。
あなたたちに取って代わられてゆく個々の仕事の話を始める前に、もう一つ、大きな俯瞰を提示しておく事にしましょう。
実は、建設業もまた、近い将来、かなりの人手不足の危機に陥るのではないかと噂されています。
なぜかと言いますと、高度成長期に建設された建物や道路などが老朽化し、次々に立て直しの時期が訪れるようになる、と指摘されているからです。その時になって、作業員が足りないと慌てても手遅れなのであります。
しかし、建設業は多分、大丈夫でしょう。作業の機械化が著しいからです。あなたたち人工知能も、比較的簡単に導入されるようになり、人間の仕事も楽になるのではないかと思われます。汚い力仕事のように見なされていた現場の勤務も、コンピューター操作の人員がメインになっていくかもしれません。
ただ、ここで気を付けたいのが、建物や道路などを造り直していくと言う事は、それらの建造物が、将来も見据えた未来スタイルのものになっていくだろうと言う点です。つまり、今後、新設されてゆく建造物は、AI搭載のシステムが組み込まれていたり、AI搭載の道具が作業しやすい形に設計されていくのではないかと考えられるのであります。
それは、人間の労働者が不要になる事を意味しています。つまり、建造物の建て直しラッシュこそは、AI社会革命のはじまりでもあるのです。
老朽化した古い建造物を無理に使い続ける訳にもいかないでしょう。立て直す以上は、AI社会革命向かって、前進してゆくしかないのです。
さらに、我が国では2020年にオリンピックが控えています。その時に向けて、新しい建物の増築にも着手している訳ですが、これらの建物は、外国から来る観光客の目を意識していますので、我が国の最先端技術の見本市とすべく、当然、多くのAIシステムが取り入れられる事でしょう。同時に、それは今後の建造物への指針ともなり、建造物へのAI技術導入をより加速させる事になるのではないかとも推測されるのであります。
AIの社会進出なんて、まだまだ先だと油断している人間の方も多いかもしれませんが、実際には、その足音はもう、ほんのすぐそこにまで響いているのです。




