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ポストホモサピエンス

 猩猩たちによる御城占拠は、首謀者となる猩猩の亡骸が、城の奥で見つかると、集団は、四散し、城は、無人になった。その後、城の地下から出火し、城内の半分は灰燼に帰した。検挙された一部の猩猩の証言から、猩猩たちは、帝を手に入れ、我が物とすることによって、この国を支配しようとしていたらしい。しかし、『本物』の帝は、別の場所にいて、難を逃れたらしい。

 湊屋は、テロの共犯者として、尋問を受けたが、多額の献金により、刑には、処されなかった。

 城から、姿を消した本田は、急いで、秩父に戻り、茶々とお蘭を連れて、行方を眩ませた。

 それから、長い月日が流れた。人間は、自らの生体を参考にし、機械と組み合わせることで、ヒューマノイドを発明した。出来上がったヒューマノイドは、人間の文明を発展させる助けとなったが、一方で、文明の発展に、反比例して、徐々に、環境は変化して行った。それが、西暦四千年頃のことだった。

 その頃、強い風が吹く、崖の上の館に、ホンダというヒューマノイドが住んでいた。彼は、大層、年季が入っており、その連れ合いのオランというヒューマノイドも、今から、数百年前に、寿命を迎えた。

「ホンダさんも、とうとう永眠されたか。」

 近所に住むヒューマノイドが、館の中で、寿命を迎えたホンダを見つけた。彼の亡骸は、遺言に従って、オランと同じく、崖の上に葬られた。粗末な墓標には、ホンダ、オランと伴に、チャチャという名が刻まれていた。

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