プロローグ
改更多めで行きます。
やあ皆こんにちは!今何をしてるのかって?遺書を書いてるんだよ。殺人にも見えるように加工してっと。あいつらのスケジュール管理も完璧。自殺か他殺かわからない。これで楽になれる。でも飛び降りは嫌だな。だって飛び降りだと僕が自殺したように見えるからね。だから人体の構造を調べ尽くして階段から落ちても死ねるようになりましたー!死ぬのが怖くないのかって?怖くないわけないだろう?まあいい死のう。身を投げ出した後に僕が見たのはあいつらの、人間特有の恐怖や畏怖といった表情だった。ははは、ざまあみろ。これでお前達も破めt グシャ
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僕の名前は阿部普通。皆からはアブノーマルって呼ばれてるよ!学園ものの18禁ゲームの主人公とかとだいたい同じ年齢である高校2年生にしてこの世を去ったよ。見た目もどこぞのゲームのようにイケメン寄りのフツメンではなく、フツメンのなかでいい方くらいの見た目なので年齢以外は似ても似つかないけど。・・・それより、去ったはずなのになんか見ているだけで吐きそうな空間って言うかなんて言うか、変なかんじの所にいるよ。ここにいるとどす黒いなにかに侵食されそうだ。なんでここにいるんだろう?しかも五体満足。階段から落ちても死ななかったのかな?いやでも、ちゃんと調べ尽くしたはず・・・いや、そもそも低脳な僕ごときが何かをやって成功するはずなんか無いんだ。ははは、またあいつらに迷惑かけちゃうな・・・だとしたらここはどこだろう?失明しちゃったとかかな?うわっ、本格的に生きる意味が分からん。舌でも噛み切ろう。
目をつむる。
ガクガクブルブル
やっぱり死ぬのは怖い。誰にも見つけられないんじゃないかと不安になり、涙がでてくる。ついいつもの癖で死のうとして舌を噛みきってもただ痛いだけで死ねないとか、楽に死にたいのに時間がかかり過ぎて痛みを味わって死ぬとか想像してしまう。
「まてまて、そう卑屈になりなさんな」
やっぱり僕は最低の性格だな。こうやって誰かに構って欲しくてこんな行動をしてるんだし。止めてくれた脳内友達のともちゃんには悪いけど死のう。
「ああ!まったまった!なんでそんなに死にたが・・・って、ここじゃ死ねないんだったな。おい少年よ。死のうとしても無駄だ。それよりともちゃんって誰?てか目を開けろ」
言われて目を開ける。目の前にはイケメンが。黒髪短髪の爽やかイケメンが、そこにいた。黒髪短髪の爽やかでキラリと見えるその白い歯や、女性を引き付けて止まないような甘いマスクをしたイケメンがそこにいた。
「おお、少年、よく分かってるじゃん。なかなか頭いいねえ」
独り言って自分でやっても他人がやってるの見ても悲しくなるよね。
「独り言ではないかな~。君の考えていることくらいわかるからね。ふつう?くん」
「ふとです」
「そうそうそれそれ。普通くん、君なんで自殺なんかしようとしたのかな?」
「話を急に変えないでください。それより、あなたはどなたですか?僕はどうして生きてるんですか?ここはどこですか?」
「僕かい?僕は・・・名前はないかな。この僕に名前をつけるほど強く美しい存在などこの世にいないからね。何てったって美と力と魔法とまあなんか色々つかさどる神だからね。ふっ。まあ強いていえば、皆からは強く美しく華麗で世界の中心たる存在。略してナル神って言われてるかな。あと君は死んだ。そしてここは君の精神世界。どす黒いのは君の恨みとかだね」
「ナル神さん・・・ですか?」
僕より酷い名前じゃん。しかも神って・・・でも僕、やっと死んだのか・・・ん?じゃあなんでここにいるんだ?
「ふっ!そんなことはどぉでもいいんだ。で、なんで死んだんだい?」
「生きる意味が見いだせなかったからですけど、なにか?」
「生きる意味を探すために生きるとか言うじゃん」
「めんどくさいです。彼女もいない、勉強はできるけど、運動も中途半端。そもそも探す時間も理由もないですね」
僕はなんでこんなことを他人に話してるんだろう。
「人間にはカウンセラーとかいるじゃん。カウンセリングとか行かなかったの?」
はっ
「冗談はやめてください。カウンセリングならちゃんと行きましたよ。ただ相談したカウンセラーが3人発狂して、それ以来余計にイジメ酷くなったんですから」
あれは嫌な思いでだったな。中1のころの登校拒否してたとき、最初は人間不信で行きたくないって行ってたカウンセリングに、勇気をだして行ってみたらカウンセラーの美人さんが発狂。ほかのカウンセリング施設に行ったらそういった人達大歓迎、と言われたので行ったら優しそうなお兄さんも壊れる。最後の望みでそういった人達専門の、無事に治ったら大金を払うとこに行ってもカウンセリングの、突然現れたら顔だけで人の寿命を10年は縮みそうなホラーな顔のじじいも自殺・・・とまではいかないけど、なにかに怯えるように引きこもりになったとか。それ以降他人にイジメを相談することができず、余計溜まっていくストレス。そして、高校では登校拒否って選択肢が無いので、再び溜まっていくストレス。最悪だったな。てかカウンセラーが壊れたことしかおぼえていない。何を話したかは脳がかってに消去したんだろう。
「へー、それは災難だったね。で、まあ話を戻すんだけど、君は本当は学生時代は彼女はできないけど、女子にモテまくって、友達と騒いで、充実した毎日をおくる
予定だったんだ。でも、運命をつかさどる神ズがミスっちゃって、君の運命が少し、変わってしまったんだ」
へー、運命を変えた、ね。運命とか胡散臭いことこの上ない。
「個人の運命は、周囲の人達の運命、いや、世界の運命に影響する。どっちかと言うと、世界の運命は、個人個人のちっちゃな運命で成り立っているってことだよ。カウンセラーの人達がいかれたのはそのせいだね」
カウンセラーのこと知ってるなら、なんでわざわざ聞いたんだろ。
「それをもう死んだ少年に話してなにか得があるんですか?」
なんかイケメン過ぎて神ってことが事実っぽくなってきたなー(棒)。なら、その神様の時間をたかがクズの少年が奪ってしまうのは失礼に当たるだろう。
「僕は死んだんでしょう?神様に言うのもあれですが、早く僕を殺してください。死んだらどうなるんでしょう?愚かな人間が考えた天国とか地獄とかにいくんですか?」
「君・・・今までの話し聞いてたかい?あれ?もしかして美し過ぎるぼぉくに見とれてて聞いてなかったのかい?」
・・・?話しに僕の死後に関係あることあったっけ?
「僕にみとれないその精神力はすごいと思うんだけど、その理解力はちょおっとよろしくないかなぁ」
マジか。理解力だけダメだって言ってくれる優しい人はかなり久しぶりだ。あ、神っぽいし初めてか。
「つまりだね、なぜか運命が変わってしまった君の運命が周りに影響して、このままじゃあの世界が崩れてしまうんだよ。たった一人でなにが変わるんだって思うだろうけど、現に君の運命に影響されて3人がキチった。で、君が学校に通っていたせいで、周りにいた人達にもおかしな運命が伝染。さらにその繰り返しで世界が崩れるのはもはや時間の問題になってきているんだよ。だから君の周囲にいた人達・・・学校にいる人達を隔離・・・もとい、君がいた世界とは違う世界。別世界って言うか、異世界っていうか、そんなかんじの所にとばすっていうか、転移させるね」
「僕になにか関係が?」
「あーもう!だーからー!君も揃ってないと君の学校の人達が転移しても運命は狂ったままなの!」
え?
「え、じゃあなんですか?あれですか?俺生き返ったりするんですか?嫌です」
「じゃあ君は君のいた世界が消えてもいいって言うのかい!?」
ナル神様が怒った感じで言う。
「そりゃあそうでしょう。僕の味方は確かにいました。仲のいい友人も10人近くはいたし、先生達もイジメが無くなるようにつとめてくれていました。父はかなり冷たかったですが、母は優しく、兄は同じDNAとは思えないくらいにイケメンで、性格もイケメン。妹は愛想も良く裏表もそんなに無い。イジメさえなければ素晴らしい環境でした。でもそれとこれとは別です。人は人である限り裏切りますし、生物は生物である限り他の生物を敵視します。もう嫌なんですよ、生きるのが。そこらのドラマにでてくるようなぬるいイジメにあって、自分は世界に必要ないんだ的な糞みたいな理由で自殺した訳じゃ無いんですよ!!!」
・・・しばしの沈黙。さすがにかっとなって言い過ぎたか。
「・・・君を生き返らせるようなことはもとからしないよ」
!?
「今の君は死んだ時の感触を消してあるから大丈夫なんだ。元の身体に戻った途端に精神が崩壊しちゃうからね」
「じゃあ僕は」
「でも」
?
「異世界には行ってもらうよ」
「どうやって・・・」
「君の魂を転生させる」
・・・?
「だから、君の魂を転生させるんだって」
・・・?
「日本ではやってただろう!?てか君も毎日毎日毎日毎日毎日毎日!よんでたじゃないかネットで!分かってるだろう!?その特技の現実逃避をやめようか」
「え・・・だってあれってだいたい事故死じゃないですか。自殺は入りませんよね」
「・・・転生するなら、転生しない以外の願いを何個か叶えてあげなくも無いよ」
「じゃあ転生しな・・・」
「「・・・・・・」」
「なにかないかな?」
「断固拒否です」
でも・・・さすがにこの気持ち悪いところに居続けたくない。
「僕もだよ」
・・・どうしよう、やっぱり行こうかな・・・
「そうだろう?だったらなんか」
「隔離先・・・転生先はどんな所ですか?」
「剣と魔法のファンタジーな世界だよ」
「人間以外の知能が高い種族とかはいますか?カラスとか以外で」
「いるよ。亜人とかがそりゃあもう色々と。モンスターとかもいるし、なんか冒険者ギルドとかもあるよ」
「そうですね・・・じゃあ人間は嫌です」
「フムフム」
「世界にいるだけでいいならモンスターになって即効冒険者に殺されたいです。学校組に会わなきゃならないなら一応亜人で。性別はオスで」
「オッケーオッケー。他には?」
「じゃあ・・・ナル神様みたいに(自信がある人に)なりたいです!」
!?
ナル神様が驚いた表情をする。
「な、なるほど・・・君は実に素晴らしい思考の持ち主だね。僕に憧れるその気持ち、実に良く分かるよ」
「これくらいですかね・・・僕ごときが神ともあろうお方にものごとを頼むのはおこがましいですが・・・」
「そんなこと無いって。それより、重要事項を話そう。君が16歳になる年に魔王が現れることが判明して勇者召喚が行われるよ。そのときに君の学校の人達皆が来るから会いに行って。・・・って言っても、そういう運命にあるんだけどね。あと折角だから運命は僕が可能なかぎり戻しておくね。このぼぉくにミスなんてことはありえないけどね!まあ転生させるから頑張ってね。また会えるといいね」
ちょっと待ってください。そう言おうとしたら心からどす黒い感覚が一気に浄化されていく感じがして・・・
「君には悪いけどこれ消さないと行った先で即死だから、これ全部君の力に変えとくね。あと精神いじって転生したくなるようにしてゴメン!」
そんな声が聞こえた気がした。
読んでくださってありがとうございます。駄作ですがこれからもよろしくお願いします。