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覚めない悪夢

「おはよう朝だよ。よく眠れたかな?」


その声で目を覚ます、どうやらいつの間にか地べたに寝っ転がって寝ていたらしい。精神的ダメージが大き過ぎてあまり覚えていない、見渡すと他の皆も各々寝ていたようだ。

フードを相変わらず被った男が柔かに挨拶してくる声で再びこの悪夢の続きが綴られようとしている現実に気分が最高に下がる。

大体最初の部屋といいこの部屋といい窓が全くないので今が朝なのか夜なのか分からなかったがどうやら朝らしい。隅っこにいるジアンちゃんも昨日より大分顔色が悪い


「黄色もあまり元気がないねぇ先ほど青にも挨拶してきたんだが全員が気分悪そうだったよ」


なんて言いながら朗らかに笑っている。この状況で気分がいいのはお前だけだと声を大にして叫びたい

しかし【青】と呼ばれたていた魔力が多大にあるとされる人たちもこんな待遇なのだろうか?

黄色と青とで別れる時、俺達黄色を優越感顔で見ていた青の連中も同じ待遇だとしたら少し笑える。


「早速訓練を開始しよう。ついてきたまえ」


そう言って会話を切り上げようとした所に背の高い外人が恐る恐る手を挙げた。


「ん?なんだね質問か、だが残念ながら夕べ述べた通り私の言葉は意味をなして聞こえるだろうが私は君たちの言葉は全く理解していない。だからいくら言葉を介しても通じない、一方通行だよ」


軽薄そうにハハハと笑う。


「だが安心したまえそれを解決するためにこれからある魔法を早速覚えてもらう。そう翻訳の魔法だ

まずこの魔法を覚えてもらわねば始まらない、出荷先に言葉も理解できない獣は送れないからね」


そう言って神妙な顔をする。

おい、今の聞き間違いか?出荷先って言わなかったか。そんなわけないよな疲れてて聞き間違えたんだろう、きっと出向先って言ったんだそうに違いない。そんなことより朝ごはんいや昨日から何も口に入れてないんだが…脱水症状とかになっちまうぞ!さっきの手を挙げた人も多分ご飯のことを聞きたかったに

違いない。このフードの悪魔にただ質問するのにすら翻訳魔法とやらを覚えなきゃいけないってことか?そんな一日二日で覚えられるのか?流石に昼頃にはご飯をくれるんだよな?そんなことを思考しながらさっさと歩き出したフード男についていく。


そうこの時この瞬間に戻りたいと二時間後死ぬほど思うことになるとは誰が予想しえようか……


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