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第一話 怒られましたの

「アウラ姫バンザイ!」

「アウラ姫バンザイ!」

「アウラ姫バンザイ!」


ドウモ王国の王都アンミーツは本日、アウラ王女の二十歳の誕生日を祝う祝賀パレードで朝からお祭り騒ぎです。


「みなさ〜ん ありがとうですの」

四頭立ての白亜の馬車から身を乗り出して金髪の美女(小柄)が両手をブンブン振り回し大衆の声援に応えます。

「アウラ様 そんなに身を乗り出したら危険です」

馬車に並走し護衛をしている騎士のダーク チョコレイ騎士団長に注意されました。

いつもは褐色の革鎧を着ていますが、本日は慶事という事もありシルバーの鎧を姿です。


彼の言うことも最もなので渋々、車内に体を戻しました。


「お帰りなさいませ…王女様…外は如何でしたか?」

車内の対面の席には黒い艶のあるメイド服を着た女性に声をかけられました。

「只今? シオンとても賑やかで、刺激的ですの」

「それは良うございました」

「ねぇ…シオン…怒ってる…?」

「…………」

「黙っていたらわからないわ、ねぇ…シオン?」

「…………」

「応えて、シオン?」

「…………不敬になりますから」

「はぁ、王女命令よ応えなさい! シオン ダイクフ 無礼講ですの!」

「でわ、お応えいたします!プリンセス アウラ ドウモ! わたくし シオン ダイクフ伯爵令嬢は…あぁ、もう面倒くさい、…アウラバカなの?と言うか、バカ アウラのバカ!危ないから席に確り座ってなさい!」

「いきなりバカって言いましたの?」

「えぇ、言いましたとも、幾ら自分の誕生日だからってはしゃぎ過ぎです!アウラは自分の立場をわかってません!」

「でも、少しぐらぃ」

「駄目です!」

「そんな食い気味に否定しなくても…」

「大人しくしていてください」

「だって…」

「だってじゃありません!護衛するこちら側の配慮がなさすぎます」

「でも…」

「護衛対象のあなたが想定外の動きをすれば、十分な護衛ができませんし、落ちたら危険です!」

「落ちたら、チョコレイに拾ってもらうからいいですの」

「駄目です!落ちたら大怪我をしてしまいます」

「でわ、怪我する前にチョコレイに抱きつきますの」

「!余計駄目です!そんなことしたら、傷ものだと勘違いされてしまいます!」

「怪我してないのに傷なんてつかないですの」

「とにかく、大人しくしていてください」

なんだかとてもシオンに怒られました。

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