<第二期のあらすじ(ネタバレ)>
1. 三国同盟と古代遺跡探索
一方的にメグマール帝国の建国を宣言し、アルカナ王国、イシル公国、ネムール王国の国王に対してそれぞれが王位を退くよう求めたエニマ王国に対し、三か国の国王がイシル公国の王都に集まり対応を協議することになった。
イシル公国に向かった俺たちだが、そのイシル公国では宗教が政治に大きな影響を与えており、協議の席で、俺は風水やゲン担ぎのような宗教的な慣習に振り回されることになった。
また、イシル国ではサルは神の使いとしてあがめられており、町中をサルが我が物顔で闊歩していた。協議に参加できなかったキャサリンたちは郊外のレストランで食事をして暇をつぶしていたが、そこへサルたちがやってきて食い物を盗んだり、あげくに糞を投げつけるなどの悪さをしたためキャサリンらが発狂。サルを追い回して町中を走り回り、犬、ヤギ、馬なども巻き込んであちこちでドタバタ騒動を巻き起こす。
それはともかく、協議の結果、三国同盟が結成され、互いに協力してエニマ王国によるメグマール帝国の建国を阻止することになった。
そのころ、軍事力による統一を目論んでいたエニマ王国では、戦争のための財源をどうするかが問題になっていた。アルカナ王国では、王立銀行を設立したこともあり、軍事費を王立銀行の発行する銀行券の借金によってまかなっていた。エニマ王国においては「借金で軍事費をまかなうなど、とんでもない」という財務大臣の助言により、大規模な増税により軍事費を調達することになった。
三国同盟が結成されたが、俺はまだ不安だった。もっと強力な魔道具のような武器が欲しいと思った。そこで、王都の地下にあった古代エルフの遺跡を探検することにした。遺跡では、残念ながら強力な魔道具を発見することはできなかったが、大量の魔法素材を入手でき、魔法素材の慢性的な不足が解消された。
一方、遺跡の中では秘密の部屋が発見された。中には1000年以上も前にエルフによって封印されていた魔族の女、サフィーが眠っていた。魔族だというので、さぞ強力な魔法を使えるのかと警戒したが、ここ人間界では攻撃魔法がまったく使えないことが判明した。一方、魔力を補充するために、ものすごい大食いであることも判明し、いろいろやっかいではあるが、エルフ魔法にはない防御魔法が使えることから仲間に加えることになった。
2. エニマ南西部侵攻とゲニア城攻略
遺跡探検から戻ってまもなく、ついにエニマ王国が東側のネムル王国に侵攻を開始した。そこで、アルカナ王国とイシル公国は西側からエニマ王国に侵攻し、圧力をかけることでネムル王国の攻略を阻止する作戦に出た。
アルカナ王国軍はエニマ王国の南西部に進軍し、南部の要衝であるゲニア城を攻撃した。ゲニア城の守りは固く、二度の突撃がことごとく失敗して攻略は行き詰まっていた。そこで
俺は自ら部下を率いて攻撃することにした。この作戦では、エルフの遺跡で仲間に加えた魔族サフィーの魔法障壁の威力がいかんなく発揮された。アルカナ王国軍の破城槌をゲニア城の守備部隊による投石攻撃から守り抜き、正門の破壊に成功したのだ。
ゲニア城を攻略して喜ぶ俺たちだったが、そこへ驚くべき情報がもたらされた。なんと、ここ数年動きのなかったトカゲ族の巨大国家、ジャビ帝国の大軍勢が、アルカナ王国の西側からこちらへ向かって進軍しているというのだ。ジャビ帝国は大帝国であり、その軍勢はエニマ王国やアルカナ王国を遥かに凌駕する。
ジャビ帝国が進軍してくる途上には、先に俺が訪問した交易国家ロマランがある。最初の攻撃目標はおそらくロマランだろう。しかし、もしロマランが落ちれば、その次にジャビ帝国が進軍する先は、そこから最短距離にあるアルカナ王国になるだろう。
俺たちにとって、もはやエニマ王国を攻撃している余裕はない。エニマ王国よりはるかに強大なジャビ帝国軍の接近に備えなければならないのだ。俺たちはただちに侵攻作戦を中止し、王都アルカへ引き返した。俺はエニマ国に対して、ジャビ帝国を撃退するまでの間、すべての戦いを停戦するよう勧告した
3. ジャビ帝国の侵攻と水門防衛戦
俺は仲間と共にロマラン王国へ向かい、万一の事も考えてレオナルド国王に国外脱出を勧めた。しかしロマラン国王はどこまでも呑気な性格で、ジャビ帝国におカネを払うことで戦いを回避できると考えていた。ロマラン王国は交易国家であることから、莫大な金貨をため込んでいたのである。
だが、ジャビ帝国の目的はカネではなかった。人間を奴隷として確保することが目的だったのである。レオナルド国王の目論見は砕かれ、王都がジャビ帝国軍に包囲されるなか、俺は仲間と共にレオナルド国王一家をアルカナ王国へと脱出させ、まもなくロマランは陥落した。
ロマラン王国を落としたジャビ帝国軍はアルカナ王国へ向けて進軍を開始した。俺はアルカナ川上流にある水門を開放して大量の水をアルカナ川へ導き、増水した川を天然の要害として利用することでジャビ帝国の進軍を阻止しようと考えた。ところがその水門を王国の有力な貴族であるジェイソンの私兵隊が占領しているという報告が飛び込んできた。このままでは、水門を開くことができず、ジャビ帝国軍が川を渡って王都へ進撃してくる。
俺は仲間と共に軍を率いて水門へ向かい、そこを占領していたジェイソンの私兵隊を排除した。これでジェイソンの謀反は明らかになった。ジェイソンの追放は免れまいが、今はそれどころではない。水門を奪い返した俺たちはただちに水門を解放し、怒涛のような水がアルカナ川へ流れ込んだ。だが、その水が下流に達するには数日を要することになる。
下流では、王都へつながる橋を渡って進撃してくる帝国軍をカザル率いる部隊が新兵器の鉄砲で撃退してみせた。しかし鉄砲の開発成功からまだ日は浅く、準備できた鉄砲の数は数百丁にすぎなかった。そのため、十万以上にもおよぶトカゲ兵が川の浅瀬を徒歩でわたり始めると戦況は一変する。対岸に布陣するアルカナ軍との間で激戦が開始されたが、数に劣るアルカナ軍は徐々に押され、戦線が崩壊しはじめた。
その時、数日をかけて下流へ流れ下った膨大な水によってアルカナ川はみるみる増水し、まさに渡河して王都へ攻め込まんとする帝国軍を海へと押し流したのだった。その後、渡河用の船の準備のなかった帝国軍はアルカナ王国の攻略をあきらめ、引き返した。
間一髪で危機を回避した俺だったが、安心してはいられない。いまだエニマ王国とは戦争状態にあるからだ。しかも裏切り者のジェイソンは保身のためエニマ国に寝返ってしまった。さらに残念なことに、アルカナ軍が帝国軍と戦っている間に同盟国であるネムル王国はエニマ王国軍によって占領、併合されてしまった。となれば、次にエニマ王国軍はアルカナ王国を攻撃してくるだろう。恐らく水門を狙ってくるはずだ。
俺は水門の守りを固めるべく、防衛陣地を構築すると同時に、自らも防衛のために水門へと赴いた。一月後、予想通りエニマ王国軍は水門攻略のため大部隊を送りこんできた。だがアルカナ軍は丘の上に築いた強固な防衛陣地によりエニマ国軍の攻撃をことごとく撃退した。しかし、エニマ国軍には、予想外の戦力が加わっていた。エルフの魔導士ガルゾーマである。
ガルゾーマの魔法攻撃により防衛線に穴を開けられる事態が発生。そこへ駆けつけた俺もガルゾーマの古代魔法攻撃によって追い詰められ、危うく殺されかけた。しかし俺の魔法の能力は思いのほか強力で、形勢逆転、なんとかガルゾーマを撃退することに成功した。これによりエニマ王国は水門の攻略を諦めて撤退する。
4. ダルモラ同盟と遠隔地転送事件
安堵する間もなく今度はジャビ帝国に関する新たな情報がもたらされる。陸路での侵略に失敗したジャビ帝国は海路での侵略を企てているとのことだった。膨大な数の船を建造しているという。もちろん準備には数年の期間が必要だろう。だが、直ちに対抗策を準備しなければ、今度こそジャビ帝国の侵略を許してしまうだろう。
しかし致命的なことにアルカナ王国には海軍がなかった。そのため、海軍を持つ国と同盟関係を結ぶことでジャビ帝国に対抗する必要があった。そこで目を付けたのが、アルカナの南の海上に浮かぶ諸島からなる海洋国家ダルモラだった。俺たちは海路でダルモラへ向かった。だが、俺たちの動きを察知したエニマ王国の魔導士ガルゾーマも動いていた。
ダルモラの前身は海賊団である。そのため今でもダルモラの統治者は海賊だ。ダルモラの現在の頭領はグラークという男。先代の頭領が外国船との戦いで戦死し、その後を継いで成りあがったという。副頭領は先代の娘ダーラ。いわくありげな関係だった。
案の定、妙な陰謀に巻き込まれた俺たちは、古代エルフの遺跡にあった転送装置によってどこかへ飛ばされてしまう。転送された先は砂漠の古代エルフ遺跡。偶然にもその遺跡でダークエルフの老学者ラベロンと出会う。ラベロンの話から、なんと、俺たちは地球の裏側まで飛ばされていたことが判明する。
ダルモラへ戻るためには、老学者ラベロンの協力が不可欠だ。ラベロンは協力する条件として、付近にある古代の大図書館遺跡の調査同行を依頼してくる。大図書館で館内を徘徊する怪物を退治し、なんとか目的を達成した俺たちはラベロンの協力でダルモラへ戻ることができた。
俺たちを罠にはめたのは頭領のグラークだった。しかもグラークは外国船との戦闘にまぎれて先代の頭領を暗殺し、地位を奪っていたことが明らかとなった。グラークは裏切り者として投獄され、副頭領のダーラが晴れて頭領になった。俺たちはその功績により、ダルモラ国と同盟関係を結ぶことができた。
5. タマール破壊工作と高速船開発
俺はジャビ帝国の最大の補給港であるタマールの破壊工作を計画した。タマールの港にある倉庫群を破壊すれば、ジャビ帝国の進軍を阻止できないまでも、大幅に遅らせることはできる。
俺は仲間と共にジャビ帝国の属国であるナンタルを経由して砂漠を南下し、タマールへ向かう。ナンタルでは、トカゲ族のコンビであるザクとゾクを仲間に加えた。二人は、以前、女近衛騎士レイラを襲おうとして逆にぶっ飛ばされたトカゲ族の男である。ザクとゾクが奴隷商人に、俺たちがその奴隷に成りすましてタマールの町に潜入した。だが、タマールの闘技場で行われる戦いの見世物のために奴隷を供出せよと兵士から命令され、レイラが強制的に連行されてしまう。
レイラを闘技場から救出しなければならない一方で、港の倉庫群の破壊工作も行わねばならない。そこで、大勢のトカゲたちが闘技場に見物のために詰めかけている隙を狙って、俺たちは警備が手薄になった倉庫に潜入し、爆発物を仕掛けて回る。その間にレイラは見世物として闘技場で猛獣と戦っているのだった。
レイラはトカゲ族の総督の悪意によって武器を取り上げられるが、瀕死になりながらも猛獣との戦いに勝つ。しかし人間が猛獣に勝つことは、トカゲ族の価値観では「あってはならないこと」だった。怒りの矛先がレイラに向けられる。
爆発物を仕掛け終えた俺たちは急ぎ闘技場へ向かい、殺されそうになっていたレイラをすんでのところで救出する。それと時を同じくして、倉庫に仕掛けた爆発物が次々に炸裂し、町は大混乱となる。その中を俺たちは馬車に乗って脱出した。
王都へ戻った俺は軍艦の高速化を目論んだ。先に出会った老学者ラベロンは古代の魔道具の研究者だった。そこで、ラベロンに風魔法の魔道具を開発してもらい、風による船の高速化を図ろうと考えたのである。だが、それには問題があった。研究のためには古代の風魔法の魔道具の実物サンプルが必要だというのである。
サンプルとなる風魔法の魔道具はラベロンの研究仲間が持っているというので、その人物から魔道具を譲り受けようと、ラベロンが住んでいた町へ向かった。しかしその人物に話を聞いたところ、町で毎年開催される馬車レースの賭けにはまって、借金のカタとして魔道具を胴元に取られてしまったのだという。そこで俺たちは、にわか作りのレース馬車でレースに参加し、優勝して魔道具を取り返すことにした。
レースは予想通りのドタバタ展開になったが、からくも俺たちの馬車が優勝。その過程で、胴元がイカサマを働いていたことが判明するが、魔道具を取り返すために事を荒立てず、その場を収めた。
こうして手に入れた魔道具を研究することで、やがて風魔法の魔道具が完成した。船の数ではジャビ帝国が圧倒的に優っている。しかしアルカナ・ダルモラ連合軍の船に魔道具を搭載することで船足を速め、ジャビ帝国の大型ガレー船に機動力で対抗することが可能になったのだ。同時に大砲の開発にも成功し、ジャビ帝国を迎え撃つ準備は着々と整いつつあった。
そして、ついにジャビ帝国の大艦隊が動き出したのである。




