バーベキュー、それは外でやる焼き肉
今回は全農の陰謀が・・・・?
各家庭から食材が寄せられバーベキューの用意が進められる
勿論ニシガワラ家からはメインのお肉だ
スタン家のバーベキューはかなり本格的でジョンには
初めての経験で感動している、元々友達も少ない男である
このような大人数で食事会など初めてである
全員の前にメインの肉が出されると
「おお!見た感じは猪そっくりだな、そっちのは毛皮か?」
「はい!スタンさん、それとこっちが頭ですが、グロいです
から興味ある方だけ見て下さい」
気を利かせグロい頭を皆の目に見せないよう持ってきたが
全員鑑賞していた、ジョンが思うほどナイーブな人間は
この場にはいないようである
スタン 「ほぉ~!本当に猪そっくりだな、こいつは」
クリス 「本当ね!もう猪でいいじゃん、これ」
ファン 「本物は見たことないが!確かに猪だな」
テリー、ドリー 「それより早く始めようぜ、みんな~」
和気あいあいと始まったバーベキューは序盤こそ初顔合わせで
自己紹介などし大人しく過ごしていたがアルコールが回りだし
た頃から賑やかになってきた
そのうち話題は全農組織の不満話しになってくる
? 「だけどよ!全農の買い取り金額の低さは知ってるだろ」
クリス 「そんなこと言っても!結局全農に買い取って貰わないと
誰が買い取ってくれるのよ?」
? 「農作物の価値さえ高けりゃ!他所の商会が買い取りに来る」
クリス 「価値が低けりゃ!ダメなんでしょ」
?「だから全農の作物試験受けりゃ~全部飼料になっちまうぜ」
ファン 「横からすまん!CC、誰だい?それともう少し詳しく
聞かせてくれないか」
クリス 「紹介するよ!あたしの旦那のマス!マス・クリスだよ」
マス 「マスだ!ファンだったな、今話してたのは・・・」
マスの話では農家達の造る農作物の買い取り金額は収穫後の検査
での評価で変わる、高評価なら買い取り金額も高くなるが定評価
なら二束三文と、ただ問題なのは買い取りするのも評価するのも
共に全農なのが問題で全て低評価の判定を下し買取金額を下げて
いると言うのだ
クリス「だけど!うちみたいな研究農家は評価関係無いじゃ無い」
マス「確かにな!だけど通常の農家の評価だけ低いと不思議がる
から全体の評価を下げるんだ」
ファン「確かにうちの作物も飼料用って評価だったな」
クリス「だからって天下の全農がする?そんな事」
研究農家は開墾の手間が無いので既に早い収穫物が生産している
農家もちらほら出てき始めている
スタン「それが本当ならうちやJJの所は大変だな」
ベネディクト「いや!契約農家だって3年後には契約切れで
破産しちまうぜ」
ジョン「一度農作物の鑑定をエリーにさせてみますか?
勿論、全農程きっちりは鑑定出来ませんが」
ベネディクト「それは難しいな!収穫物は全農が管理するから
自分達の食べる分も認めていねぇ」
ファン「うちの畑でもうすぐ収穫する野菜が有るから全農に出荷
する前、今日の帰りにでも持って帰ってくれないか?」
ジョン「構いませんが!大丈夫ですか?」
ファン「もしこの話が本当なら!どっち道先はないからな、
動くんなら早い方がいい」
ジョン「わかりました!今日の帰りに御宅に送りますよ」
一先ずバーベキューに参加した農家は全農の作物鑑定する前に
ジョンの(エリーの)鑑定をして様子を見る事になった
「しかし!これで全農の検査がイカサマだったらどうする?」
誰ともなく呟いたその一言で全員押し黙る
「もし全農が悪意ある査定をするなら俺たちは詰みじゃないか」
ベネディクトの言葉にファンが答える
「いや!そうとも言えないぜ、農作物を直接購入したいって打診
を貰った事があるんだ」
スタン「誰なんだ?それは?」
ファン「以前俺が農家をしていた時に収穫物を買い取って
くれていた処でな、まぁ商社と言うかブローカーと言うか
生鮮の問屋の様な処だ」
ベネディクト「連絡は取れるのか?」
ファン「ああ!俺がまた農家をやるって言ったら向こうから
連絡が来たんだ、大丈夫だ」
スタン「それなら是非繋いでおいてくれ!うちとJJの所は直ぐに
でも取引しないといけないかもしれん」
マス「俺も取引先にあてがあるんだ!連絡取ってみるよ」
こうして取り敢えずの今後の方針は固まった、取り敢えず
ジョンはバーベキューの帰りにファンを送り収穫物を持ち帰り
簡易の検査をエリーにさせて・・・
「おおぉぅ!お前達、とうとう完成させたのか!」
突然のスタンの大声に深刻な議題を話し合っていたその場全員が
振り向きスタンの視線を追いかけると・・・
深刻な話題についていけなくなりプロレスを始めた脳金兄弟が
プロレス技をかけているのが見えた
「親父ぃ~!見たか、◯肉バスターだぁ~!」
アリー「凄い!すご~いっ」
スタン「とうとう完成させちまいやがったか、あいつら・・・」
一同「・・・・・・・・・・・・・・」
今日バーベキューに参加した物達は実に有意義な時間を過ごした
陰謀に巻き込まれるかも?という危険察知とその対策の話し合い
それと長年研究を続けていた新技の完成と!
やっとここまでこれた・・・・