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エラン・ビタール  作者: レオサマー
16/19

エラン・ビタール【その16】

⚪︎


バゴォーン!!


白い機体から2発目の光が放たれた。

一体どうなってるの!?

私は頭を整理する前にまずは村人の避難を優先しなければいけないと思った。

台に降り、村人たちを誘導する。


「皆!避難所に早く逃げなさい!!

早く!」


皆一斉に避難する。

だが逃げない者もいる。まだ若い少女だ。


「どうした⁉︎早く逃げないか!」


私は強い口調で言った。

その少女は手を組んで祈りながら言った。


「神様はきっと姿を見せられて怒っていらっしゃいます。その怒りの矛先が私でも構いません。それで怒りが収まるのなら」


よく見ると手足が震えている。私は少女の手を掴み言った。


「バカ!あなたが今やってる事は無駄死にになるだけよ!あなた家族はいる⁉︎」


「は、はい」


震えながら応える彼女。


「じぁ、早く家族のもとに行きなさい!神様よりも家族を優先しなさい!いいわね!」


「は、はい。でも腰が抜けて・・・」


「クミ様!」


ジイヤが来た。頭から出血している。どうやら先の衝撃に巻き込まれたみたいだ。


「ジイヤ、あなた大丈夫⁉︎」


「はい、傷は浅いです。そんなことよりクミ様早く逃げてください!村人の避難は私たちでやります。あとは兵隊と私たちに任せてください」


「何言ってるの!あれがそう簡単に止まるわけないでしょ!私は神子よ!神の怒りを鎮められるのも私だけよ!」


口から出まかせのような事を言ったが、まんざら私は無計画ではなかった。機械のことはヴァスから聞いているし、祈りの最中ずっと見てきたものだ。何か止める事が出来るはずだ。私は白い機体の方に走りだした!


「クミ様!お待ちを!」


「ジイヤ!あなたはそこの女の子を避難所に担いで行ってあげて!私は何とかアレを止めてみる!」


振り返りながら、私はジイヤに指示を出し、白い機体に向かっていった。


⚪︎

血の匂いと焦げた匂いがした。恐怖を感じたが、私以外に止める事が出来る人はいないと確信していた。せめてこれ以上犠牲を出さないよう、最善を尽くすしかない!

白い機体はゆっくり歩み始めていた。

兵士たちが白い機体に立ち向かっている。


「皆!聞きなさい!弓で左肩の付け根を狙いなさい!」


祈りの間、私が気づいた奴の弱点だ。


「姫様!何故此処に⁉︎」


兵士の一人が戸惑う。まぁ無理もないか。


「いいから早く!私も加勢する!」


私は馬に乗り、弓を構えて白い機体に挑んだ。

小さい頃から弓は得意だった。しかし、ここでまさか使い道がくるとは自分でも思わなかった。


やはり左肩は内部が少し露出している。そこを狙う!

ヒュッ!

私が放った矢が白い機体の右肩付け根に命中する。



ビギギ!!


左肩に鈍い音がすると、左腕がだるんと力をなくしたように動かなくなった。


やった!


と思った刹那、光が私たちの周りを包んだ。

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