3.幸せの公爵令嬢と、次の案件。
ここでCase1が終了です(*'▽')
次回は追放案件ですね。
そして、月日は流れて。
アリシアは新たに婚約した青年と、最高の幸せを迎えていた。
「これもすべて、あの日の電話相談のお陰ですね」
「どうしたんだい? アリシア」
「いいえ。なんでも……」
彼女が相手に選んだのは、ナターシャの情報を一緒に探ってくれた男性。
庶民出身の彼ではあったが、その優秀さからゆくゆくは王国を支える立場になるだろうと言われていた。そんな彼と共に、公爵家令嬢は日々を歩むのだ。
◆
――異世界トラブル電話相談室。
そこには今日も、様々なお悩みが舞い込んでいた。
そんな日々の中でアリシアの一件について、二人の相談員が話している。
「アカネ先輩、この前の婚約破棄された令嬢様はどうなったんですか?」
「ん、この前お礼の電話があったよ。万事上手く事が運んだらしくて」
「本当ですか! それは良かったですね」
「ところで、そっちはどうなの? カブラギくん」
アカネと呼ばれた女性相談員は、後輩相談員カブラギに訊ねた。
すると彼は、少し困ったように言う。
「あー……先日あった追放案件、ですね」
「どうしたの?」
「えぇ、その件でアカネ先輩に少し意見を訊きたいんですが――」
相談員はあくまで、そっと背中を押す役割。
そんな彼らもまた一人の人間。
カブラギは少し自嘲気味に笑って、話し始めるのだった。
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