17. こんな事があったんだよねー
でも、次の瞬間!
倒れていたと思われていた、ラグモ様が突然紫色に光出して、紫色の剣が現れた。そしたら何かに操られたかのような動きで、猛スピードでロディの事を刺した。
ロディは流石に不意打ちは無理だったのか、それとも余裕があって気づかなかったかは知らないけど、ロディは倒れた。
それと、同時にラグモ様も倒れた。
その意味の分からない状況で戸惑ったが、急いでロディの所に駆けつけた。
「大丈夫!?」
さっきの男はやはりラグモ様の手下だったのか、真っ先にラグモ様の方に向かった。
その後、私とツキユはロディを持ち、ラグモ様はまだ動けた手下達が治療場に運んだ。
ラグモ様は普通に大丈夫な怪我だったみたいだったが、ロディはギリギリ生きているぐらいのとても重症な怪我だった。
それなのに、1時間ぐらい経ったら、傷が塞がっていて、私が驚いていると、
治療師もありえないぐらいびっくりしていた。
そして、起きるのを待っていて、時間が経ちそして、ロディは起きたみたいで、周りをキョロキョロ見ている。
「もう起きたの? ロディだっけ……」
私はロディに声を掛けてみた。
「そうだけど、もしかして君達が助けてくれたのか?」
「そうなんですよ、私と隣の人が通りかかった時にすごい音がしたので、ちょうど駆けつけたら、倒れていたので……その人とその手下見たいな人と治療場の場所まで連れて来たんですよ!」
「僕も頑張りましたよ!」
「連れて来ました!」
そしたら、さっきの手下の人が治療師を連れてきたようだ。
そして、ロディは治療師と話した後、「俺はもう大丈夫だと思うので、もう行きます!」と言って、なぜか逃げるように去っていった。
私は今の状況がよく分からなかった。さっきまで死に至るほどやばい傷だったのに、すぐ回復して、起き上がったと思ったら突然逃げた?なんのために?
その後、治療師が戻って来た。
「……逃げられた……」
その後、色んな人に色々聞かれてた後にやっと解放されて、みんなの所に行った。
ーーー
「という事があったんだよね!」
「あの時は大変だったよ……」
リーアとツキユが肩を落としてソファに座っている。
今回の宿屋は結構豪華だ。グラスがこの宿屋に連れて来たのだが、ここの宿屋の店主がツキユを見たら、タダにしてくれたのだ。
ツキユは貴族とかそういう類なのだろうか?
それよりも治療場だっけ、あの時リーアとツキユが居た理由がそれだったのか……まさか俺がラグモと戦っているシーンを見られてるとは……。
「ところで、リーア」
「なに、ラーメン?」
「俺を尾行して居た件なんだが……」
「だって、ラーメンがいつもどこに何をしているか、気になったんだもん!」
リーアが毎回こっちを尾行してくると、普通に困る。
「しょうがないな、俺はいつも武器屋とかにいるんだよ……」
「本当かな?」
「ほら、腰に掛けてるこの剣だって……」
あれ、ない……あっそうだった。ウォード作のあの剣はラグモによって、破壊されたんだったな……。
「あれ、どうしたの? ラーメン?」
「ほら……このバックを買ってたんだよ」
俺はさっき、運び屋なのに鞄が無ければいる意味が無くなる気がしたのから買っておいた。
「わかったよ……次からきっと尾行しないから」
「それなら、いいけど」
でも、絶対いつか尾行してくるな。きっとて言ってるし、気おつけた方が良いかもしれない。
「皆んな来てくれ!」
グラスが皆んなを呼んだ。
「どうしたの? グラス?」
「それは、次に行く街について話すぞ!」
「あれ、ニアってどこに居るだ?」
そうしたら、「うぐ」俺の背中に指? でだ叩かれた。そして、ニアが俺の後ろからひょっこり現れた。
「よし、これで皆んな集まったよな?」
「多分大丈夫だと思うわよ」
「行くのは明日だ! そして、行く街の名前はえーと、パーレル王国を目指すぞ!」
「お~」
「まあ、明日の昼ぐらいに行くから、その前に準備しておけよ」
そして、俺たちはパーレル王国を目指す旅に出る事になった。