表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エラン・ビタール  作者: レオサマー
10/19

エラン・ビタール【その10】

「覚悟は決まったかね?」


不気味な表情のレギャン博士がこちらを見て言った。


「あぁ・・・」


おれは今小型宇宙船の中にいる。人質になっていたカレンがこちらに走って来た。


「アストラ、私・・・・」


涙ながらに声を振り絞るカレンをおれは抱きしめた。


「おれたち兄弟はきっとこういう運命なんだよ。カレン、お前は生きろ。おれと、兄貴の分まで生きてくれ。今までサンキューな」


「そんなの嫌だよアストラ・・・」


「さぁ、約束通りカレンは解放してもらうぜ!早いとこやっちまおうか」


「話が早くて助かるよ、アストラ君。では君たち、彼女を連れてナーガに戻りたまえ」


そう言うレギャンの言葉に兵士は困惑して一言。


「えっ?ですがお一人になられてしまうかと・・・」


「いいからさっさと行くんだよ!私はこれから最高傑作を手がけなくてはいけないのだから」


興奮気味に声を荒げるレギャンを見てやはりこいつは普通じゃないと思った。


「やっぱりてめぇはイカれてるぜレギャン」


「褒め言葉と受け取っておこう。さぁ始めようか」


「あぁ」



目の前には白い機体のアサンガとは対照的な黒い機体のウェポンがいた。こいつがおれと同化するのか。


「なーに、不安になることはない。この実験に成功すれば、移植した脳が寿命で死んでも君の記憶は残される。その後、人と同等に経験を積み、自分の思考を構築出来るようにまでなる。目が覚めた時、君は最高の戦士になれる」


「ふん、そんな機械になってまで良い出会いがあるわけねーだろ。どうせなら何も考えないでいたいぜ」


おれは言いたいことだけ言って手術台に寝た。

そして、ゆっくり目を閉じた。




人は死んだらどうなるのか・・・。多分目を閉じた真っ暗な世界がただ永遠と続くんじゃないか、そうおれは思っていた。天国や地獄、生まれ変わりなんてのは想像の世界だ。そんなのは絶対あり得ない。



あり得ない・・・




あり得な・・・







ありえ・・・・・・












「起きたまえ。アストラ君」


レギャンの声だ。何で今おれは起こされてんだっけ?

気が付くとはるか下にレギャン博士がいた。

そうだ!おれはウェポンと同化したんだ。


なんの為に・・・?


「オイ、レギャン。実験ハ成功シタノカ?」


「あぁ!大成功だ!素晴らしい!!アサンガは話すことはできなかった!今君はわたしに話しかけた!素晴らしいシンクロ率だ!」


何興奮してんだ。気味が悪い。おれは確か・・・白い機体を倒す為に・・・。


はっ!


そうだアサンガは⁉︎


「アサンガハ今何処二イル⁉︎」


その瞬間‼︎アサンガがこちらに接近してきた!船の外からマグナを消し去った荷電粒子砲を構えている。


「ははは!アサンガよ遅かったね!実験は今度こそ成功だよ!アストラ君!君は新しく生まれ変わったのだよ!君に相応しい名を授けよう!私の最高傑作だ!はははは!君の名は・・・」


アサンガの荷電粒子砲が放たれ、レギャンの姿は跡形もなくなった。

ヤバい!こんなのまともに喰らったら・・・でも避けれねぇ!


バゴォォン!!!!






アサンガはおれを殺ったと思い、背を向けた。




「オイ!何処行クンダヨ、兄弟?俺ハマダピンピンシテルゼ」


「・・・・」



荷電粒子砲の影響はない。俺は自分がウェポンになったことを確信した。研ぎ澄まされた感覚が変な気持ちだった。


「ビックリシテルミタイダナ!俺ハテメェヲブッ倒ス為二造ラレタ兵器ダ!俺ノ名ハ


『ヴァスバンドゥ』ダ!!!


覚エトケ!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ