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四十五話 敵対陣営の仲間「達」?

投稿が前から10日経っている・・・。


学園祭も終わり、夏休み中は部活へ行くことになりました、朝6時から行って夜4~5時のバスで帰るのですが、部活は2時からなんですよ。

朝の間が暇すぎるゥ!

『カ、『カオス』』


ドゴォン!!!

ファルシュが魔法を使おうとしたが、その前に爆撃をモロに食らって吹っ飛んでゆく。


「やったか!」

「下っ端B、まだ安心できないわ」


よく見てみると、体はまだ原型を留めている。

「界人・・・あいつの体、かなり硬いぞ」

「そうみたいだけど、流石にやられてるんじゃ・・・」


ヒソヒソ話していると、スラムの住人の一人が、剣を構えて恐る恐る近づいた。


「オイ!こいつにトドメを刺しといた方がいいよな!?」

といきなり叫んで、剣を掲げる。


グランツさんが慌てて止めようとする。

「お、おい!!!まだそいつには話を「死ねええええ!!!!」!?待て!!」


聞く耳を持たずに、そいつが剣を振り降ろそうとする・・・。


その瞬間、ファルシュの額が黒く光った!!!

「に、逃げろ!!」

咄嗟にえぐっちゃんが叫ぶが、時既に遅し、黒いオーラに男が食べられた。

そして、そいつの顔を見ると・・・。


あ!やっぱり額に宝石が!?

もしかして復活しやがったのかァ!?


『ククク・・・危なかったぞ・・・』

「や、野郎ォォォォ!!!ケンに何をしたァ!!!」


下っ端Bが激高して突撃する。


「死ね!!『玉砕拳』!!!」

『あと数秒で死ぬ所だったわ・・・フン!!』

「うげェ!!」


殴りかかったBに対し、ファルシュ――今はケン――が持っていた剣で叩き飛ばす。


シルフがこっそり近づいているのが見える。

加勢しよう、そう思って俺も近づく。


『フン、同じ手が何度も通用するとでも?』

奴が石をシルフに投げつけた!?

「きゃあ!?」

「おい大丈夫か!?飛翔円周斬!!あ、あれ?」

シルフに向き合ったケンに切り上げ攻撃をするが、アーツが発動しない。


『その様子だと・・・魔力が残っていないのか?雑魚め』

「ヘブッ!!」


い、痛えええ!!!ぐ、グキッて音がしたぞ・・・!

殴り飛ばされたが、それで骨にヒビが入ったのか?肋骨がズキズキするぜ・・・。

「ううう」

「界人、大丈夫!?」

「え、えぐっちゃん・・・あいつ・・・」


ああ、奴は俺が既に斬りかかっていたのに、ノーモーションで殴り飛ばしたんだ。

つまり、戦闘技術とか関係なしに、単純に圧倒的なパワーの差が存在しているんだ。

極端な話、作戦を練ってもアリがゾウに勝てないのと同じ話だ。


『この肉体はかなり脆い・・・ロクに栄養を摂っていないな・・・。だが、生物として魔力が貯蔵されているから、それを使えば』


「えぐっちゃん、どういうこと?」


「どの生物にも魔力は少なからず存在して、貯められているんだ。奴はそれを無理矢理自分の物として使っている訳だね。

見て、結晶が爆撃を受けた後ヒビが入ってたんだけど、今ちょっとずつ直っていってる。

ちょっと見にくいけどね」


え・・・。全く見えないぜ、えぐっちゃんの動体視力が高いのか、はたまたレベルアップの結果なのか?


「って事は、奴の結晶は魔力で出来ているのか?」


「うん、そうみたいだね」


『フッ、お前らのような雑魚共は消し飛ばす事も簡単だが、今の状態では骨が折れる』

「界人、多分奴は強がりを言ってる」

『なので、ここは逃げさせてもらうとしようか。だが、テレポートは詠唱が長いからなァ』

「でも、逃げることへの自身はあるみたいだね、出来れば始末しておきたいんだけど」


『だから、我が詠唱している間、守る眷属が必要だったのだよ』


そして、ケンが両手を頭上に掲げた。

すると、足元の影から謎の男が出てきた。


皮膚が見えないように紫と黒の暗いローブを着ていて、目元しか確認できない。

その目元は、入った物全てを射殺さんとばかりに鋭かった。

そして、なんと身長が2mはあるだろう、かなり高い。


『遅いぞ・・・待ちくたびれて、危うく死ぬ所だったのだ』


『誠にすいません、急いで奴らを殺すので』


『フン、今は帰還を優先したい、少しでも力を取り戻さないと、この肉体ではふとした拍子に死にかねん』


『畏まりました、こちら、転移魔法陣を。使用は』


『そのくらいは出来るわ。だが発動までに時間が掛かるな』


『ニンゲン程度を封じ込むなど、赤子の手を捻るより容易いのですよ』


『・・・お前の技巧、信頼はしているが、分身体なのだから油断はするなよ』


『ご冗談を』


『まあいいか・・・。魔法陣、起動・・・!』


その男とケンが会話しているのにジリジリと近づいていくえぐっちゃん。

すると、ケンが変な文様を地面に映し出し、なにか唱え始めた。

どうやら逃げるようだぜ。


追いたいのは山々だけど、今の俺は肋骨が逝っちゃったので無理だ。


そして、えぐっちゃんと男が向かい合う。

「逃さないぞ・・・」

『四天王『血のガゼル』参る・・・』

「ん、四天王?」


中二病かなぁ?と俺が首を捻ったが、えぐっちゃんの反応をみる限り、なんかヤバイっぽい。


『考えている場合か?『ブラッドエフェクト』』

「そのくらいの余裕がある、と受け取ってもらおうかな『風流』」


二人がそれぞれスキルを使う。多分バフだぜ。


『余裕ぶっている所悪いが、さっさと終わらせるとしよう。『アローシャワー』』

「武器は弓か・・・」


一気にガゼル?って奴が距離を離して、懐から弓を取り出し矢を撃ちだした。

が、その数が問題。


「え、えぐっちゃん?何つっ立ってんの!?あれはやばいでしょ!!!」

なんと、数百を超える赤い矢が大量にえぐっちゃんに肉迫していたのだ。

しかも全弾着弾する射線にある。追尾機能まであるということだ。


だが。


「いや、問題はないよ」

なんと、勝手に矢が全てえぐっちゃんを避けた。


「え?え?」

『なるほど、さっきの風流とかいうスキルの力だな』

「・・・」

『見たところ、遠距離系攻撃を回避するものだろうか?しかし追尾系まで避けられるとは。

こんなのでは私の基本戦術が成り立たない』

「で?もうオシマイなの?」

『フン、何を偉そうにしているかは知らんが、お前らの狙いは我が主の転移妨害。ここで時間を掛けて困るのはお前らの方なのだぞ』


それはそうかも。


「それはどうかな?」

『?何を言って』「「「「「『剛射』!!!!!!」」」」」『なんだと!?』


おお!なんとスラムの住人を含む下っ端B達がケンに向かって弓を射っているぜ!


『させるかァ!!『ブラッド』 「『死ねェイ』!!」 うげェ!!』「その為の風柳だぜ☆」

魔法で妨害しようとした所をえぐっちゃんが殴り飛ばす。

エグっちゃんモード入ってたけど、なんかボケするくらいの余裕があるのか・・・?


邪魔だ(ジャマダ)!』「『ジャマダハル』!!」

真面目に戦っているのかダジャレのつもりなのか、果たして謎である。


先にえぐっちゃんを止めてか矢を止めるつもりだったのか、近づいて弓を叩きつけようとしたガゼルに対し、えぐっちゃんは魔力でジャマダハルを作ったモノを撃ちだした。


『チッ!!』

舌打ちしつつもそれを弾きとばすガゼル。


しかし、そんなことをしている内に、下っ端B達の矢が全てケンに・・・。


『危なかった・・・』

当たっていない!?なんとガゼルが身を挺して守っているではないか!?

ってことは・・・。


「ガゼルが二人・・・?」

「界人、これは多分」

『そうだ、私の本体から、分身体をもう一つ作り出した』

「ということは、二体一か」

『いや・・・そうしたい所だが、それは無理だ』


そう呟くと、新しく現れた方は液体になって崩れ落ちた。


『急遽出した分脆い分身体でな・・・あれだけの矢を食らえばやられてしまう』


「よし、お前ら!もう一発!!」「「「「おう!!」」」」


『だが、同じ手はさせん『ブラッド』・・・』「使わせないって言ったよ」

詠唱途中にまたえぐっちゃんが割り込む。手には刀を持っていた。

そして、その刀はガゼルの手を斬り飛ばした。

『・・・『バリアー』!』「なっ!?」


しかし、そのままケンを包み込む真紅のベールが展開されてしまった。


『確かに痛みはあるが・・・別に攻撃を受けてもこういった簡単な技ならガマンすれば発動できないこともない』

「しかしその難易度はかなり高い・・・流石は四天王って所・・・!!『青龍刀』」

えぐっちゃんの刀が光りだした。そのまま伸びていく。

「あれは・・・巨大剣システム!?」

俺が驚いている間に、シアン色の巨大な刀がガゼルを無視してケンの方向へ。

「俺らもいくぞ!!」 「「「「「『剛射』!」」」」」


『今更大技を放った所でもう遅い・・・!』


バッとガゼルがケンの前に立ち、再度肉壁となる。

そのままその身で矢を全て受けた。


『ぬおおおおお!!!』

そして、『青龍刀』?をブロックする。


「なんでも斬りすてるぜぇー!!」


パァン!!という風船が弾けるような音と共にガゼルの分身体が弾け飛ぶ。

まるでドリルでコンクリートに穴をあけているかのようなガガガ、という音を出しながら、

『青龍刀』が『ブラッドシールド』を断ち割らんとした。


しかし、そこでケンが大声で笑った。

『完成したぞ!!『転移』!!!!』


そして、『ブラッドシールド』を『青龍刀』がカチ割ったときには、中には誰もいなかった。


どうやら逃げられたようだぜ・・・。

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