序章 まじで皇太子なんてなりたくない
新しい皇室ラブコメご愛読宜しくお願いいたします。
「妻が恥ずかしがりなので皇太子を辞退します?!」
「何言っているんですか?
ヴィクトール兄様
いいですか?
私は悠々自適な次男坊生活を満喫する予定だったんです。
それを皇太子妃が妃の重責に耐えられないからって速攻皇太子辞退なんて!!
どうして僕が皇太子にならないといけないんですか?
兄様!皇太子辞退するなんてずる過ぎます!!!」
弟のアレクセイ皇子は鬼の形相で兄ヴィクトールを怒鳴りつけている。
「だって
もう発表したし。
僕は国民よりもなによりも妻が一番大事なんだ!
そんな君主は国民には迷惑だろう。
これが一番いい方法だよ」
「そんな言い訳!
なんて勝手なお兄様!
いいですか!
大公なんで超お気楽でほとんどなんの責任もなく。
田舎でゆっくり田園生活を夢見ていたのに。
あなたのせいで僕が皇太子なるなんて!!
何もかもぶち壊しですよ。
あaaaa……まじで返してほしい
僕のお気楽生活~~~を!」
アレクセイの頭真っ白だ。
何せフェレイデン帝国の大公は他の豊かな領地に恵まれ、ほとんど豊作という農業が盛んでだ。
しかも鉱物までとれるという女神ディアの恩寵の地と呼ばれる土地を保有する。
その地が自分の物でなく、兄の物になるのだから激怒しても当然だ。
父を見て皇帝は楽じゃない事はわかっていた。
宮廷人たちの牽制と派閥闘争、他国との外交、政治経済とやる事はてんこ盛り。
そんな人生いやだとああ次男最高生活を十二年満喫しこれからもエンジョイ予定が!!!
まさかの繰り上げ皇太子?
「あ~~~~明日いやだ。
いやだ皇太子の任命式いやすぎる~~~~。
皇太子なんてなりたくない!」
「もう仕方ないじゃないか。
決まった事だし。
じゃあ僕達は大公プレイベートエリアを退
出するよ。
内装を変更するからしばらくはアレクセイ
はここを使う事になるけど。
よろしくね。
妻が待っているから。じゃね」
スタスタスタスタと皇太子専用客間を去っていく兄。
のんきすぎる誰か!!!
誰か!!!
昨日母の皇后陛下が内密に皇太子の地位を辞退する話をしにやってきた。
しかも次期皇帝つまり新皇太子は僕だという。
弟はまだ二歳とても皇太子教育には無理がある。
父の皇帝はまだまだ現役だけど。
さすがに二歳児に期待するのはリスキーすぎるらしい。
母上は深いため息の後ぼそりと言った一言。
「兄弟揃って皇帝になりたくない。
なんて……。
親不孝なんでしょう………」
真っ青な母上の顔は歪んで身体が小刻みに震えている。
そしてその薔薇色に染まった頬を伝う涙の筋。
泣かれてしまってはいいようがない。
マザコン度の高い僕は母上に逆らえないのだ。
結果白羽の矢が僕に回ってきた。
あぁ~~~!!
これもそれも全部兄様のせい!
本当に返してほしい。
僕のお気楽人生を!!!
この後新皇太子アレクセイは怒涛の皇太子生活を強要されることになる。
これからいやいやながら始まる新皇太子のアレクセイの活躍
この物語も大体十~二十話連続予定
ご愛読お願いいたします。




