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移民農業奮闘記  作者: マダム
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ヤマサン

今回で第一章完結となります

退職日を迎えたヤマサンは退職出来なかった、最後の山を片付けいざ退職!の段取りをしようとしたが最後の山が裁判となりその裁判に付き合っているうちに退職日は有耶無耶となりやっと落ち着いた頃にヤマサンの元に辞令が飛び込んで来た「○月△日ヤマサンを本部長に任命する」!ヤマサンは本部長へと昇進したのである、人材不足の警察がヤマサンの才能を惜しんだ苦肉の策であった、ともかく現場上がりの初の本部長としてヤマサンの名は警察機関に鳴り響いた、当時はヤマサンの弟子達の祝電でこの星の虚弱な郵便機関がパンクする寸前であった・・・・


さて、本部長となったヤマサンは新たなる山を手がける事となる、本来本部長の立場の者が事件を担当する事は無いのだがそこは現場上がりの本部長!しかもヤマサンの刑事(デカ)の感がこの事件は難解だ!と叫んだのである


「おやっさん!容疑者を任意で引っ張って来ました、取り調べ室に入れておきましたんでお願いします」


「そうか!何時ものやつを頼む」


「カツ丼っすね!出前頼んできます」


「それと俺も一緒に食うからザルも頼む」


「同食っすか!おい!お前ら、鏡の後ろに若いもん並べろ!勉強させて貰え!」


【同食】 落としのヤマサンと呼ばれるヤマサンの最終秘奥義である、通常の取り調べではカツ丼で自白に持ち込むのだがなかなか落ちない容疑者にヤマサンが一緒に飯を食い容疑者を信用させ落とす技である


取り調べ室にヤマサンが乗り込むと憔悴しきったマーサトが虚ろな目をして座っている


「それじゃあ始めようか!お前さんがこのナイフでスワッチって人を斬りつけたんだな?」


「いや!僕は斬りつけた訳じゃあ・・・・」


「んっ?おかしいなあ、お前さんを見たって人がいるんだぞ」


「それは人違いです!僕じゃありません」


「アケミ・グレースって人は知ってるな!彼女が絶対見間違えじゃあ無いって言ってるんだが」


「違います!アケミさんが見間違えてるんです」


「そうかぁ!しかもお前さんはそのアケミって女性に恋してるって聞いたんだが、どうなんだ?」


「唯の知り合いです!」


「それじゃあ!今回の事件は人情のもつれでは無いって言うんだな」


「そうです!そんなんじゃあ無いです」


「では!何なんだろうなぁ~、この事件は・・・」


部屋のドアがノックされ外から声が聞こえる


「おやっさん!お昼お持ちしました」


テーブルに置かれるカツ丼とザル蕎麦


「おう!済まんな、マーサト君!昼にしよう!」


それから二人は昼飯を食べ出す、何故か部屋のガラスが揺れ出す、ビシビシ揺れ出す、割れそうだ!


昼食後数時間かけマサートは事件の全貌を語り出す、どうやら思っていた以上に大きな山らしい、しかしどうしたものか・・・ヤマサンは悩んだが今回は傷害事件として処理する事となる



事件の全貌を聞かされたスワッチとアケミは


「ふうむ!これはフィリップ殿に教えておかねばなるまいな」


「ええ~!アケミ絶対マー君は恋に狂っての犯行だと思うけどなぁ~」


「そうかもしれんが!一応フィリップ殿達に伝えていただけぬか?アケミ殿」


「別にいいんだけど!絶対マー君はアケミの美しさに狂ったんだよ」


どうあってもアケミに狂った男の凶行にしたいアケミであった



アケミに連絡を受けたジョンとエリー、フィリップの三人は


「どうやら全農の一部!マー君の上司なる人物が収穫物の買い叩きを計画している人物の様ですね、マスター、フィリップ様」


「彼奴やったら!それぐらいやるやろ、どないしてやろか?」


「スコッティ・カシミヤですよね!確か・・・」


「とにかくこの事を皆様に報告致しましょう!それから今後の対策を練りましょう」



そして農家の会議でこの話を議題にし対策を講じる事に・・・


会議で決まったのは全農でこの事を知らない職員を此方に抱き込む事が決定、ヤクショとフェルナンデスに話を聞いてみる事にする


話を聞いたヤクショとフェルナンデスは驚愕し直ちに今までの鑑定結果を調べ直す事を約束し同時に鑑定部員を調査すると・・・


マーサトと数人の職員が悪事に加担していた事が判明、勿論スコッティも関与しているのだろうが証拠はマーサトの証言のみ!


その場で関与していた者の更迭及び刑事告訴が行われ全農の不祥事は明るみに出された、しかし本丸であろうスコッティは証拠不十分でお咎め無しになってしまった



こうして全農を揺るがす一連の事件は決着をみる



後半急ぎ足ですがここまでを第一章とします


二章以降は暫らくかかります、プロット等練り直し後再開します


有難う御座いました

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