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罰ゲーム  作者: 冬姫0818
3/3

中編Ⅱ

クリスマスデートスタートです。

「どこか行きたいところとかある?」


俺は秋葉さんに聞く。


「あ〜、見たい映画があるから映画館に行きたいかな」


「了解。じゃあ行こうか」



そうして俺は秋葉さんと出かけた。映画の内容は恋愛もので、観ててあまりよく分からなかったが、秋葉さんは面白かったと言っていたからまあいいかなと思った。映画を観たあといろいろまわっていた。途中、ジャックオランタンを見つけて「時期違うだろ」と突っ込んでしまったが。


そして時間は過ぎていく―




「今日はありがとね」


帰り道、秋葉さんにそう言われた。


「いいえ。楽しかったし。秋葉さんは楽しかった?」


「うん、楽しかったよ。ありがと」


そんな会話をしている間にいつも別れている場所に着く。


「それじゃ、良いお年を」


「うん、じゃあね」


互いに別れの言葉を言い、帰る。

こうして俺のクリスマスの予定が終わった。











次の日、海叶からメールが来ていた。内容は『昨日のデートどうだった?笑』だった。笑ってなんだよ、と思いつつ『楽しかったよ』と返信する。




2016年12月31日。


大掃除などをして特にすることもなかった俺は、ずっとゲームをしていた。途中、海叶と電話していたが。そして、気づいたら時刻は午後11時50分。もうすぐ2016年が終わろうとしていた。


・・・・・眠いし寝よ。


俺はそう思い、ベッドに入る。よく、年末年始は寝ずに過ごす!って人がいるが、俺は基本寝て過ごしている。別に起きていたからって何かあるわけじゃないし、別に年が変わったからってやることは変わらないし。海叶も年末年始は寝て過ごすらしい。余談だが。


11時55分。俺は寝た。それが俺の2016年の最後。


そして2017年1月1日。午前0時00分。


携帯にメールが1通届く。内容は『あけましておめでとう。今年もよろしく』で、送り主は依田秋葉だった。



2017年1月1日午前8時。


俺は起きて、携帯にメールが来ていることに気づく。内容を見て、思う。


あれ?俺メアド交換したっけ?・・・・・あぁ、したか。クリスマスに。


俺は秋葉さんとメアドを交換していた。クリスマスの日に。俺は『こちらこそよろしく』と送り、少し考えてから


・・・・・二度寝しよ・・・・・


なぜが眠たかったので二度寝することにした。俺ダメ人間かよ。






2017年1月7日。


3学期が始まり、学校へ行く。


「うぇーい!翼あけおめー!」


教室に入った瞬間、海叶が大声で言って来る。


「海叶朝からうるさい・・・・・あけおめ」


「今年もよろしくー!」


「よろよろ・・・・・」


海叶にそう言い、俺は秋葉さんの所へ行き


「あけおめ。今年もよろしく」


「よろしく」


秋葉さんと言葉を交わした。






2017年2月10日。放課後。


雪が降り、寒い日が続いている中、俺たちはテスト1週間前ってこともあって勉強している。


「・・・・・翼、ここ教えて」


海叶が数学の問題を俺に見せてくる。


「あぁ、これはな・・・・・」


俺は海叶に解き方を教える。普通に簡単な問題なんだが、海叶は数学は苦手なのでずっと唸っている。


「・・・・・そんなんでテスト大丈夫かよ」


俺は海叶にそう聞く。


「大丈夫だろ・・・・・多分・・・・・」


多分って・・・・・赤点は取るなよ」


「分かってるよ・・・・・」


・・・・・大丈夫かよ本当に。今回赤点取ったらやばいぞ。


「そんなことより翼、もうすぐあれだぞ」


海叶が不意にそんなことを言ってくる。あれ?あれって何?


「あれって?」


「お前・・・・・バレンタインだよ」


「・・・・・あぁ」


すっかり忘れてたわ。どうでも良すぎて。


「そんなんあったな。そういえば」


「忘れてたのかよ翼!」


海叶は驚いている。そんな驚くことじゃないだろ・・・・・


「あぁ、誰かチョコくれないかなぁ」


・・・・・海叶、浮かれすぎ。


「チョコの心配より、まずテストな」


俺が海叶にそう言うと、海叶は「そりゃねぇよ」と言って勉強に戻った。



2017年2月14日。


朝、海叶とたまたま会い、一緒に学校へ行った。教室に入るなり、海叶は自分の机の引き出しを探る。小学生かよ・・・・・


「・・・・・はぁ」


海叶は引き出しを探り終えると溜め息をついていた。どうやらなかったらしい。


「海叶、小学生」


落ち込んでいる海叶に止めを刺す。「うるせぇ」と弱々しい声で海叶は席に座る。・・・・・てか、そんなに落ち込むか。


「・・・・・はぁ」


そんな海叶をみて溜め息をつき、自分の席に座る。カバンの中から教材を取り出し、引き出しに入れようとする。が、


「ん?」


引き出しの中になにか入っていた。出してみると、あるのは小さな箱。そして手紙。


「なんだこれ?」


そう思い、一緒にあった手紙を読んでみる。そしてその箱が何かが分かった。


そっか。ありがとう。


心の中でくれた人にお礼を言う。





放課後。


俺は秋葉さんと帰っていた。なんかもう日課みたいになっている。


「翼くんさ」


秋葉さんが不意に話しかけてくる。


「朝、引き出しの中になんかなかった?」


・・・・・うーん。ちょっと意地悪してみよっかな。


「引き出し?なんかあるの?」


「えっ・・・・・うん。何でもない」


・・・・・意地悪しすぎたかな?


別れている場所についた。


「それじゃあね」


「・・・・・うん」


「・・・・・あとありがとね」


「え?」


そして俺は帰った。


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