表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
移民農業奮闘記  作者: マダム
7/58

新惑星の名は・・・・

毎度お待たせいたしております次話掲載で御座います

そしてお待たせいたしております新惑星の名前は・・・・

未だ決まっておりません!涙

船(宇宙貨物船)から降り立ったジョンは預けていたコンテナの受け取りの為


航宙便のゲートに来ていた、ゲートと言っても宇宙港自体がジャングルを切り


開いただけの原っぱでゲートと呼ばれる門が一つあるだけだが、荷物を待っ


ている間に先程上空より眺めた惑星の感想を思いだす、海の青と緑の大地に


二分された緑の豊かな星らしい、以前聞いたディンブラ星の事を思い出し


ホッとする


すると「JJ~!」と声がする、振り返ると迎えに来てくれたであろうアリー


が駆け寄ってくる、その後方にはベネディクトとリン夫妻の姿も見える


常々アリーはジョンに飛び付きダメージを与え続けてきていたのだが


【地獄の半年間】を耐え切り鍛え切ったジョンの鋼の身体なら何も問題の無い


だろう!と思っていたのだが飛び付いたアリーの頭が綺麗にジョンの鳩尾を


えぐり込みジョンは膝から倒れこんだ


鍛え抜かれた鋼の身体はその後の船内缶詰ガリ勉期間の間にたるみきっていた


のだ。


それはそうだろう一ヶ月の間運動もせず机に座っていただけなのだから


「全く非力ね!JJ」冷め切った目でアリーが見つめている


どんなチャンプも倒れるであろう下からえぐり込むアッパーを撃ち込んだ


女のセリフである


「アリー!女の子がそんな事を言っちゃいけません」


リン(アリー母)の一言に救われたその刹那


「農家は体力勝負なんだぜ!小さな女の子に当って倒れるようじゃ

持たないぜ、JJ」


『いやっ!お宅のお子さんチャンプも倒すショートアッパー持ってるんすよ、

世界狙えるっす』


と言いたかったがまだ下腹部の痛みが取れないので苦笑いしておく


こうしてジョンの心と身体に僅かづつのダメージが蓄積された頃大型の


コンテナがジョン達の前に運び出されてきた


「ジョン・ニシガワラ様ですね!受け取りにサインをお願いします」


「俺ですけど!此処で中身出してもいいんですか」


「此処で!通常コンテナごと何処かへ搬出するものですが・・・・」


「でしょうね!ですがコンテナを運ぶ手段が無いものですから」


「しっ、少々お待ち下さい、聞いてまいります」


しばし待たされた後宇宙湾の(原っぱだが)の隅でコンテナから荷物を出す


事が許された


荷物を展開すると出るわ出るわ!地獄の半年間に用意した見た目ガラクタが


山の様に出て来た


最後に家(車)が出てくるとベネディクト達は呆れて固まってしまうのであった




車でベネディクト家に向かう途中(車の中に入らない主にガラクタは


天井の上に括り付けられている


「まさか家ごと持ってくるとはねぇ~!流石と言うか呆れると言うか」


「輸送料はかかりましたがこちらで建てる事を思えば安いものでした」


ベネディクトの問いにエリーが答える、ジョンは重量オーバーの車の運転に


苦戦中である


この時代の車は空中50センチから1メートル程浮いて走行するので未開地


とはいえ走行可能なのだが重量オーバーの為、現在の地面から10センチ程


しか浮かんでいない


「確かに!合理的だわな」

「やもめのきたないもの好きの不潔男だから可能なんです、

家庭をお持ちの方達には無理ですわ」


「おいおいエリー!酷い言い方じゃないか~」


あまりの言われようにジョンが抗議の声をあげると


「マスターはしっかり運転をしていて下さい!怒、だいたいマスターは

クルージングを楽しんでなんで私は油臭いは埃まみれの狭い場所に

閉じ込められて一ヶ月も・・・・」


「ああぁ!悪かった!ごめんなさいって何回も謝ってるじゃないか」


「いいえ!許しません!いえ、許せません!私の怒りは深いのです、今度

ばかりは許せません、早く外部端末機を買って下さい、あの時買っていれば

私もクルージング出来たのに」


「だからあいつにすれば良かったのに」


「マスター!あなたは言いましたよね!高級秘書ハイグレードモデルを

買うと!それとも性同一性障害になれとでもっ!」


「ハイグレードは着いて無かっただ・・・・」


「嫌だ~!もう嫌だ~!こんな甲斐性の無い不潔男やだ~!出て行く、

もう出て行く」


「わかった!買う、買うから、出てかないで!」汗


それを聞いていてベネディクト夫婦


「おい!コンピューターが出て行くってどうやるんだ?」


「さぁ~!私にはわからないけどエリーちゃんの気持ちもわかる

ような気がするわ!」


「みなさい!リンさんもおっしゃってますよ!マスター、エラン社製の

高級秘書ハイグレードモデル買ってもらいますからね」


「エラン社製ってどっかの富豪しか使って・・・・」


「いいですね!約束しましたよ~!♫~」


詰め将棋の様な会話を聞いていた夫婦の会話


「エラン社ってあの高級アンドロイドメーカーだよな?」


「ええ!確か天文学的金額が売りのフランス星の会社だったと思うけど・・・」


「まぁ!他所ん家(よそんち)の話しだしな」


「ええ!他所は他所、うちはうちよ、あなた」


馬鹿な会話をしているうちに一行を載せた車は目的地ベネディクト家族の家に


着いた、見渡すかぎり広大な農地に家が規則正しく並んだ様は実寸大の箱庭の


ようだ、家に招かれドアを潜りながらジョンはフィリップの顔を


思い出していた・・・・



次話衝撃の・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ