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エラン・ビタール  作者: レオサマー
17/19

エラン・ビタール【その17】

夕暮れ時。


「アストラはさ、生まれ変わったら、何になりたい?」


綺麗な女性が隣の男性に言った。しっかりした意志の強そうな女性だ。どこかで見たことがあるような気が・・・。


「あん?生まれ変わりなんてあるわけねぇだろ?」


誰だ、このガラの悪い男・・・。こんな奴と意見が合うなんて嫌だわ。


「アストラ、あなたたとえ話も出来ないの?」


「うるせぇぞ、カレン。だったらお前の〈生まれ変わったら〉はなんだよ?」


「え?聞いちゃう?」


カレンさんっていうのか。楽しそうに聞き返す姿が可愛い。


「面倒くせーな・・・」


こちらの相変わらず愛想がないのはアストラっていうらしい。


「私は医者になりたいな。ほらっ、今は人を守る事が仕事じゃない?でも誰かを守るってことは誰かを傷つけることだってある。だから医者になって人を救いたいな、なんて思うのよ」


医者・・・?

思い出した!村で病が蔓延した時に治療してくれた女性にそっくりだ。

まさか生まれ変わる前の人・・・なの・・・?


「アストラは?」


「おれはそうだなー。基本生まれ変わりなんてないと思ってるからな。だがよ、いつまでも“こうありたい”っていうのはあるぜ」


「へぇ、で、あなたはどうありたいの?」


「おれは・・・・・・」


⚪︎


はっ!


気が付いた。その時痛みが全身に広がる。だが、まだ我慢出来るということは無事なのだろう。

見上げると白い機体が私を見下ろしている。

爆発する光を準備しているのがわかった。

どうやら相手の攻撃に巻き込まれて意識を失っていたらしい。

直ぐには動けない・・・・・・・ここまでか。


私は諦めた。












嫌だ!

死にたくない!!

まだやりたいことが沢山ある!!

まだ話したいことが沢山ある!!

・・・・・・・・・誰に?


・・・ヴァス。



ヴァス助けて!お願い。神には祈る気はしないけど、あなたになら祈れるわ。


ヴァス、助けて!!!!ヴァス!!










ドガーン!!!


「な、何がおこったの?」


土煙りが舞って周りがよく見えなかったが、次第に視界がハッキリ映る。



黒い機体・・・・・・ヴァスだ!!!






「おれはいつでも、大切な人を守れるやつでいたいね!」


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