K.ルークス
朝日が山の上を越えた。
今日は珍しく早朝に目が覚めた。
「さすがに寝すぎたかな…」
そういえば何かしら考えることがあった気がする。
今日のサターン島はやけに静かだ。
「そうだ、せっかくの休みだし"ルークス"とランチでも行こうか…」
K.ルークスは海察隊の同期だ。
同じ第7支部で働いており、彼はその支部のエースだ。
俺はチャリンコで4㎞ほどある道を突っ走った。
コンコン…。
「はーい。…おっ!マハラか、何の用だ?」
「暇だったから一緒にランチでもしねーか?」
彼は即座に答えた。
「おっいいぜ。俺もちょうど話がしたかった所だ。」
彼の家はレンガ造りの2階建てだ。
俺はその2階のソファーに腰をおろした。
2杯のコーヒーを持ってきたルークスに俺は聞いた。
「で、話って何だ?」
「あっ!そうだそうだ。」
と言って彼は急いで1階に何か物を取りに行った。
「これなんだけど…」
と差し出してきたのは朱色に光る不思議なピアス
だった。
「まさか…!!」
俺は自分の考えていたことを思い出した。
「そう、"覚醒のピアス"別名"フォースピアス"だ。昨日実家で祖母に聞いたら先祖の形見だと分かった。」
「どこにあったんだ?」
「この家の掃除をしているときに棚の上で偶然見つけた。本当は祖父が持っていたらしいんだが…」
そうだ、ルークスの祖父は第7支部の隊長"K.ドグマ"だった。
それが、昨年海の巡回をしているときに行方不明になったんだ。
すると、ルークスは
「なぁ、俺に付き合ってくれないか?」
と顔を近づけて聞いてきた。
何に付き合うのかは大体見当はつくが、俺は今、迷っていた。
「おう、いいぜ。」
気付くと俺は答えていた。
多分本能的に答えたのだろう。
俺は軽いデジャブにかかった。
「で、船はどうするんだ?」
「俺の知り合いで造船士がいる。そいつにつくってもらおう。」
さすが計画ができているな、と感心した。