表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

「暮らし」など

帰路の詩

作者: 維酉

死にたいひとに

死ぬななんていえなかったけど

帰り路に

コロッケをひとつ奢って

これ貸しねっていうくらいなら

できたかもしれない


あの子は死にたい

もう散々生きてきたから

たぶんもう充分なんだとおもう

充分なんだと

五時のサイレンは聞き飽きたんだろう

もう散々聞いてきたから

帰り路を歩くことも

充分で


かんたんに

死ねる世界に生きていて

いのちなんて実はなかったんじゃないの

ただ並んで

帰り路を歩くこと

手を繋ぐことだけがたしかで

ほかのことはぜんぶ蜃気楼の延長線上だったんじゃないの

死にたい

死にたい

死にたい


ごめんね

わたしはきみがすき

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ