2. 街
俺は走っていた。自分がどこに向かってるのかも知らずに、
「やっちまいましたねー」
「主人様あの武器はここで使うものではなかったですね」
「それはともかく、近くの街はどこの方向だ!」
何故か、二匹同時に東の方に手を向けた。
「分かった」
そして、道のような場所を見つけてそのまま進むと、壁のようなもが見えて来た。
きっとあそこが街だろう、行く前にぼろぼろになった、服を変えておこう。でも、まだこの世界の人にまだ会った事がないので、どのような服装なのか分からないが、適当に冒険者が着ている服装にしてみら事にした。
俺は【服】を発動させた。
服が光出して、一瞬で服が変わった。
あとは、言葉が分かるように【言葉】
言葉が書けるように【書く】を発動させた。
そして少し進むと、街の入り口だろうか、門のような場所に門番が立っている。
俺は走って、そこに向かった。
「はあ、はあ」
「大丈夫かい」
「あ、大丈夫……です」
「所で今あそこで爆発が起きていたんのだが、何か知っているかい?」
ここまで、音が来たようだな。流石にやり過ぎたと思っている。
「実は俺もその爆発のようなやつにビックリして、逃げて来たんですよ」
「お前もか、分かった。街に入っても良いぞ」
そして俺が街に入ろうとした時に、肩を押さえられた。
「何ですか?」
「いやー、名前を聞いてなくてな」
くそ、あの名前を言うのか、前の名前を言ってもいいんだが……あれ、前の名前が思い出せない、女神が確か……死んだ時に名前を捨てたって言っていたが、それと関係しているのだろうか。
「ラーメンです……」
「ああ、言ってもいいぞ!」
後ろを見ると、門番は紙見たいな物に何かを書いている。多分俺の名前を書いたのだろう。
街を見てみると、大きい道がまっすぐ伸びており、その奥には大きくな門のようなのが建っている。大きい門の前には、色んな店などが建っていて、その周りには建物がずらりと建っている。
まっすぐの道がこの街のメインなのだろうか。色んな人が歩いている。異世界らしい服装をしている冒険者、見たこともない種族など様々な人達がいる。
俺はまず【お金】を発動させる事にした。
でもお金を出す前に、どんなお金を使っているのかを、調べないといけない。
「うーん、どうしよう」
俺はふらふら歩いていると、誰かにぶつかった。そして男から何かがチャリと落ちた。
「痛いな、誰だよお前え」
俺はそれを拾うと見たら、それは金色で金属のような丸いものだった。お金だろうか。
「おい、ぶつかって置いて何もなしかよ」
男は俺が拾ったお金?を無理やり取った。
「あ、ごめんなさい」
「気をつけろよ!」
以外にも、ちゃんと謝ったら、許してくれた。男は急ぎだったのか、走って行った。
俺は【お金】であの男が落としたお金だと思われる物を想像してみた。
そしたら、手元にさっきと同じ物が現れた。
あれは、やっぱりお金だったようだ。
そのお金をよーく見ると、塔の絵の様な物が描かれていた。
「近くから美味しいそうな匂いがする」
体が自然と匂いのする方向にむかった。
そこは屋台のようなお店で、パンのような食べ物に肉のような物を詰めている。
何を入れているか分からないけど、試しに食べて見るか。
「ハーイ、いらっしゃいらしゃい」
頭にタオルのような物をを巻いて、髭を生やしている。
「そこのパン?をくれ」
「この、パンの肉肉かぁ」
パンで合っているみたいだ……適当付けたような名前だな。
「じゃあ、それで」
「じゃあ100デルだ」
お金をデルというのか、さっきのを試しに渡して見るか。
俺はさっきの金のお金を渡すと、おじさんは不機嫌の様な顔をした。
「他に無いのかよ……」
おじさんは小さいな声でお釣りを用意するのが面倒くさいんだよな……と言った。
どうやら、足りなかったのでは無く多過ぎたようだ。
「ハイよう」
おじさんはそう言いながら、俺に小銭を渡した。
「銀貨9枚と銅貨9枚で9900デルだ」
俺は小銭をポケットに入れて、パンの肉肉を手に取った。
「まいどあり」
100デルを払って9900デルだったので、金貨は一つ10000デルという事になる。
確かに面倒くさいよな、例えば、100円の食べ物をわざわざ一万円札で払う感じと同じだと思うからな。
俺は近くにあったベンチのような物に座った。
「よし、ここに来て初めての食べ物だ」
俺はパンの肉肉にかぶりついた。
「旨い!!」
見た目では分からなかったが、食べた瞬間に肉汁が垂れて来た。何の肉かは知れないけど、お腹が空いてる事もあって、とても美味しいかった。
その後お店で袋のような物を買って、お金を入れた。それと、いちようお金を補充しておいた。
まだ俺はお腹が空いていたので、食べ物を色々試した。中には俺には合わなかった食べ物もあったが満腹になった。
そして、いつのまにかに暗くなっていたので、案内の人に宿屋の場所を教えてみる事にした。
「あの宿屋の場所を知りたいんだけど」
「あっ何ですか?」
「おすすめの宿屋に行きたいんだけど」
案内人は紙のような物を見た。
「どのような宿屋をお探しに?」
高い宿屋に行ったらなんか面倒くさそうなので、普通の宿屋でいいかな?
「普通で」
「そうだなー、この宿屋がおすすめだぞ、《普通の宿屋》見るからに普通だろう」
「確かに普通……?」
なんだろう普通と書いてあったら、逆に普通にじゃ無い感じがするな。
「どうします?」
「じゃあそれで」
「場所はまず真っ直ぐ行って、左に進んで三つ目の家だよ」
「分かった」
「あとこれ、そこの割引き券」
俺は案内人に割引き券を受け取って、言われた通りに真っ直ぐ行って、左に三つの家の前に止まった。
《普通の宿屋》と書いてある看板があった。
俺は中に入って見ると、前には受け付けの場所のようで、右は酒場の様になっていた。
右で冒険者だろうある者たちが騒いでいる中俺は受け付けの方に歩いた。
「ここに泊まりたいんだが」
「お客さんか、じゃあ上、中、下となっているが、上はもう埋まっているよ」
「中で」
「知らない人も居るが大丈夫か?」
「何人ですか?」
「二人だよ」
「分かりました」
「朝ごはんありか無しどちらがいい?」
「ありで」
「じゃあ二階の一番奥だよ」
お会計はしないのかと思ったが、俺は鍵を貰い。左の階段を登った。そして一番奥のドアを鍵で開けた。
そしたら、先客がいた。まさかの女のようだったが寝ているし、ベットは以外と離れているの問題はないと思う。
そして俺は鍵を閉めて、右のベットに寝っ転がった。
今頃思ったんだけど、あの妖精二人はいつの間に消えたのだろうか。
そして、俺は寝たのだった。