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移民農業奮闘記  作者: マダム
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芋掘り2

前回の続きです、スプラッターです、ご注意を

田吾作による【死の行軍】を見守るベネディクトとリンはそれ迄の言い合いも忘れてその儀式を見守る


「なあ?いつもそれ(死の行軍)をやってるのか?」


「ええ!地の匂いがすると奴ら(猪もどき)がやって来なくなるんです」


「そうか!前に食べさせて貰った肉もこうしてたんだな?」


「そうですね!あの時はマスターがモドシまくって大変でした」


「モドス?ああ、そうか、解体したんだな」


「はい!これも解体するので一度戻りたいのですが宜しいですか?」


「仕方ないわね!戻りましょうか」


一行は猪もどきの解体をするために家に帰る事に


一方その頃芋掘り作業中の二人は甘い雰囲気になる・・・こともなく


「JJ!遅いよ、もうすぐ全部芋は掘り返せるんだから」


「いや!まだまだ有るから、そんなに急がなくても、バテるぞ」


「しょうがないなぁ~!私もカゴいれ手伝ってあげるから頑張って!」


「はあ!はあ、助かるよ、アリー、それにしても大収穫だな、んっ?」


そこへ隠れ畑組が帰って来た


「おーいっ!無事かぁ~?アリー」


ベネディクトが叫ぶ!無事も何も芋を収穫していただけなのだから無事に違いないのだが・・・


「どうしたんです?何かありましたか?」


「おお!猪もどきが獲れた!だから戻って来た、それより無事か?アリー」


「貴方!好い加減にしなさい、ごめんなさいね、JJ、この人急に父性本能に目覚めちゃって、ちょっとおかしくなっちゃってるのよ」


「父性本能?そうですか、それより田吾作!また出たのか?」


「はい!マスター、今度はトラバサミの方です、私の仕掛けた!」


「そうか!トラバサミの性能が良かったんだな!性能が」


「はい!性能も良く仕掛けた場所も良かったようです」


「場所はともかく性能は良さそうだな」


「性能はともかく場所が良かったんでしょう」


自慢気に語り出した田吾作にムカつくジョンと更に自慢度を増す田吾作のいつもの会話である


「よしっ!それじゃ~田吾作、また捌いておいてくれ」


「了解です!マスター」


「俺も解体しているところを見ててもいいか?」


「気持ちいいもんじゃ~ないですよ!それでもよければ」


「あたしも見た~い!いいでしょ、JJ」


「アリーはダメよ!芋掘り手伝いがあるんだから」


「やめといた方がいいよ!アリー」


「それじゃ~!田吾作、ベネディクトさんに解体作業見せてあげてくれ」


「了解です!マスター、それではベネディクト様、此方に」



ベネディクトは初の野生動物の解体作業見学に興奮していた


「それではベネディクト様!先ずはこのように猪もどきを吊り下げます」


「おお!吊るして捌くんだな」


「はい!そして首から腹を裂き・・・・」


田吾作が腹を裂いた瞬間から強烈な匂いが漂う、そしてスプラッターな景色が・・・


「続きまして!腹わたを掻き出し・・・・」


ボトボトボトと掻き出される胃や腸の内臓達


「これ等も食べる事は可能なのですが処理も難しいらしくげんざいは廃棄いたしております、まあ、畑の肥やしになっております」


「うっ!そっ、そうか、ウップ、はぁ、はぁ、うっ!」


「大丈夫ですか?それでは腹わたを掻き出した部分に水洗いをお願いします、私は水が苦手ですので」


ムカつく臭気とこみ上げる吐き気と戦いながら猪もどきの肉に水をかけていくベネディクト!彼が遠くなりそうな気を持ちこたえ作業していると・・・


「見て~!JJ、凄いでしょ~、これ」


「おお!すっげえな~、でもアリー、こっち見てみな」


「ああぁ!凄~い、ママが掘ったの?それ」


「うふふ!凄いでしょう、こんなに大きなお芋今迄見たことがないわ!」


なんと!旦那のヒットポイントが消滅しそうな瞬間嫁と娘に挟まれ楽しげな会話を楽しんでいる若い男の姿が・・・こみ上げる殺意が、しかも娘の婚約者(ベネディクトは認めきれていないが)、しかしこの地獄を選んだのは間違いなく自分自身!落ち込むベネディクトに田吾作が


「ああ!ベネディクト様、そこはもう少し丁寧に水をかけて下さい、肛門周りは特にしっかりと」


悪意も悪気もないのだアンドロイドだから!


「あああ!違います、もっと水で汚れを流すような感じでお願いします、ベネディクト様!」


もう一度言います!悪意も悪気もないのです、だからこそベネディクトの心をガシガシ削る田吾作の【人の気持ちが解らない攻撃】が炸裂する


「はい!もう結構です、有難うございました、ベネディクト様、次に・・・」


「ううぅ!もっ、もう勘弁してくれ!いや、済まなかった、有難う、もう行っていいか?」


「はい!もう見なくて宜しいのですか?」


「ああ!もうたくさんだ、有難う」



フラフラした足取りで家族の元へ向うベネディクト!奪われた、いや、奪われそうな家族を取り戻す戦いが今始まろうとするのだ!


「あっ!パパ、どうだったあ?私も見たかったのに~」


「うっ!ダメだよアリー、あれは女の子が見て気持ちの良いもんじゃ無いから」


「JJの言うとおりだ!あれは見ない方が良い」


「大丈夫?貴方、顔色悪いわよ」


「うう!だっ、大丈夫だ、ちょっと休めば・・・」


その後フラフラするベネディクトはリンの膝枕で休息する事にアリーはジョンと楽し気に芋掘りを続けている、その楽し気なキャッキャする声を聞きながら


「リン!お前は何処にも行かないでくれよぉ」


「馬鹿ね!何処へ行くって言うのよ、私の居場所は貴方の隣よっ!」


出来た女房である、この日ベネディクトは大切な宝物が一つ失う様な気がした、だがもう一つの大切な宝物だけは失わない様にしようと思ったのだった。

汚物、寝取られ要素有りでした、18禁?

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