聖女の覚醒条件がキスだなんて知りません
それからしばらくして、私はレヴィン様と貴族たちのパーティーに参加することになりました。
多分、以前の婚約者と出会うことになるでしょうから嫌だったのですが、レヴィン様が大丈夫だからと言うので行くことにしました。
絢爛なパーティー会場には、美しいドレスコードをした聖女の姿が数多くあります。
もちろん貴族たちも同じで、美しい衣服を身にまとっていました。
「レヴィン様。ちゃんと身なりを整えたらかっこいいですね」
「うっさい。俺は元からかっこいいわ」
「よくいいますね」
思わず笑ってしまいました。
自然と笑顔を与えてくれる。そこがレヴィン様のすごいところで、良いところです。
「あなたがリーン公国を救ったという聖女様ですか!」
「は、はい!?」
「一度お目にかかりたいと思っていたのです!」
「は、はい!?」
レヴィン様と並んで立っていると、急に知らない貴族たちが目の前に集まり始めました。
どうしていいのか分からず、あわあわしているとレヴィン様が私の眼の前に立ちます。
「俺の婚約者が困っているだろ。やめてもらえないか」
「す、すみません公爵様!」
「失礼しました!」
レヴィン様の一声で、一斉に散っていきます。
す、すごいです。さすがは公爵様。
ぼうっとしていると、今度はレヴィン様が耳打ちをしてきました。
「おい、見てみろよ。あれ、お前の元婚約者だろ?」
「え……あ、そうですね」
「挨拶とかしなくていいのか? ほら、私は幸せになりました! って宣言してやれよ。悔しそうにこっちを見てるぞ」
「構いません。私の居場所は、もうここなのですから」
そう言うと、レヴィン様は満足そうに笑います。
「そうか。それならいい。ま、パーティーを楽しもう。イレミスさん」
「はい。レヴィン様」
本当に驚くべきことなのですが。
聖女の覚醒条件がキスだなんて知りません。
異世界恋愛ってなんだろう……ってなりながら書きました。
面白いと思っていただけたのなら嬉しい限りです。多分このPNでここまで読んでくださった方は少しでも興味を持ってくださったはずですので、それだけで嬉しいです。
続きを書くかは未定ですが、多分書くなら強くて可愛い女の子ヒロインを書く……のでしょうか。
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よろしくおねがいします。




