農業
良いタイトルが思いつかない!涙
ジョン家の前の畑で作業中のジョンとフィリップ、どうやら種芋を植える為の作業らしい
「ええかぁ!ジョン、復活草は確かに便利や、便利やけど万能では無いんやで、連作なんぞしたら明らかに品質は落ちる!不味い芋を食いたいか?」
「いえ!教官、美味い芋を食いたいであります」
何のスイッチが入ったのか農業と言うより軍隊の様な会話を続ける二人組
「そんなら休耕地と前回豆を植えた畑で芋を育てるで!」
「はい!教官、わかりました!」
「ほんでも2・5ヘクタールや!ぎょうさん(沢山)取れんで~!」
二人は畑に種芋を植え、前回芋を収穫した畑には収穫草の種を蒔いた、この畑には豆を蒔くつもりらしい
「さぁ!ちゃっちゃとやって昼からは向こうの様子を見に行くで!お気張りやあ!」
「ところで教官!うちの畑の手伝いをしていただくのは有難いのですが、教官の畑の用意はしなくていいのですか?」
「ワイの畑?ああ、かまへん!わいは畑は持たん!」
「えっ!何故なんですか?って言うか畑持たずにどうやって農業するんですか?」
「畑何か持たんでも農業は出来るで!小作や、ワイは小作人、ジョンが畑持ち、それでいこ!」
「えええぇ~!何でそうなるんですか?自分の畑開墾しましょうよ!勿論僕もお手伝いしますし」
「そない慌てんでもええ!小作言うてもジョンの考えてる様なもんや無いで、ジョンとこの農業を会社組織にするんや、ワイはそこの従業員やねん!」
「それなら教官が社長やって下さいよ!」
「ええけど!それやったらジョンが会長やな!名前遊びみたいやけどな!それにエリーはんも承知しとるんやで、この話は」
どうしても納得出来ないジョンにフィリップの話が続く、住む場所も金も無いフィリップにとってこの話は非常にありがたい事、大きな敵に対して此方は余りにも小さく対抗する為会社組織にする事などを説明
「それにこの戦いが終わったらワイも自分の畑を持つつもりや!今は自分の畑を持ってもうたら身動き取れんようになってまうわ!なんせスカッピンやしな!・・・せやっ!退職金や!」
話しているうちに自分の退職金の事を思い出すフィリップ!今から全農会館に乗り込もうとするが
「教官!先に全農に連絡いれた方が、また追い出されるかもしれませんし」
「せやな!ジョン、通信頼んでもええか?フェルナンデスっちゅう奴が窓口してくれとるさかいに」
「フェルナンデス部長ですか?」
「なんや!知っとるんかいな、彼奴はワイの同期なんや」
「そうなんですか!それじゃあ早速・・・」
家に帰り全農に通信すると退職金の用意は出来ているらしく振り込むので本人確認の為一度全農会館に出向いて欲しいらしい
「出るんか!退職金、それやったら明日行く言うといてくれ」
「明日でいいんですか?お金無いんじゃ・・・」
「かまへんかまへん!それより昼からあっち行くで!早よ飯しようや」
急に落ち着きを取り戻したフィリップとジョンは昼食を食べる事にした、勿論レーションを
「なっ!何ちゅうもん食べるんやジョン!気は確かか?」
「いや!何時もこれですから、他に食べる物無いですよ!あっ!芋なら有りますけど」
「ほんまかっ!済まんけどワイは芋を食わしてもろてええか?」
「教官も芋が好きなんですね!いいですよね、芋は」
「おう!芋がええな!芋が・・・」
「でも芋ばかり食べると栄養面が・・・」
「かまへん!今日は芋を食わせてくれ、頼むさかい!」
「それは構いませんが・・・」
芋を食べれる事になり九死に一生を得たフィリップは翌日退職金を受け取り大量に食材を買い込んでくるのだが今日のところは芋のありがたみを十二分に感じ芋を食した、最も目の前でジョンがレーションを食べていたので有り難みは半減していたのだが・・・
昼からは隠し畑で多度作と合流し三人で作業を行うがフィリップは一人ブツブツ何やら考え事の様な悩んでいる様な顔で作業を続けていた
「どうしたんです?何か心配ごとですか、僕で良ければ相談に乗りますけど」
「ジョン!済まん、悪いけどお前には話せんのや、済まんな」
「そうですか!別に構いませんけど」
「ああ!これはワイの問題なんや、ワイの・・・ジョン!」
「はい!どうしました?」
「生きるっちゅうことは、食べるっちゅうことは、難しいもんやな・・・」
「はぁ!そうですね」
遠い目をしながら話し出すフィリップに相槌をうつジョン、フィリップに何があったのか理解できないジョンだが単純にフィリップはこの先レーションを食べずにすむ方法を模索していただけである
レーションを食べ続ける男ジョンとレーションだけは食べたくない男フィリップの同棲生活は始まったばかりだ
リアルのレーションは美味しいです




