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白稜学園広報資料室  作者: 陣屋との
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R.banksiae var. normalis - omake

――陽盟司令室 某日 某時


七「ご存知の通り、いま赤と白がドンパチしているそうです」

圭「そうらしいね」

七「ということで、諜報のお二人は諜報活動してきてください」

圭「俺水やりやんなきゃならないんだけどな……」

ニコ「お、圭、あたしも手伝ってやるよ」

七「いま雨降ってんだから、必要ないでしょう!?」


こうしてチョウホウカツドウ!をすることになった二人。

しぶしぶ向かったその先では――。




(メイズVSあずさ)

圭「うわ、ルーンさんが相変わらずすごい」

ニコ「ルーンてあいつか? 性別どっちだ?」

圭「……どっちだろう」

ニコ「知らないのかよ」




(あずさVS梅子withウッス)

圭「八代さんだ、後ろにいるのは、なんだっけ、波瀬さんって言ってたかな」

ニコ「お前赤に詳しいなあ……」

圭「波瀬さんはこないだ俺の治療してくれたから覚えてるんだよね」

ニコ「は? どういうことだ?」

圭「俺にもさっぱり……なんか“俺の主義っすから”って言ってたよ」

ニコ「よくわからん奴も居たもんだ」




(逃げる羽奈)

ニコ「クマさんリュックのなかに弓矢かよ! なんだあいつ!」

圭「素直に可愛いって言えない何かがあるね、チャック占められなくてクマさんの顔ちょっと下向いちゃってるし」

ニコ「クマさんも大変だな……」

圭「お、誰かと合流したみたいだよ」




(エミリアVSメイズ)

圭「おー、馬から飛び降りてそのまま攻撃、かっこいいね」

ニコ「相手はガンブレードってやつか。あの間にゃ入りたくねえな」

圭「まったく同感、生きて帰れる気がしない。……まあ、そうならないようにするのが俺たちの仕事。しっかりやらなきゃだね」

ニコ「……さっきまで水やり優先しようとしてた癖に」

圭「手伝ってくれるんじゃなかったの?」




(司令部)

ニコ「ん? なんかゾワゾワするな……」

圭「どしたの?」

ニコ「なんだこれは、急に紅茶が飲みたくなって来たンだが……」

圭「な、なんか複雑な気持ちだね……」




(本木VSえみり①)

圭「本木さんはなんというか、通常運転だなあ」

ニコ「本木ってあれか、お前の師匠だって言ってた人か」

圭「そうだね、去年までの黒軍って、碌にちゃんと教えてくれる人が居なかったから、いまの俺の戦い方とかは大体あの人かな」

ニコ「じゃアタシの……なんだ? だ、大師匠にあたンのか」

圭「いま“師匠の師匠 呼び方”ってググったでしょ」




(波瀬ハーレム)

ニコ「すっげえ、ハーレムだ」

圭「よく見て、ニコ。ハーレムに見えるけどもの凄い精神攻撃されてるよ」

ニコ「おい、今度は男、と、男? が乱入してきたぞ」

圭「いいね、昼ドラめいてきた! 諜報しがいがあるね!」




(エミリアVSメイズ)

圭「うーん、困ったな、煙幕だと何も見えないや」

ニコ「これやったのあれか? ルーンて野郎か? まじで何も見えねえな、絞めてきてやろうか」

圭(ヤンキースイッチの予感)




(あずさと波瀬)

ニコ「あー、あんな風にお前も治されてたってことか」

圭「そうそう、特に突っ込まれなかったから話す機会なかったけど、いつか俺が屋上から落ちたことあったでしょ? あんとき治療してくれたのって波瀬さんだったんだよね」

ニコ「……ふうん、あいつはいつもあんな感じなのな」

圭「みたいだね」




(ヴィルVSのと)

ニコ「絶妙に会話が成立してねえぞ!」

圭「ま、まあ、ヴィルさんだし」

ニコ「……なのに強いのな」

圭「……、だからって言った方がいいかもしれない」




(煙幕のなか全力で逃げるみゆみゆ)

圭「あっ、誰か逃げてく」

ニコ「あいつ! ッたく、また逃げてやがる」

圭「知り合い?」

ニコ「ってほどじゃねえけど、何かほっとけないんだよなぁ」

圭(なんだろう、“姉御スイッチ”かなんかでも入ったのかな……?)




(一人だけ走る司)

ニコ「あいつだけ走ってら、ちょっと面白い光景だな」

圭「なんか親近感があるんだけど、なんだろう」

ニコ「同じ状況だったらお前も走らされてそうだもんな、確かに」

圭(ん……? 何気に酷いこと言われてない?)




(えみり回想)

ニコ「あ、またなんか……なんだ……? “モッコウバラ”……?」

圭「モッコウバラ? そろそろ咲く頃だけど、どうかした?」

ニコ「知ってんのか?」

圭「育てやすいし、ガーデニングの基本なんだよ。あんまりバラっぽくはないんだけどね、トゲないし」

ニコ「トゲのないバラか、アタシみたいじゃねえか」

圭「…………????」

ニコ「せめて突っ込めよ」




(本木VSえみり②)

圭「わっ、ちょっと、見た? あの人柱切り倒したよ」

ニコ「なんつう馬鹿力だ……」

圭(……あ、でもこないだニコも柱にヒビ入れてたな)

ニコ「なんか言いたげな顔してっけど、なんかあっか?」




(まばらに集まる赤軍)

圭「あ、モトキさん生きてた」

ニコ「けっこー崩れたように見えたけどな。……お前も落下したときは割と無事だったし、なんだろうな、遺伝?」

圭「そんなこと言ってるとニコも同じような目に合うことになると思います」

ニコ「それはどうかな」




(ちゃんと集まる白軍)

ニコ「統制が取れてんなあ、赤軍とは大違いだ」

圭「はは、なんというか死ななきゃなんでも良いみたいなとこあるからね……」

ニコ「馬いいな、移動が楽そうだ」

圭「うーん、アルも流石に馬は拾ってこないだろうなあ……」


圭「っていうかそろそろ俺たちも帰ろうか」

ニコ「そうだな」




ニコ「以上が」

圭「今回の報告です!」

七「………………」

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