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02 酒場にいくか


 この手のゲームはやり尽くして来た。

 バトルはターン制かアクション制かまだわからない。

 ファンタジー系のRPGな。

 ネットゲームも経験がある。


 武器の入手も重要な項目だと思う。

 だがジョブがないのだから、まずは酒場ではないか。

 酒場に行けば直接ジョブを選べるか、そのためのクエストが発生するはずだ。


 ジョブを決めてからでないと武器が装備できないなんてことはよくある。

 いまは所持金がゼロなのだ。

 金策も序盤はたぶん面倒くさいだろうし。

 無駄遣いを避けるためにも優先すべきはジョブだろう。


 スカの街を一通り練り歩いた。


 各施設、店舗の場所は大体把握できた。

 早速、酒場に来た。

 冒険に必要な情報が手に入る店らしく、テーブル席に客が数人座っていた。

 話し合っている様子が窺える。

 その内容は聞き取れない。

 たぶんNPCだろうな。

 ガヤガヤしとるだけの様子からたぶんモブだろうな。


 カウンターがある。

 何かの受付窓口として男性が2人並んでいるのが見える。


 話を聞くと一人が神官でジョブに関することを担当していた。

 もう一人は冒険の仲間を雇うための紹介担当だった。

 いわゆる冒険者ギルドは酒場のことだった。


 ジョブを先に決めたい。

 仲間はそれからだ。

 だがここで知れることは知っておく。


 ジョブは何が選べるのか尋ねると、タイプがあると言われた。


 剣士タイプ。

 魔法タイプ。

 回復タイプ。

 拾得タイプ。


 どれも大体わかる。


 自分が剣士だと回復が苦手か、アイテムが必須だな。

 回復屋は戦いが苦手というやつだ。

 一種を選んであとは不足の者を雇うのだな。


 聞けば、どのタイプでも戦闘はできるがそれぞれに特化されるスキルがある。

 神官いわく、剣士タイプは攻撃ヒットダメージ大。体力も大。

 クリティカルもオートガードも出るタイプのようだ。


 魔法タイプは魔法と攻撃魔力が主力でMPが増えると火力が更にアップ。

 MP高めで移動や謎解きでも活躍できる。


 回復タイプもそれが得意で他者の傷を癒せる上に本人も死ににくい。

 バフ、デバフと他者のバックアップが売り。

 武器も装備もそこそこ装備可能。


 へえ、いいじゃん!

 回復のイメージで弱そうとか思っていたけどな。


 拾得タイプはアイテムドロップ数が多め。

 素早さと器用さが他ジョブより最も優れている。

 その上昇の期待値も大。

 宝箱や扉の鍵を開けたりできるなど手先の器用さスキルが売り。

 いわゆるシーフの類いだ。


 強力な武器以外の装備は誰でも大抵装備可能らしい。

 主に防具や装飾品のことだろう。

 なかなか便利で分かりやすい仕様だ。


 俺はいつも剣士を選ぶ。

 理由は好きだから。

 それに魔王討伐が目的なら結局頑丈さが最終的に求められるからだ。

 

 いまジョブを選べるのか?

 選んでもすぐに変えられるのか。

 確認をとってみた。


 いますぐ選べるようだ。

 この為の初期クエストはなかった。

 だがすぐにジョブチェンジはできない。

 lv20までやらないと、やる気なしと見なされて受け付けてくれないと。

 まぁ大抵そんなもんだ。

 想定内のことだ。


 

「剣士で頼む!」



 俺は剣士になった。



「ステータスオープン!」





 冒険者デジル レベル 1


 スカの街の酒場。




 所持金   0


 剣士レベル 1

 装備可能武具  剣 槍 盾 全防具



 HP   600

 MP    020


 攻撃  10

 防御  10

 




「お、ジョブを持っただけで特化された。体力100増えた!」


 ステータスアップしてる。

 一応、MPもあるんだな。

 そこは魔法タイプが圧倒的に多いんだろうがな。


 序盤の敵はスライムだろうか。

 これなら丸腰でも行けそうな気がする。


 現時点での仲間サポは一人いくらだ。

 隣の窓口にて聞く。

 

 雇用は自分と同レベルの者になる。

 一人24時間で現時点では100G必要。


 金がない。

 さっき小耳に挟んだのだがクエスト的な依頼は酒場ではないようだ。

 人物と話せば何かお使いを押し付けられるみたいだ。

 今の所もう酒場には用はない。

 つぎへ行くか。


 武器屋と防具屋は隣り合っていた。

 宿屋も近くにあった。

 どれも酒場の向かいに隣接している。


 とりあえず武器屋をのぞいて置くか。

 最低額の装備品がなにかを確認しておく必要がある。

 まずいくら貯めればよいか目安はあるに越したことはない。


 武器屋のドアをノックした。

 扉を開けて入ると、40代そこそこのおっちゃんがいた。

 


「いらっしゃい。武器を買いに来たのか?」


 残念だがいまは金を持っていない。

 俺は首を横に振った。


「そうかい。良ければうちの自慢の武器を見て行ってくれ!」


 見るだけ。

 それが目的で入店したのだ。

 客の気持ちを分かっているねぇ。


 一番安いのは。

 尋ねると。


「短剣なら、ナイフ180Gで、剣なら銅の剣100G。鉄の剣300Gだ」


 おっちゃんは俺のジョブを聞いてからそれを紹介してくれた。

 これが剣士の装備だな。

 まあ知ってるけど。

 他にも杖や爪やステッキみたいなのが置いてある。


 おや、一本だけ切れ味よさげな剣がある。

 値札を見るとすこしお高い。


「そこの500Gのはなんですか?」

「ああこれか。ロングソードだ。かなり強いぞ」

「強さを教えてもらえますか?」


「銅は5で鉄は8だが。これは25の攻撃力だ。掘り出し物だから早めに買わないとすぐに売り切れるぜ」


 これは確かに「おいしい装備品」だな。

 掘り出し物か。

 おっちゃんは最後の一品だと強調した。

 でもいまは手が出ないんだ。


「500G貯めてくるから、取って置いてもらえないか?」


 ダメ元の交渉をしてみた。


「うちも商売だからな。物が売れなきゃやってけねぇ。それまでに他の客が買いたいといえばきっとそれ以上出すというだろうな」

 

 それもわかるよ。

 金さえあれば俺もそういって先に入手するだろう。

 俺が駆け出しのようだと知ったのか。

 忠告をしてくれた。

 そりゃわかるだろうな、500Gぐらいで予約を口にするのだから。



「押さえておいてやってもいいが、本日中には値上がりすると思う。別の買い手が来ればの話だが。物価高騰や税金もあって、こっちも早くさばきたいんだ。若い剣士さん、どうする?」

 

 予約を認めてくれるのか。

 だが値上がりする可能性を聞いたから、多めに稼いで来なきゃならない。

 どれぐらい必要だろう。


「まあ他にも上等な武器は世の中いくらでもある。1000Gまでだろうな」


「1000G持って来たら俺に売ってくれるの?」


「考えてもいいと言うだけの話だが、掘り出し物は売れる時に売るのが定石だ」



 武器屋のおっちゃんはいう。

 1日なら誰が来ても売らずにとって置いてやれるが、それ以上は無理だと。

 冒険者は皆必死だから。

 売らなければ信用を失うと告げてきた。


 俺は承知した。


 善は急げだ。

 金がない以上は店にも街にも長居は無用だ。

 早速、外へ出かけて魔物を倒しに行くことにした。


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