エラン・ビタール【その4】
⚪︎
「あ、あんた一体何者なの!?」
私は驚きと恐怖を感じながらも何とか言葉を振り絞った。
「アン?コノ姿ヲ見リャ解ルダロ?ロボットダヨ、ロボット」
こいつ、なんつーガラの悪い喋り方してんだ!(汗)
「ロボット?何それ?」
「困ッタネー、今時ノ若者ハロボットモ知ラネーノカ。
其レハソウト、オレノ姿ヲ見テ逃出サネートハ、嬢チャン良イ根性シテルナ」
「・・・・・・クミ」
「アン?」
「私の名前はクミよ」
「クミ?変ナ名前ダナ!ハハ!」
「なっ⁉︎」
ばっ馬鹿にされた?今私⁉︎何なのこいつ、スゲームカつく!
「あんたここで何やってんのよ?」
「別ニ何モシテナイサ。唯ボーットシテイルダケダナ」
「ボーッとって・・・・(汗)」
何だかこいつと話してるうちに先ほど恐怖を感じていた自分が恥ずかしく思えてきた。
⚪︎
20メートルはあろうか。人型をしたその物体は先ほどからピクリとも動かない。いや動けないのかも知れない。近くを見渡しても動いた形跡はなかった。長い間此処にいた証拠だ。先ほどから私はだいぶ近い距離にいるが、こいつは何もして来ない。身の安全はどうやら大丈夫だろう。
「じゃぁ、私とお話ししましょう!」
「アン?」
「あなたは私の知らないことをたくさん知ってそうね!それをどんどん私に話しなさい!そうね、まずロボットって何よ?」
「オレノ同意ナシカヨ・・・(汗)クミ、世ノ中知ラナイ方ガ良イ事ハ沢山アルゾ」
「私は満足した愚か者であるよりも不満足なソクラテスでいたいの」
「フン、ミルノ言葉カ・・・。マァオレモ暇ダカラナ。良イダロ、付キ合ッテヤル」
「ところであなた名前は何ていうの?」
「オレカ?オレノ名前ハ・・・」




