農作業?いえ!土木工事です!
新キャラ投入です
翌朝、ジョンさんは隠し畑予定地に、田吾作さんは畑にそれぞれ
仕事に向かう、軽トラに乗り込む前に畑を見回ったジョンは
収穫迄後少しの日数が必要な事を確信し安堵して隠し畑へ向かう
隠し畑に到着したジョンは昨夜エリーの言った注意点を確認
しつつ綱貼りを行っていく、一番の注意点は周りから死角になって
存在を隠せること!なにせ隠し畑なのだから見つかってはいけない
次に水撒きや陽当たり等を考慮し畑の面積を確保、その他倉庫等
施設の設置場所の確保・・・・
ある程度の綱貼りも終了しお昼時となった所で昼食のレーション
を取り出しお昼休憩に突入、お昼ご飯を堪能しているとさすがに
ジャングルの中、色々な虫や鳥がそこいら中にウロウロしている
『これは野生動物対策が大変だぞぉ!』と考えていたやさき
ジョンの視線の先に鹿のような動物が現れた
「うぉっお~!びっくりした~」
突然のジョンの叫び声に驚いた鹿もどきはすぐに姿を消した
昼ごはんを食べ終わったジョンは周辺の探索を始めるが
次々出てくる野生動物の痕跡、ここは野生の楽園だ。
一方エリーはファンと通信中
「・・それじゃ~!今から紹介するからよろしく頼む」
「はい!よろしくお願いします、ファン様」
「アケミ!俺だ、ファンだ、今大丈夫か?」
「ああ!ファンさん、どうしたの?いったい」
「仕事の話だ!以前話した農家の代表のエリーを紹介するよ」
「本当?ありがと~」
「初めまして!アケミ様、エリーと申します、宜しくお願いします」
「初めまして!アケミ・グレースです、30歳です」
どう見ても40オーバーなのだが本人が30と言うのだ、
コンピューターであるエリーは見事にスルーする
「今んところ出荷できる農家の窓口はエリーだけだから、この星
に唾つけるんならエリーを口説きな!」
「ありがとう!ファンさん、本当に助かる」
「それじゃ~俺は作業があるんで、これでな」
「それではファン様!結果は今夜の会議の時に報告しますので」
ファンが通信を切った後エリーとアケミの商談が始まった
「それではいきなりですが当商会と専属の契約をしていただける
お考えはありますか?」
「専属ですか?いきなりですね、それは難しいかと思いますが」
「勿論!条件面等お話しを聞いていただいてから・・・」
「ふふふ!すいません、お話の途中で、でも初めに無理な条件
を提案してから条件を緩め有利な条件で契約、ですか?」
「いえ!そお言う訳ではないのですが・・・」
「いえいえ!嫌いではないですよ、私もそっち側のお話しなら
大歓迎です」
アケミはやり手のバイヤーである今までこの小さな商会で|数多≪あまた≫
ある大商会を出し抜き有利な条件で商売を勝ち抜き生き残って
きたのだ、そのアケミが感じたのだ、このエリーはただの交渉人に
あらず!気を抜けばこちらが食われる!
【英雄は英雄を知る】たった一言、出だしのジャブでアケミの
本性を見抜いたエリーと返しの一撃でエリーの攻撃力を見抜いた
アケミ!二人の静かな闘いは夕方まで続けられた、初回の顔合わせ
と呼ぶには余りにも重要で大きな会話であった
関係ないが今までどんなダイエットを続けても挫折を繰り返して
いたアケミの体重がこの会話後5kgも減量したのだ、しかし
その事はアケミは誰にも伝えなかった、なぜならアケミの体重は
非公開!世界、いや銀河広しと言えどアケミの体重を知るものは
アケミただ一人なのだから
その夜各自その日の作業を終わらせたみんなが会議に参加する
エリー「それでは!本日ファン様よりご紹介いただいたアケミ様
との交渉の報告をいたします」
ファン「大変だっただろう!アケミとの交渉は」
エリー「大丈夫ですよ!ファン様、可愛らしいお方ですね」
ファン「可愛らしいって!あの女は【笑う悪魔】って呼ばれて
いるんだぜ」
エリー「それは酷いですわ!あんなに可愛らしいのに、それより
報告します、まず収穫物の買い上げは可能との事です」
スタン「それは助かった!収穫物の種類は?」
エリー「アケミさんの【シゲモン商会】が冷蔵倉庫と設置する
までは生鮮野菜の取引は不可能ですので穀物等は取引可能です」
スタン「それならこれからは穀物系で育てるか」
エリー「今から植えるのは心配いりません!3か月後には倉庫が
立ちますので、それより収穫の予定を先方に知らせますので
予定表のようなものを用意願います、スタン様」
全農以外の買い取り先に目処がたったところでその場の全員が
ほっとしてその日の会議が終了した
余談だが5キロの減量に成功したアケミは最近は封印していた
タイトなドレス(封印ではなく着れなくなっていた)を箪笥の
奥から引っ張り出し夜の街へと繰り出した
夜の街ではなじみの人達に「痩せたんじゃない?」などと
聞かれ気分良く飲み食いしその日のうちに体重を戻してしまった
【笑う悪魔】は別名【リバウンド王】でもあった、そしてこの夜
の事件はアケミの【ドメスティックバイオレンス事件】として
アケミの心に刻み付けられるのであった
新キャラアケミ!
レギュラー化するかどうか?悩み中