焔の記憶
古の時代、「俺」は国を統一していた、そして、それから、何千年という月日が流れ「僕」はその古の時代の尻拭いをした。
ただ、そのどれも、終わっていなかった。「僕」は最後だと思い戦火に自ら飛び込んだ、仲間が支えてくれた、でも、「僕」という人間は17という年齢で終わった。
そして、私が転生した。
私は小さな町で産まれた、幼い私は夢という形で前世と前々世の記憶を見ていた。そして、私が10の時に町は火の海になった。
その時の私は決して分からなかった、でも、今は分かるそれはあの町にいた「能力者」を捕まえるためだ、不幸か幸いか私はまだ力が完全に開花されていなかったのと、記憶が思い出してから逃げたから。
私は逃げてしまった。
優しく美しかった母から…。
厳しくとも強かった父から…。
初恋で意地悪だった近所のお兄ちゃんから…。
あれから、私は一人で旅をして、「能力者」を捕える組織を割り出そうとしたが、うまくいかなかった。
前世も同じことをしていたが、「僕」の周りには沢山の人が傍に居てくれたけど、今はただ一人……。
いつの時も私の中の記憶の中には焔がちらつく、それは私の罪なのかもしれない。
ただ、私は足を止める事はしない。
罪を償うためにも、私は前を歩くしかないのだから……。