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移民農業奮闘記  作者: マダム
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アリー

更新が遅れています!すいません、涙

幼い頃のアリーは物静かな女の子であった、両親の経営する農場で作業をする両親の目に見える範囲でお花を摘みそれを食卓の花瓶に活けると両親は喜んでくれ、その笑顔を見ることを何よりの幸せに感じる少女であった。


そんな小さな幸せを感じつつ育っていたアリーが八歳になる頃アリーは度々発熱するようになる、最初は両親も『風邪でもひいたのだろう』と思っていたのだが熱が収まらず病院へ連れて行ったが原因が解らず心配を重ねていた


原因が解らず小さな病院で貰った紹介状片手に訪れた大病院で聞かされた病名で両親がガックリと落ち込む姿を見て自分が大変な病気にかかってしまった事に気付いたアリーに


「心配しなくても大丈夫!直ぐに良くなるから」


と両親が励ます



それから半年程の入院生活を送り退院したアリーは両親と共に家に帰る・・・場所はなかった


【エリー病】、かつて不治の病と呼ばれ発病後に発熱が続き衰弱してしを迎える原因不明の難病も今では治療法も確立したのだがその治療費用が余りに膨大で現代でも治療費の捻出が出来ずに死を迎える人が後を立たない


アリーの両親は娘の病名を聞き説明を受けた後全ての資産を売り払い治療費を捻出し娘を治療した


退院したアリーが連れられ帰ってきた家は小さなアパートでそこには大好きだった花も咲いていない場所だった、それでも無事に帰ってきた娘を見る両親の目は温かくアリーは愛情一杯に育つのだった


しかしその幼い胸には自分の所為で両親に苦労をさせてしまっている事が常に付きまとう、アリーは日に日に感情を失う塞ぎ込む子供になって行く


そんな少女に転機が訪れたのは父親の職場であるスクラップ工場に出入りしていた男だ、年はアリーの十歳程年上なのだがどうにもドン臭く不器用でお世辞にも格好良くはない、しかし父親は何故かこの男を気に入っており母親も大事に扱っているようだ


アリーは両親が気にいるこの生きていくのも苦手そうな男を『鍛えてやろう』と思った、その日からアリーのこの男へのしごきが始まった!しかし男は叩こうが罵ろうがいつもヘラヘラするばかりで相変わらずドン臭く格好悪いままだった、しかし全力で鍛えてやろうと頑張るアリーは日に日に昔の明るさを取り戻して行く


そして追いかけっこの様なママゴトの様な関係が続いていたのだがある日父親に移民の話をされアリーは思った『農業を!又農場で仕事をする両親が見れる!』自分のせいで失った両親の仕事がまた農業に戻れるのだ!だがあの男は如何する?私が鍛え無くなれば、いや!そばにいないで生きていけるのか?


しかしアリーの心配は杞憂であった、何とあの馬鹿は一緒に移民すると言うのだ!移民なんて人生の重大事を思いつきで決めてしまうようなおっちょこちょいはしかってやらねば!だがまあいい!あの男も移民するのだ!時間はまだある、向こうでも私が鍛えてあげよう!先ずは体力からだ!農業するのは体力勝負、父がよく言う言葉だ、私があの男を鍛えてやらねば!


移民したアリーは家の手伝いを一生懸命に頑張った、勿論子供の手伝いなどたかがしれているのだが家族全員で働いた、そしてあの男が遅れて到着し宇宙湾まで迎えに行くと・・・何と非常識に家ごと移民したのだ!この馬鹿は、両親は知っていた様だがアリーは知らなかったのが悔しかった



またご近所になると思っていたのにあの男は遠い場所で移住するらしい、大丈夫なんだろうか?きっと寂しくて直ぐに近所に引っ越してくるのだろう!なんて思っていたのに・・・


恐ろしい事に【農家のエース】何て呼ばれているらしい、あの男は!まああたしが鍛えたのだからあたりまえか?最近は全農にも出入りして活躍しているらしいがまた調子に乗ってミスをする前にガツンと言っておかねば・・・


今日はバーベキュー!お肉なんて久しぶり、あの男が捕まえてみんなにご馳走するらしい!


バーベキューは楽しかった!みんな笑顔で馬鹿騒ぎして!久しぶりに会ったあの男は相変わらずのひょろひょろぶりだが!やはり鍛え方が足りないようだ!


どうしよう?今日はあの男が来るのだけどお洋服が決まらない!いや!全部小さいのだ、脚も腕も七分丈なんて不細工で格好悪い!背が伸びるのは嬉しいんだけど着る服が無い、両親に買ってくれなんて言えないし、そもそもここに服屋さんなんて無いのだから・・・


ママに呼ばれて奥の部屋に連れていかれると素敵なドレスを着せられる、凄い!大人の女って感じだ!


ママにはあの男に飛びつくななんて言われちゃったけど違うもん!鍛えてやってただけなのに、でも今日はママの言うとおりに大人の女の魅力で勝負よ!みてなさい!JJ!



来たっ!遅いわよっ!私は優雅にエレガントにあの男を向かえて・・・・


何?何故なの?あの男の隣から降りて来た女は誰?何故あの男は笑ってるの?如何してこんなところにあんな大人の女の人がいるの?わからない?風景が歪む、何故?


気付いた時には私は何時もの様にあの男を鍛えていた!いや!周りの大人達に引き剥がされていた、あの男は地面でのたうちまわり私はテリーさんに担ぎ上げられ連れていかれる・・・


どうしてあんなことをしたの?何故・・・


私が普通に気がついたのはあの男が帰った後!多分・・・パパとママは泣きながらあたしを怒った、そう!悪いのはあたし、でも自分が何故あんな事をしたのかがわからない、パパとママはわかっている様だが・・・


その夜エリーさんに謝ったが何か言おうとするたびに涙が出てくる、何時の間にかエリーさんは私を優しくなだめてくれた、そして何故だろう?私とあの男、JJとが婚約する?え~とっ?何?どうして?


あれからパパは機嫌が悪い!対称にママは機嫌が良い!


今日も私は張り切ったママにお料理の特訓を受けている、お裁縫に掃除、お化粧とやることが一杯だ!


今度うちの畑が一段落したら皆であの男の家に遊びに行くそうだ!あたしはその日のために頑張っている!


ところで婚約ってことはやはりあたしが【傷物】にしたあの男への責任を取るって事?

毎日更新のつもりで頑張ってきたのですが時間が取れず難しいです!


暫く不定期更新になります!汗

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