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エラン・ビタール  作者: レオサマー
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エラン・ビタール【その6】

ウェポンの同化とは、人とウェポンを同化させより強い兵器をつくるプロジェクトだ。

同化するにもその機体との相性みたいなものがあるらしく、その候補におれと兄貴が選出された。

一応任意でそのプロジェクトに参加し、被験者になれるが半ば強制だ。

今劣勢に立たされているおれたちの軍はこのプロジェクトに賭けているところはある。

しかし、プロジェクトの、つまり同化の内容を知りおれは拒んだ。機体との同化には人の脳を必要とし、機体のコアに人の脳を移植するのだ。これでAIと人の思考を混合させた最強の兵器が完成するらしい。成功したとはいえ、元には戻れない。そんなリスク誰が取るんだ、そうおれは思った。



だが兄貴は承諾した。



・・・今日兄貴の実験の日だ。



「皆様、お集まり頂きありがとうございます」


機械工学の権威レギャン博士が挨拶をして、今まさに実験が始まろうとしていた。

私たち関係者一同は惑星ナーガで最大の実験施設に招かれ、その成功の瞬間を見届けるべく集まった。


「これからウェポンの同化を行いたいと思いますが、まず紹介したいのは我が国が誇る最強の兵器、『アサンガ』です!」


ゲートが開き、白い機体が姿を現した。流線型が印象的なウェポン。無駄のない良いフォルムをしている。操縦者にはわかるが、この機体は既に何か特別なオーラを纏っている。恐らく相当強い。


「そして今回実験の重責を果たす英雄、ルイ隊長です!」


隊長がガラス越しの実験室に姿を現した。


ワー‼︎


多くの人々の歓声は隊長を英雄のように称えていた。

しかし私のすぐ横で隊長の奥様がむせび泣いているのがわかった。私も知らぬ間に涙が流れていた。笑って送り出したいと思っていたが、隊長とのこれまでの出来事が走馬灯のように脳内で流れ、涙が止まらなかった。アストラが今日ここに来なかった理由がわかった。英雄になる隊長の姿を見に来たつもりだったが、別れのような感じがした。




「HEY!アストラ、今日は隊長の例の件の日だろ?行かなくていいのかよ?宇宙パトロールなんか他のやつにやらせとけよ」


そう言うマグナはおれの同期だ。愉快で適当なところがいい。

おれたちは星近辺のパトロールを有人機と複数の無人機で行っていた。


「いいんだよ。もう話は先日したから」


「つってもお前よー」


ピーピー


「おっ!速報ニュースだ。見ろアストラ!実験成功だってよ!ヒョウ!やったぜルイ隊長!本当の英雄だぜ、こりゃ!っておい聞いてんのかよアストラ!」





「マグナ・・・敵だ!」




「あ?」




「アルケの軍勢が攻めてきた!!」


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