表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/92

19 初フィールドボスはレアだった


さて、道はひとつ。ファンシーとプルミエは森を越えてすぐ。

この森は初心者向けのライトの森と反対方向。なので町の門も反対の北門から出る。

道は黄色いレンガだ。偉大な魔法使いでもいるのかな?


「けっこう、牧歌的ですね」


レンガの道を私たちと同じように旅人やプレーヤーが行き来している。

中には荷物を載せた荷車をロバに引かせた農夫らしき人も。

草原や森みたいにポカスカ モンスターが沸かないのかな?

行商人であるハニーさんはロバに乗っている。

仕入れた荷物はインベントリの中なのでロバさんも楽そうだ。


「もう少し進んだら狼が出るよ。フィールドボスは灰色熊アッシュ。弱点は魔法攻撃、急所攻撃だね」

「ハニーさん 詳しいですね」

「私一応ベータ組なんだよ。だから行商許可証も早めに出たのさ。商人はNPCとの信頼度で得られるものが多いのよね。でも、大橋通行証は盲点だったなあ。結構商人プレーヤーはプルミエで儲け出すことに専念していて、嫌気さしちゃったからのんびりファンシーで露店やったり生産したりと情報収集がおろそかだったのよね。それに、やっぱり利益出ないクエスト避けていたし。今思えば商業ギルドでやたらボランティア募集していたのも、通行証クエだったのかも」

「商業ギルド?」

「あら、行っていないの? 冒険者ギルド以外にもギルドはあるのよ」


サーシャを見ると彼女も首を横に振る。

ホノカお姉さんは薬師ギルドを見つけて既に登録していた。早!


話しているとグルルと唸り声が聞こえた。

おお、狼ポップ。

【鵜の目鷹の目】で弱点見つけた。ありきたりだけど、眉間でした。

サクっと石鏃の矢で射てまえ。

狼は声も上げずにドロンと消えた。

よしよし、インベントリに狼の毛皮ゲットー。


よっしゃと振り向くと、ハニーさんらがポカンとしていた。


「……。一撃? しかも動作速くない?」

「いや、知っていたけど、フェザントちゃん、攻撃に躊躇ないね…」

「私たち、経験値もらっていいのかな…」


何を言っているだ。

皆も参加しようよ。戦闘楽しいよ!


幸い狼さんは群れで来たので、全員参加で楽しく(?)フィールドを駆け抜けました。

たまにイノシシも出る。これが凶暴で怖いのだが、支援系かと思っていたサーシャが水魔法のジェットシャワーなるものでイノシシを放水で押し流していた。

これが強い、強い。


「知性と精神あげているんで~。でも、HP低いんです、私」

「いや、助かるよ~」

「はい、サーシャ、MP回復薬」

「ちょっと、いつそんなもの作れるようになったんだい ホノカ!」

「あんたに言うと大量注文されるから嫌だ」


押し流したイノシシを弓でとどめ。鏃はモンスターが消えた場所に行くと落ちているので拾っておく。いつか弓矢も作れるようになりたいな。

ハニーさんが【付与】で私の弓矢に炎纏わせてくれたのがビックリした。これが【付与】か~。カッコいい。


「フェザントちゃん、風魔法使えるでしょ? 弓の方向付けるのに使っていたらその内生えるわよ」


そーなのか。私の魔法、そよそよ微風だけど、頑張って使おう。


もともと、このゲーム、モンスター単体はそれほど強くないみたいだしね。ソロでもプルミエまでは通り抜けられるみたい。これはフィールドボスも、さくさく行くかな?


--と思っていたら!





「キャー、また魔法がキャンセルされました~!!」

「ごめん、もう少ししたら石化回復すると思うので…。HP回復薬ください、ホノカさん」

「ハイ、フェザント。おお、私初めて活躍している」


パシャンと背中から回復ポーションがかかります。

現在状態異常起きていて、私がまったくの石像なのです。つか、まさしく石化中。

まずフィールドボスがレアだった。出てきたのが灰色熊じゃなくて、白熊だった。


『レアボス、灰色熊変異種:ホワイトベアが現れました』


これがまあ容赦なく状態異常をかけて来る来る。

私とサーシャがまずかかりました。石化です。


「うそ、この辺りで石化かけて来るのなんて、ベータの時だっていなかったわよ!」


ハニーさんの言葉に私は慌ててジローを出して、盾にする。

迫り来るホワイトベアの爪を、ステルスアルマジロのジローが眼前に見えない盾【アイギスの盾】を広げて防御した。ガツンと大きい音と、息巻いているホワイトベアの顔が怖い!

どうやらヘイトは状態異常かかった相手に向かうらしく、ホワイトベアは私とサーシャを交互攻撃。その都度空中も飛べるジローが素早く移動して盾で防ぐ。

チートだわ! 私よくこの子捕まえられたな~。

てか、悠長にしていたら地味にHPが削られている。石化って、HP減るの!?


先にサーシャが時間経過で石化解除された。え、個人差あるの!?


そして、サーシャがジェットシャワーでホワイトベアを攻撃。

ハニーさんが火魔法付与された剣で打つ。

HPの減りは少ないが、火魔法は牽制の効果があったらしくてホワイトベアがのたうって、距離を取った。

私も火柱上がる剣ちらつかされたらイヤだなー。


「石化の解除薬は」

「そんなの、まだ ないない! 錬金で出るんじゃないかと言われているけど、治癒師のレシピにはないわ」

「回復役のあんたが死んだらおしまいだよ、ホノカ。ヘイト向かないようポーションは気をつけて使って」


うう、アタッカーの私が大事なところでこのザマでごめんよ。


サーシャの魔法でようやく1/3ほどホワイトベアのHP削った。

そして、ようやく私が石化から回復。よっしゃ、いくぞ!

ハニーさんに弓矢に火属性つけてもらって、2連射立て続けに打ち出して、クマに猛攻だ。

弱点は…、眉間!


「死んどけーー!!」


お品がないことよ、私。


けど、無事ホワイトベアのHP全損しました。やったね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ