魔境
今回のお話しには一部不適切な表現が書かれていますが、
お話しの迫力の為そのままの掲載とさせていただきます。
ご了承下さい
今日は昨夜遅く迄かかって組み上げた水撒き
アンドロイドのお披露目である、
田吾作と違い水撒き限定のアンドロイドなので
会話能力は無く八本脚の蜘蛛の様な形で、
大きさは縦、横、高さ1m程度で水場と畑を往復し
水を撒く、
しばし様子を見ていたが問題は無いだろう、
これで畑にかかる労力がかなり減る・・・
畑にかかる労力が減るという事は隠し畑に
かけれる労力を増やせるという事でやはり今日も
田吾作と二人で魔境へと向かう!
魔境へたどり着いた二人は早速草刈り作業を始める、
ちなみに蛇は毒を持っていない事が昨夜のエリーの
鑑定で判明している相変わらず虫はザワザワ出て
くるのだが昼前にはかなりの面積の草刈りが出来た
そこで昼からは立木と岩の処分、
それに虫のサンプル集めに取り掛かる事にした
岩を掘り起こし立木を引っこ抜く田吾作はまさに
ブルドーザーの様に荒地を整地し、
虫網を使い恐々虫を採取するジョンはお花畑の
少女のようだ、ジャングルだけども
「うへぇ~!こいつも気持ち悪い形してんなぁ~」
今しがた採取した虫をカゴならぬビニール袋に
入れながら呟くと
「マスター!この大きな木は抜けません、
どうしましょう?」
ジョンが見てみると
確かに大きくどっしり根を張った木がある、
引っこ抜くどころか切り倒すのも難儀だろう
「斧は持ってきてるか?
あるんだったら切り倒してくれ」
「了解です!マスター」
木を切り倒す為斧を打ち付けるが表面を僅かに
傷つけるだけで切り倒せる気配がないので
「ようし!軽トラで引っ張り倒そう、
田吾作!根元の所を掘れ!」
穴掘りが得意な田吾作に根元を掘らせて
軽トラでぶん倒す!
エリーには思いも付かない作戦を実行しようと
する二人
流石に穴掘り名人、
大きな穴を掘っていくが思った以上に根も
大きく張り出しており時間がかかりそうだ
「田吾作!こっち側を集中して掘れ、
こっちに引っ張るから」
片面の根を掘り出し、
斧で叩き切りするが大きな木は微動だにせず
その場に存在している、痺れを切らしたジョンが
「一旦引っ張ってみようか!」
そう言って木と軽トラをワイヤーで繋ぎ
軽トラで引っ張るが
「全く動きませんね!マスター」
「だな!よしっ、助走をつけて引っ張ってみるか!」
助走をつけた軽トラが急発進するとワイヤーが
伸び切った所で急停止、
ガクンと衝撃を感じたジョンが窓から顔を出し
「ダメだわ!もうちょっと掘ってくれるか?」
と言った処に上空からバサバサバサっと降ってきた、
大量の虫が、蛇も、鳥も・・・
「おおぉ~!
このおおきなきは~やせいどうぶつの~すみかですぅ」
田吾作が得意のモノマネを発揮し説明した様に
この木は虫たちの住処だったらしい、
しかし大量の虫が落ちてきたジョンには
モノマネする様な余裕もなく
「うぎゃぁ~っ!がぁ~!うえっ!ぐぅっ、
ぐちの中に~!」
どうやら驚きのあまり叫んだ拍子に口の中に虫が・・
「いけません!マスター、
生ものを食すとお腹を壊しますよ」
「ぎぃ~やぁ~!おえっ、ぷっ!ぺっ・・・」
どうやら田吾作のボケに突っ込みを
返す余裕もないようだ
その後ジョンは全ての衣服を脱ぎ捨てフル○ンで
川に飛び込んだなにせ服の中、鼻や耳の穴、勿論
髪の毛の中迄虫やら蛇が絡みつき入ってきたのだ、
それはまさに極マイナーな性的志向の方達の見る
アダルトビデオを体験している様なものだから、
ノーマルなジョンには耐えきれるもの
では無かったのだ
川から上がって来たジョンに田吾作が
すっと服を渡す、そう現在ジョンはフルチ○なのだ!
何も言わないのがジョンには有難かった
今のジョンはレ○プされた女子高生の
ような心境なのだから、
ここで田吾作につまらないボケでもかまされた
日にはジョンの心は折れてしまうだろう
「持ってきてくれたのか!ありがとう」
そう言って受け取った服を着込むジョンは・・・
速攻で服を脱ぎ捨て川に飛び込んだ
「お前!何そのまま服を持って来てんの?
払って虫を落として来るだろ!普通!ってか
、ワザとかっ?ワザとやってんだろ!」
切れそうだったジョンの心は切れなかった、いや!
確かに切れた、切れたのだが、
田吾作への怒りのゲージが振り切りジョンの心は
繋がった、いや!前以上に強くなったのだ
それは死地を超える度に先頭能力をアップさせる
何処ぞの戦闘民族の様だが残念ながら
ジョンは戦闘民族の血は受け継いでいない
再び川から上がったジョンはそのまま服の洗濯を
始めた、勿論フ○チンのままでだ、
そして田吾作に向かって
「田吾作!穴掘りの続きを続けろ、
今日中にあの木倒すぞ」
「それわ~!むしたちのぉ~!すみかがぁ~!」
「いいからやれよっ!俺も直ぐに行くから」
モノマネに突っ込む事もなく何時に無く
真面目に指示するジョン!勿論○ルチンだ!
田吾作が根元を掘り返していると全身ずぶ濡れの
ジョンがやって来て狂ったように張り出した根を
斧で叩き切る、
作業を続けるとメシッ、メキメキッ、音がしだした
「そろそろだな!
田吾作危ないから穴掘りはもういい、出ろ」
そして軽トラに乗り込みゆっくりと引っ張ると
メキッ!メキメキ徐々に傾く大木、
これ以上引っ張ると下敷きになりそうな所で
ロープを外し田吾作に
「ようしっ!田吾作蹴れっ!」
田吾作得意のドロップキックを数回喰らわせると
ズドーンと大木が倒れた、
隣のジャングルの木を数本薙ぎ倒して
「キキキッ!ギャーギャー!
バサバサッ!ウホッウホッ!」
「凄い環境破壊ですね!マスター」
「嫌な事言うなよ!
あいつ等にちょっと住処を譲って貰わなきゃ
此処に畑は出来ねえんだよ」
何かが吹っ切れた様なジョンのセリフで本日の
作業は終了し帰る事に
改行短めですが、いかがですか?
ご意見いただけると有難いです