表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お稲荷様のカミカクシ  作者: MiRay
4/11

肆 神代学園の授業

「気を付けー、お願いします。」


 委員長の言葉と共に授業が始まる。最初の授業は数学で

 私だけが今の時間、先生と同じ役割につく。


 神代学園は、最も突出している生徒は授業を受けさせるのではなく

 授業を教える立場に置くことを優先している。

 まぁ、絶対ってわけではないから断ることもできるんだけど。


「じゃあ、乃蒼さん。右半分をよろしくね。」


「はい。」


 でも、私は断らない。断ったところですることがないし

 何よりも乃羽に教えられるのが私だけだから。


「乃蒼ー。」


「……乃羽、遊んでないで普通に解いて。出来るでしょ?」


「出来るけどさー…だって、ご褒美ないとヤル気が出なーい。」


 そう駄々をこねる片割れに溜め息を吐く。


「分かった。時間が空いたら乃羽の好きなデザートいくらでも作るから。」


「やった。じゃ、頑張る。」


「……ふざけたらその時点でデザート無しだから。」


「…酷い、むぅ…分かったよ。」


 私は隙あらばふざけようとする乃羽を少しだけ制して、私は周りの人にも

教えつつ秋月くんの様子を見たりしていた。


*  *  *


 そして1時間目の数学が終わると、2時間目の世界史も終わって

 3時間目の古典、4時間目の生物と次々に終わっていき乃羽の得意分野とする

 体育の実技の時間がやってきた。


「……っしゃあ! 体育だ!」


「普通の授業も今みたいにヤル気出してくれたらいいのに。」


「それを言うなら、乃蒼だって。

出来るのに、ヤル気を出さないじゃん!」


「私は頭を使ってるから、身体は程々にしたいの。

乃羽は身体はヤル気を出して頭を使うのは程々にしてるでしょ? それと同じ。」


「…それを言われると、何も言えない。」


 (言葉で私に勝とうなんて思わない事だよ。乃羽?)


 などと、口には出さないけどココロの中で呟いた。

 まぁ、体育の授業って言っても中学時代の延長だから、これといって

 変わった物もないので割愛にする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ