何かが生まれた日
衝撃の展開までいけなかった・・・・涙
ベネディクトの家で
「よっこらせっと!長旅お疲れだったな、JJ」
ソファーに腰を降ろしながらベネディクトがジョンを労う
「はい!本当に永かったです」
「ははっ!エリーに全講義受けるように言われてたんだろ」
「はい!おかげで為になりましたよ、なにせ基礎からみっちりですからね」
「ん~!本当に全講義受けたのか?」
「それよりベネディクトさん達がここに着いてからまだ三日ぐらいでしょ」
「ああ!そうだがどうした」
「三日で家まで建つんすか?」
「プレハブだけどな!それにJJも説明されただろうが全農の試験職員を
受けたんだそうすりゃ家も農場も用意されたものを使えるんだぜ!
聞いて無かったのか?」
ジョンはフィリップの話しをベネディクトに説明して自分は一から
開墾するつもりである事を話す
「俺もディンブラ星の事は聞いた事があるがまさかそんな・・・・」
「ディンブラ星は元々条件が農業に向いて無かったのも
あるでしょうが・・・・」
「そうだな!此処は農業やるのに天国みたいな所だしな」
「ですよね!でも借り入れだけは注意が必要ですよ、
借金で潰しにかかりますから」
「ああ!でも借金ならお前さんも結構してるだろ」
「ええ!そうなんです・・・・」
「まぁ、お互い頑張ろうや」
そんな会話の後いつもの如く夕食をいただき次の日の朝
「じゃ~行ってきます!皆さんお元気で」
「おう!頑張れよ、連絡はまめによこせよ」
ベネディクト一家に見送られながらジョンは車を走らせる
「マスター!これより50キロ程西に大きな川が有るようです、
行ってみませんか?」
「そうだな、川に近い方が作物育てやすいだろうしな」
現地に到着後地質調査、土壌、水質のサンプル集め等農業に
向いているかどうかの調査をおこなったが・・・・
「この近辺は定期的に河川の氾濫がありますね!マスター、
河川沿岸100キロの堤防工事が必要です」
「・・・・無理、次を探そう」
「ではこれより上流100キロ程を調べてみては?」
「オーケイ!それで行ってみよう」
上流の地点
「マスター!この地の地下には鉱物が多いので農業するには
向いていません」
「だよなぁ岩場だもんなぁ~!此処、次は何処にいこうか?」
「下流30キロ程でジャングル地帯になっておりましたので対岸30キロ
下流はいかがですか?マスター」
「よし!そこへ行こうか」
「お待ち下さいマスター!これより夜になりますので今日の探索は
やめにしませんか」
「腹も減ったし明日にするか!」
その日の夜
「まだお休みにならないのですか?マスター」
「ああ!今日の探索は疲れたから明日からこいつに働いてもらおうと思って」
アンドロイドの整備を行いあOSを入れると・・・・
「をっ!動いた」
「マスター!名前を付けてあげて下さい」
『これでこいつに入らなくてよくなった』エリーが不謹慎な事を考える
「名前か!・・・・【田吾作】」
「・・・・たっ田吾作デスカ?マスター」
「うん!田吾作」
「お聞きしても宜しいですか?マスター、どういう意味があるのですか」
「主に農作業を手伝ってもらうから農業っぽい名前」
「・・・・そうですか」
「よし!田吾作、明日からよろしくなっ!」
「私は首席CPUのエリーと言います、よろしくお願いね!タゴサク」
「はい!よろしくお願いします、ご主人様、エリー様」
「ああ!様は要らない、マスターと呼んでくれ」
「私には必要です!エリー様と呼ぶように」
「はい!マスター、エリー様」
その日この家にもう一体の同居人が増えた、
彼の名前は【田吾作】アンドロイドにして田吾作の名を持つ彼は後に
ベストセラー農作業用アンドロイド【与作】シリーズのベースアンドロイド
となるのだがそれはまた別の話し
そしてコンピューターがコンピューターに様付けするというコンピューター
どうしに上下が生まれ、後に(コンピューター格差問題)や
(機械の中にも礼儀有り)の言葉が生まれたのもこの日であったのだが、
それも又別の話しである
書いてるうちにどんどん話が長くなってしまう・・・・なぜだろう?