表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/37

9. ブラックキャット❷


ブラックキャットの人達は俺を見て驚愕している。


「俺はしがない運び屋だけど」

「何がしがない運び屋だよ、変身使える奴なんて聞いたことはあるが、初めて見たぞ!」


俺は頭を隠しているので、相手からは顔が見えない。


「何にしに来た」

「いや、ここに用があるからだよ」


そして、ブラックキャットの人達は俺に襲って来た。

チーム名にキャットとつくだけあって猫人間が多い。タロスも確か猫人間だ。


その鋭い爪で俺を襲ってきたが、俺は【格闘術】を発動して、来たやつを映画見たいにスパッと決めた。


「くそ、素手で倒しやがった!」


お前達も実際素手でだけどな。

ブラックキャット達はコソコソ相談し始めた。


「俺が前に出て戦う、あいつに隙が出来たら魔法を打ってくれ」

「分かった」


作戦が丸聞こえだけどな……。


作戦通り襲って来たが、俺は一発で倒してしまった。


魔法使いだろうと思われる奴が「くそー」、と言い魔法を使った。


俺はそれを剣で弾いた。


「何!?」


俺は剣を握り、五人を連続に斬り、【高飛】を使用して、高くジャンプして、氷魔法を使いそこら辺をそのまま凍らせて、その氷を剣で破壊した。

その攻撃で立つ事が出来た人は居なかった。


俺は静かに二階に登った。


まず【隠】で物に隠れて、様子を見た。


奥に青い光が出ている。そして、前に黄色の光が3つほど。


思ったのだがこの部屋は防音なのか、外で俺が戦っている音は聞こえなかったらしい。


俺はそのまま行くのは少し怖いので【分身】と言うスキルを使い、見た目は完全に俺と同じでほとんど分からない。


それと【監視】を使った。これは、小さな光が飛んでいき、左目でその光景を見る事が出来る。


まず敵を見ると、真ん中に猫の耳が付いている。赤い髪の女性がソファーのような物に座って居る。


右には俺にとっては悲しい事に髪が無い肌の真っ白な人、左には水色の髪で猫の耳があり立っている。


リーアとニアは奥でスヤスヤ寝ているように見える。


今どんな状況も知らずに普通に寝てるな。


バレないためにはリーアとニアが起きる前に決着を付けて救わないといけないため、俺は早速自分の分身を動かした。自分がもう一人居ると思うとちょっときもいがしょうがない。


そして、少し分身を動かしてたら、


「そこに誰かいるのか?」


ブラックキャットの人達も気づかれた。


分身にも【隠】をつければ……でもまず出来るのだろうか。


分身なので、素直に出て行く事にした。


「誰だ君?」

「お前がブラックキャットの人達だな!」

「そうだが?」


俺の分身は敵の居る方へ剣を向けてから走り、敵は反応出来なかったのか、もしくは余裕だからなのか、一切動かない、そして分身は剣を振った。


ブチャと音がなり、見て見ると俺の分身が倒れて、煙りのように消えていった。


あれ…….分身が弱かったからなのか、もしくは、ブラックキャットの人が強かったのだろうか。


「やっぱり分身かぁ」

「分身ですか……珍しいですね」

「確かに俺は初めて見たかも知れん」


分身と言う事に気付いていたのか。


「本物、出て来いー!」


しょうがない、まあ俺は不死身だから大丈夫なので大人しく出る事にした。


「君は二人の女を探してるんでしょ?」

「そうだけど、分かってるなら解放してくれ」


ブラックキャットの人は呆れた感じで言った。


「君は勘違いしてるみたいだけど、解放するも何も、捕まえてない」

「そこに居るじゃないか」

「捕まえたというよりも、連れて来たの方が合ってるなー」

「というと?」

「昨日、街で夜歩いていたらー、2人が突然道端で倒れたからここまで連れて来たんだよ、片方が猫の少女だと思ったから……」


ニアが猫の少女じゃなかったのか?


「あいつ猫じゃなかったのか?」

「そうなの、猫じゃなくて、狐だったのよ」


ニアは狐の少女だったのか、名前的にも猫っぽかったのに……。

まあ、一回もニアに猫と言った事ないからな。


待てよ、じゃあ俺は勘違いして、ブラックキャットの仲間達を殺しちゃっとてこと?


いや、待てよスキルで生き返らせるかも知れない。


「あの、下にいた仲間を殺しちゃったかも知れないんですけど……」


ブラックキャットの人達は顔を少し曇らせた。


俺は殺ししまったかも知れない、ブラックキャットの仲間の所に案内した。


さっき倒した所に行くと、


「大丈夫死んでないわよ、ただちょっと気絶してるぐらいかしら」


でもタロス達はまだしも、ソルとロマだっけは流石に死んでると思う。


「大丈夫、多分2人共、仮死してるだけ傷は酷いけど」

「仮死とは?」

「魔法で作った丸い薬見たいな奴で、食べると一時的に死ぬんだみたいになるのさ、さらに少しづつ傷などを回復するんだ」


そんな便利な薬もあるもんなんだな。


でも、流石に最初倒した奴は死んでるかもと思いつつ、ソル達と同じで生きてると思っていたが、


「この子は……死んでる……」


え、俺は殺してあれを発動してるから罪悪感はないが、変な感じというか嫌な感じがする。


「ごめんなさい」

「大丈夫……生き物はいつか死ぬもんだから、君もあの二人を連れてって」


きっと【大丈夫】と言うスキルを使っていなかったら、手の震えが止まらないんだろうな。


その後俺は「復活」と言うスキルを作ろうとしたが、表示されたのが【失敗】と出てきた。作れないスキルもあるということか、確かになんでも作れるとは……言われてないが。

という事は多分神になるとかは出来なそうだな。


「どうしたの? 行かないの……?」

「い、行きます……」


俺はその後、ニアとリーアを起こした。


「あれ、ラーメン!?ってここどこ?」


俺はリーアとニアに今回起こった事を話した。


「でも、よくラーメン大丈夫だったね」

「あれだよ、リーアとニアのことを言ったら、すぐ通してくれたんだよ」

「そういう事ね、まあ、流石に手下を倒して、ここまで来るのは難しいよね」

「そうだね、あははは……」


もちろん、俺はリーア達にこの力を知られたくない。

俺はただの運び屋と言う設定で行くつもりだからな。


確か男達はブラックキャットを悪い感じで言っていたけど、実際は普通にいい人だった。噂は本当かどうかは分からないという事だな。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ