新たなる敵の予感
スマホだと読みにくいとの指摘がありましたので
改行早めてみました
収穫物の取引先に選択肢ができるという事は買い取り
価格の上昇を意味する、
しかしそれに甘えると結局選択肢を失うことになる
そして収穫物の価値が上がれば上がるほど選択肢は
向こうから集まってくるものだから、
今は価値を上げるために努力が必要だ!
朝起きると直ぐに休日を要求するジョンに
エリーが説明したのは上記のような話だった、
途中からジョンは理解することを諦めていたが・・・
それでも休日を求めぐずっていたジョンに
エリーが優しく言う
「それでは午前中にタゴサクは畑仕事を、
マスターは休憩ですね」
「おう!やっぱり戦士にも休息は必要だしな」
「わかりました!エリー様、行ってまいります」
「はい!気を付けて行ってきてください、
マスターは午前中お休みですから先日届いた水撒き
アンドロイドの組み立てでもやっておいて下さい」
「ん?え~と、休憩していいんだよな?」
「はい!休憩ですよ、
ですので趣味の機械いじりをお勧めしてます」
「そうか!うん、ありがとう」
ありがたく休憩をいただいたジョンは趣味の
機械いじりで貴重な休憩時間を消費するのであった
昼までかかり大好きな機械いじりを堪能したジョン
だが午前中にアンドロイドの組み立てが
終わるはずもなく
「マスター!昼からは
タゴサクと一緒に隠し畑の方をお願いします」
「まだ組み終わらないんだけど!続けちゃだめか?」
「マスター!機械いじりは
今日の作業が終わってからお願いします」
大好きな機械いじりでやれていた心もリフレッシュ
できたであろうジョンは作業後の作業予約まで入り
働きすぎなのだがエリーいわく
「マスターは好きな事が出来ていいですね」
らしい
いつかお休みをもらえる日が来ることを信じて
ジョンは今日も働く
エリーはジョンに外部端末機を買ってもらえるまで
ジョンのお休みを作る気はないのだが、
ちなみにただ今のニシガワラ家の現金資産は先日の
バイト代休業補償3万、交通費1万、実働4時間×
3千の52000キーンのみである、
念の為に!
さて、昼からの作業である
、田吾作を連れたジョンは隠し畑予定地
に到着後行動を起こそうとするのだが・・・
「どっから手をつけりゃ~いいんだ?
とりあえず田吾作!草刈りな」
「了解です!マスター」
田吾作が草刈り機を右に左に振るたびに住処を追われ
た虫達がザワザワと溢れ出さんとの勢いで動き出す
「うわぁ~!気持ち悪ぅ~、
毒とか持ってないだろうな?」
しかしあきらかに【私毒持ってます】と言わん
ばかりの色やムカデの様な足の多い虫達
「ここわぁ~!むしたちのぉ~!
らくえんだぁ~!すぅばらすぃ~」
突然、田吾作がお爺さんの声真似でしゃべり出す、
どうやら【夢気分!銀河探索気候】というTV企画の
タレントのモノマネらしい
「全っ然!似てねえし!それよりそいつ等捕まえろ!
エリーに調べさせるから」
実はモノマネは結構似ているのだが田吾作を褒めたり
認めたりすると負けの様な気がするのだ、ジョンは!
「むぁっておくれ~!むしたちよぉ~!
ほぉ~ら、つかまえたぁ!」
流石アンドロイド!
ドンドンモノマネのレベルが上がっていく、
農作業のレベルは中々上がらないのに芸の
レベルはドンドン上がる
「マスター!捕まえました、はい!」
田吾作は捕まえた毒々しいムカデの様な虫を
ジョンに渡そうとする手渡しで!
「馬鹿!触れるわけねえだろ、そんな毒々しい虫、
何かカゴかなんかに入れろよ」
「カゴなど用意してませんが!マスター」
仕方なく次回は何か容れ物を持ってくる
事にして虫は諦める
「さらばぁ~!むしよぉ~!
もうつかまるんじゃぁないぞぉ~」
自ら捕まえた癖にそんな事を言いながら虫を
逃がす田吾作、
次回くる時も虫を捕まえるのだが、
そんな事は気にしていない、また草刈り作業に戻る
田吾作は軽トラの荷台から口やかましく文句を
続けるジョンに聞く
「所でマスター!何をしているのですか?」
「ん?なに?俺は考え事をだな・・・」
「サボっているのですね!
マスターはサボっているのですね」
「ちげ~よ!
虫とかに刺されたらやばいから待機してんだよ」
「刺されたら【ムッヒー】を塗ってあげますから!
大丈夫です」
何故か腰のポーチから虫刺されの薬を取り出す田吾作
カゴは用意してないのに虫刺されの薬は
持ってきている
「何でそんな用意してんだよ!
そんな薬効かないかもしれないから待機しとく」
「言いますよ!
エリー様に言いますよ、サボってるの」
「サボってねえよ!やるから言うんじゃねえぞ!」
それから二人で作業を続けるが大量に虫が現れると
何だかんだと言いながら軽トラの荷台に登ろうとする
ジョンと作業を続けるよう注意する田吾作との戦いで
作業は進まない
極め付けの事件がジョンが何気に田吾作をみると
身体に蔦が絡まっている様に見えたので取って
やろうと近づくとその蔦が動いているように見えた
「たっ!田吾作さん、
首に巻いているのは何でしょうか?」
「はい?何ですか、首は・・・」
田吾作が自らの首に手を当てると、
ウニョロと蔦が動き出す
「ん?これは・・・蛇ですね、マスター」
「蛇ですね!じゃあねえよっ!
何マフラーみたいに巻きつけてんの?
何アダルトショップのショーウインドウの
マネキンみたいになってんだよ~!」
「アダルトショップは良くわかりませんが、
何時の間にか・・・」
「取れっ!直ぐに取れよっ、いや!
毒蛇かも知んねえから捕まえとけよ、
ああぁ、容れ物がねえ、どうしよ?」
その後てんやわんやしたが田吾作が首と胴体を
引きちぎり死体にして軽トラの荷台に積込み
持って帰る事にした
虫と蛇に精神を削られたジョンは予定時間を早めて
帰る事にする帰ると学級委員の女子宜しくエリーに
ジョンがサボっていた事を告げ口!
それを聞いたエリーはサボった分を取り返す為と
今日中に水撒きアンドロイドの組み立て作業を
ジョンにやらせる
その日の会議は一言も会議で発言せずひたすら
アンドロイドの組み立て作業に集中するジョンの
映像が会議参加者のモニターに映っていた、
それを見たあるものは仕事の崇高さを、
あるものは仕事の無情さをそれぞれ感じていた
改行はこんな感じでいいのでしょうか?