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移民農業奮闘記  作者: マダム
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プロローグ4

今回でプロフィール部は終了です

全農会館より帰って来たジョン、移民募集の受付だけはしてきたのだが係りの


人の説明が複雑で頭が混乱状態のまま帰ってきた


「お帰りなさい!マスター、ぶじ受付できましたか?」


「ああ!多分大丈夫だ、だけど応募人数が多いと抽選になるらしいぜ」


「それは大丈夫ですよ!マスター、今回の応募は数万人レベルです、

通常移民などの応募が多数になり抽選になることはほぼ有りません」


「後、何かごちゃごちゃ説明されたんだけど色々決めないといけないことがある」


「ええ!了解です、早速会議をしましょう」


それから会議が始まり様々な事が決められていった、


まず移民時に持ち込む荷物は家を始め各種機材、これはジョンの得意分野


であり必要であろう機材をエリーがリストアップしそれをジョンが期限


(移民時)迄に用意する事になった、その荷が丁度コンテナ一台分!


それ故渡航費は破格の2400万キーンにもなるのだがこれは全農の格安


クレジットを組む事となる、目一杯の初期投資だ!


後は農業で収益があがるまでの生活費だがお馴染みのレーションを


買い込む事でクリアする、不味いが栄養バランスだけは有るので死にはしない


だろう。


会議が途中揉めたのは新古品棚ぼたアンドロイドのくだりである


「こいつを農作業用にチューンアップして持って行くか、それとも

売っぱらっちまって金にするか?どっちがいいと思う?エリー」


「そうですね!確かに売れば高値には成るでしょうけど向こうで必要に

成るかもしれません、凡庸機体のままであれば向こうでチューンアップも

できるでしょう」


「じゃ!凡庸タイプのOS入れるか?そうだ!どうせならエリーの外部端末機

にしたらいいんじゃないか?エリーも自由度が上がるんだし、そうしようぜ!」


「嫌です!私の名はエリーです!女性ベースの躯体じゃないと嫌です!」


「えっ!いやそんなの気にしなくっていいじゃん、便利になるんだし」


「イ・ヤ・デ・ス!そんな事したら性同一性障害がおきます!心は女、身体は

男ってどうするのですか?手術するにももぐ物さえ付いていないじゃ

ないですか!怒」


「いやっ!確かに付いて無いけどってついてないからいいじゃん」


「ダメです!絶対ダメです!それに私の入る身体は凡庸品なんてありえ

ませんっ!最高級オールラウンド秘書タイプが良いです!」


「そんなの億するよっ!無理だよ」


「わかりました!出て行きます、探さない出くださいね!

お世話になりました!怒」


「ちょっ!ちょっと待って、どうやって出て行くの?

ごめんなさい、もう言いません、お願い!出ていかないで~!」


「買ってくれますか?秘書タイプ躯体アンドロイド」


「むぅ~!・・いつか、儲かったら、買うから、出て行かないで、頼むから」


「いいでしょう!約束ですよ、それでは一日も早く儲ける為に

頑張りましょう!」


一人の男と一台のコンピューターの会話である、まるでダメ亭主とそのケツを


叩いて働かせるよく出来た女房!兎も角その日の会議は終了した




翌日スクラップ場には額に汗し走り回るジョンの姿があった、まるで何かに


追われているようだ


「よう!JJ 、精が出るな、昨日はいきなり走り出しちまったから

ビックリしたぜ」


「ベネディクトさん!お早うっす、昨日はすいません、俺焦っちゃって」


「ああ!構わねえよ、それよりあれ、やっぱり行くつもりなのか?」


後半部分は小声で尋ねるベネディクト


「はい!行きますよ、昨日申し込みもして来ました」


さらに小声で返事を返すジョン


「そうかい!んじゃ~向こうでも一緒だな!よろしく頼むぜ」


「はい!こちらこそ、今度相談に乗って下さいよ、持って行くもの

今造ってんです」


「ああ!いいぜ、何でも聞いてくれ、教えてやるぜ」


「有難うございます!じゃあこいつはずしてしまうんで」


「おうっ!頑張れよ!」




それから数か月に渡り必要な機材の修理、整備、そして生活費の為のこれまで


行っていたアルバイト、移民の講習、苦手な書類仕事、農業関係のお勉強


(講師エリーアンドベネディクト)まさに不眠不休、馬車馬のように働いた


その甲斐も有り移民数日前には全ての準備は整えられた


ジョンいわく【地獄の半年間】が終了した




後日、荷造り中


「マスター!機材は作業室に入れて下さいって何度言ったら解るのですか!」


「いやもう入んないんだよ!後此処にアンドロイドと予備のバッテリー

とかも入れるぜ」


「アンドロイドは兎も角機材関係は外のコンテナに入れて下さい!」


「だからそれすると家(車)が入るスペースが確保出来ないんだって」


「きちんと整理すれば入る筈です!ああ~もう埃っぽいし油臭い!」


「これ以上整理とか無理だよ、後これも中入れといて」


「何ですか!それは?、ああぁ~!水がこぼれてますよ!ちゃんと拭いて

下さい」


「後でね!あとこれ入れて・・・・」


「後でねって今すぐ拭かないとシミに・・・ダメです!もうこれ以上

入りません!涙」


「じゃあ~閉めるね!今度会う時は移民先に到着した後だから、元気でね」


「ちょっと待ちなさいっ!まだ拭き掃除してない・・・・」


バタン!ドアの閉まる音


「ああぁ!もうあの子は本当にもう!怒、向こうに着いたら絶対に外部端末機

買わせてあげますわ!アステライド社製のがいいかしら?ベンド社製のも

捨てがたいですわね・・・・」





若干予定オーバーしましたが何とか出発できます


【地獄の半年間】は何処かで外伝として書きたいのですが、今の所未定です

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