怖っ
学校帰り、スクールバスは運転手に告げたバス停の場所に止まらなかった。
どんどん先に進んで行き、建物が見える道路は木々がたくさんあるところに出た。
先に先に進んで行く。
知らないトンネルみたいな場所を通って、怖くなって運転手に声をかけた。
「もう戻りましょう。」
何故かわからないけれど、私は“戻りましょう”と言っていた。
そうすると、バスは一度止まり、元の道に戻る。
バスはトンネルを通ったが、私はそこを通らなかった。
いつの間にかバスの外に出ていた。
運転手が乗っているバスから降りて、私の向かい側に来る。
「そこに塞いでいるものがあるだろう。 それをとればこっち側に来れるから。」
私は塞いでいる岩みたいなものをとった。
取るのは大変だったけれど、狭い隙間から身を低くして運転手の方にゆっくり進んだ。
次は、古風の屋敷だった。
運転手と私はそこに入り、何かを話す。
お菓子とかの話だったような……。
何か持ってくるかとかの……。
運転手がいなくなり、一室で待っていると、女の人が現れた。
女の人は、ピンク色の髪で清楚な感じ。
彼女は私に言った。
「ついてきて。」
私は彼女について行く。
ついて行った先は、芝が生えている庭だった。
近くには物置? 倉庫? もある。
女の人は止まり、振り返る。
「私を殺してください。」
「えっ!? 無理です。」
「お願いします。 私のことを殺せるのはもう、あなたしかいないのです。」
少しの間、問答が続いて、私が折れた。
彼女は私に包丁、ナイフ系の刃物を渡した。
私は彼女を一思いに殺してあげようとした。
……あげようとしたけど、怖くて狙っている心臓には当たらない。
心臓ではないところに刃物が刺さってしまう。
何度も心臓に刺そうと思って、それでも怖くてできない。
血は刃物にこびりつき、女の人も刺された痕と血で溢れている。
白だった服がどんどん赤に染まる。
不意に、女の人の顔を見た。
なんで、殺してくれないの?
早く殺して。
目からも血が出ている錯覚もあった。
ぎょろぎょろと目が少し動く。
女の人は、人を呪いそうな、油断したら私が殺されそうな顔をしていた。
だから、私は早く殺ろうとした。
でも、怖くて心臓に着く寸前で刃物は止まってしまう。
そこに、兄が来た。
兄は、女の人にまたがっている私をどかし、刃物を私の手からとって女の人の首に食い込ませる。
血が出てくる。
滲んでくる。
しばらくして、女の人の首は切れた。
兄は女の人の首をそこらへんに投げる。
血が舞った。
そこで私は視界が途切れた。
ネタバレすると、現在の話は夢だった。
後日、私は……。
えへっ、えへっ、ぇへへへへ、と笑ったり、ニヤニヤして寝ていたと聞いた。
人を殺していた夢で笑ってる私って怖いんだけど、とその話を聞いて思ったものだ。
そして、変な笑い方だし、その笑い方はヤバイだろうと思った。
それが、寝言とか本当に……。
現実、起きてる時でなかっただけマシだし、そんな笑い方起きてる時にしないけどね。
そんな変な笑い方したら現実で家族以外に見られたら噂とか広がって世間で、白い目で見られちゃう。
だから、冗談でもやりたくないよ。
ちなみに、笑ってたと教えてくれたのは、姉であった。




