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移民農業奮闘記  作者: マダム
43/58

休憩

前回よりの続きです

満身創痍で帰ってきたジョンを見て何が起こったのか聞き出そうとするエリー!だが何が起こったのかは当の本人であるジョンも把握しておらず一行に埒があかずにエリーは通信で事情説明を聞くことに


丁度会議の時間になっていたので会議に通信を繋ぐと


「皆様!マスターがボロ雑巾の様になって帰ってきたのですがどういう事なのでしょうか?」


冷たいトーンで冷静に尋ねるエリー!


「そっ!それはだなエリー・・・」


ベネディクトの説明を聞くうちに怒りが収まってくるエリー、初めはお裾分けを持って家をでたうちの子(マスター)が虐められて帰って来たのかと怒鳴り込む親の気持ちであったのだが


「ごべんなざぃ~!エリーざん、JJがおんなのびととぉ~、いっじょに、いっじょにどらいぶじてるのみたら~!ごべんなざいぃ~!」


極め付けはアリーの号泣懺悔であった、画面一杯に映る乙女の涙を見たエリーは


「アリー様!泣かないで下さい、悪いのはうちの馬鹿息子(マスター)なのですから、それよりごめんなさい!ちゃんとしつけておきますから許して下さいね!それとあんな馬鹿(マスター)の事をこんなに想って下さって有難う御座います」


どうやら戦犯はジョンに落ち着いたようだ!お裾分けを配達に行き道中で鼻の下を伸ばすと半殺しの目に合うらしい、そしてアケミはこの事件の共犯として今後の取引の材料としてエリーに弱みを握られる事になる



翌朝


「お早う御座います!マスター、朝ですよ起きれますか?」


「うぅ~!お早うエリー、ダメだよまだふらついて・・・」


「そうですか!鼻の下を伸ばしているからそうなるのです、復活草でも食べて早く治して下さい」


「ええ~!ドラ○エの薬草じゃないんだから治らねえよっ」


「はぁ~!仕方ありません、タゴサク、今日は一人で作業です、トラバサミの仕掛けもお願いします」


「了解です!エリー様お任せ下さい」


田吾作は作業に出て行く前にジョンの朝ご飯としてレーションを温め寝ているジョンの隣に置いていった、

ジョンが食べようとレーションを持つとレーションの上に何かの種が置いてある


「エリー!これ何の種かなぁ?」


「・・・復活草ですね!食べますか?」


「食わねえよっ!田吾作の野郎、ふざけたマネしやがって」


「はいはい!プリプリしてないで早く治して下さい、仕事は山ほどあるのですから」


何時になく冷たいエリーにふて寝を決め込むジョン



何時の間にか眠っていたジョンが気付くとエリーが誰かと話をしている


「大丈夫ですよ!ほっとけば治るんですから、気にする事ありません」


「エリー!誰なんだ~?」


「あら?起きたようですわ、ええ、そうですね、本当に気にしないで大丈夫です・・・マスター!アリー様が心配してわざわざ通信していただきましたよ、早くシャンとして下さい」


「JJ!大丈夫?ごめんね」


「どうしたんだ?アリー、そんな泣きそうな顔をして」


実はジョンはどうして身体中が痛いのか解っていなかった、あまりに瞬殺されたので誰に何をされたのかも解っていないのだ」


「JJ!・・・・」号泣


「おいっ!どうした?何があったんだ?」


「何女の子を泣かせてるんです!マスター」(怒)


「何うちの娘を泣かせてやがんだっ!JJ」(怒)


横で会話を聞いていたエリーとアリーの横で会話を聞いていたベネディクトが叫ぶ


「うえっ!べっ別に泣かせてませんよ」


「「泣いてるじゃ~ありませんか!(ねえかっ!)」」


「なっ!何で?アリー、俺が悪かった、俺がわるいのか?とにかく泣き止んでくれ!なっ」


しばらく泣くアリーとなだめるジョン、怒声をあびせるエリーとベネディクトの会話?が続く


「うぅ~!それじゃあJJ、今度お洋服買ってね、約束だよ」


「ああ~!買うよっ!買いに行こう」


「お洒落なやつだからね!JJ」


「ああ!う~んとお洒落なやつ買いに行こう!」


何時の間にか洋服をプレゼントする事に決まったらしい、お詫びの印として・・・


「もううちの娘を泣かせるんじゃ~ねえぞ!JJ!」


最後にベネディクトの捨て台詞で通信は切られた、娘の父親とはこんなに攻撃的なものだろうか?


未だ何故に周りの皆が自分に冷たいのかがわからないジョン、それはそうだろう何故に自分が寝込んでいるのかも解っていないのだ、理由を誰かに聞こうと思っても怖くて聞けないジョンであった



またウトウトしていたジョンは誰かの話し声が聞こえてくる


「ええ!そうです、一日も早くオープンしていただけなければ今後の取引にも影響を及ぼします」


「エリー!誰なんだ~?」


「誰でもありません!マスター、・・・いいえ!お繋ぎ出来兼ねます、貴女の今やらなければならない事は一日も早くオープンさせる事ではありませんか?そうです、ええそうですとも!わかりました、では!お店のオープンの連絡をお待ちしております!はい、さようなら!」


おそらくアケミとの通信なのだろう、洋服屋を開店させる話しなのだろう、でも聞けない!何故か聞くのが怖いジョンだった



田吾作が作業から帰ってきた時体調の良くなったジョンを見て一言!


「マスター!良くなったのですね、やはり復活草は良く効きますね」

そろそろ農業に戻ります

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