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移民農業奮闘記  作者: マダム
29/58

農家なのに・・お前らいったいいつ農業やるんだ?

今回は解体からの~お食事かい?

「ぶふぁ~!うえっ、はぁ~、はあはあ、う~」


出だしからジョンの悶絶スタートである、猪もどきの解体は


ジョンの想像をはるかに超えた難易度だ


「ようし!もう大丈夫だ」


作業を再開したジョンは何とか猪もどきの皮を剥ぎ取る


続いて腹をさき内臓(モツ)を取り出す作業に移る


腹をさくと今まで以上の臭いが・・・・再びリバースした


「大変ですね!マスター、大丈夫ですか?」


悪気はないのだ、ただジョンの苦しみが理解出来ないだけなのだ


「ううぅ!すげえ臭いだな、甘かったぜ、ふぅ~、うえっ」


息を止めお腹の中に手を突っ込み内蔵をかき切り取り出す


定期的に襲ってくる吐き気と戦いながら・・・


「マスター!早くしないと日がくれますよ」


悪気は無い、悪気は無いのだ、ただ人の気持ちが判らない残念


アンドロイドなのだ、この子は!


臭いとグロとちょいちょい挟んでくる田吾作のイラっとくる


コメントとどんどん増えて来る新たな敵と戦い何とかモツを


全部出しきった


「次はどうするんですか~!マスター」


「次か?つぎは、ウエッ!次は水かけて洗ってから部位毎に

分けて、終わりだ、ウッ!」


「そうですか!ではちゃっちゃとやって下さい、マスター」


「ちょっとはお前も手伝えよ!ウップ、ホースで水かけて・・」


「お断りします!私に水を扱えと?」


「ああ!もう俺が、ウエッ、俺がやるよっ」


「わかればいいのです!マスター」


悪気は無いのだろうが殺意は芽生えてくるジョン、吐き気と


グロとイライラで殺意になるらしい


その後どうにかやっと各部位に切り離し解体さぎょうは終わる


最後に田吾作が一言


「解体作業は私がやった方が良さそうですね、マスターは

水洗いだけやってくれれば好いですよ」


そうだ!確かに田吾作なら吐き気もグロもイライラも関係無い!


そうなのだが何故今になってそれを言う?


吐き気と怒りのゲージの振り切ったジョンは次の機会は


絶対田吾作に解体作業をやらせる事を誓った


その後モツと頭をジャングルと畑の境目に撒き毛皮を畑の柵に


引っ掛けると今日の作業終了時間となった




その日の夜は小刻みに襲ってくる吐き気と戦いつつレーション


を飲み込み会議に参加する、勿論食後に参加だ


「全く!笑い事じゃないですよ、死ぬほど辛かったんですよ」


「まぁ!最初はそんなもんだろ、慣れりゃ~平気になる」


経験者のスタンは平気な顔で答える


「それよりバーベキュー!いつにするの?」


「いつでもオッケーですよ!CC、皆はどう?」


その後全員都合を確かめ合うが皆何時でも良い見たいだ、


それより早く肉が食べたい、何せ移民してから録に肉など


食べていないのだから


そんなこんなでジョン以外は早い方が良いという事で明日


バーベキューをやる事になった、因みにジョンはまだ吐き気が


収まらず肉を食う気にならないのだが


場所はスタンの家、ジョン以外の近くだし立派なバーベキュー


セットを持っているらしい


ジョン自身はあまり気が乗らないのだが皆の顔を見ていると


断ることも出来ずに参加することにした



翌朝目覚めたジョンは田吾作に農作業と落とし穴の更なる


設置を支持し、畑の見回りをする


今日も被害はないようで安心し、スタン邸へと軽トラを飛ばした


スタン邸に着き軽トラを降りたジョンに


「JJ~!久しぶり~」


叫びながら久しぶりのアリーが飛びついた、瞬時に身構えたジョン


はもはや条件反射だったのだろう、鳩尾を守り飛び込んでくる


アリーを受け止め・・・れなかった


「あっ兄貴!見たか、完璧なランニングネックブリーカーだぜ」


「ああ!スピード、タイミング、角度、全てパーフェクトな

ランニングネックブリーカーだぜ、ドリー」


ジョンとアリーの出会いがしらの瞬時の攻防をみていたハンソン


兄弟の会話だ、そう条件反射的タイミングでアリーに反応し


鳩尾を守ったジョンは失敗したのだ、しばらく会わないうちに


身長の伸びたアリーにその首を無防備に出してしまっていたのだ


勿論アリーにジョンを攻撃する意思はなく飛びついただけなの


だが昔より身長さが詰まったことによる事故なのだが・・・


「JJ!相変わらずひ弱ね、もっと鍛えなさい」


今日も雪女のごとく冷め切った目でさげすむように言われる


「ドリー!お前ならあのランニングネックブリーカー

耐えれるか?」


「兄貴!無茶言うんじゃねぇ、わかってるだろ、俺には

避けることもできねえよ、親父じゃあねえんだし」


「息子達よ!俺にも無理だ、いいか、ベネディクトの娘には

ちょっかいかけるんじゃねえぞ、いいな」


アリーは秘かに恋心を抱くジョンに受け止めて欲しいだけなのだ


それを毎回毎回倒れるジョンにイライラする乙女心なのだ、


しかしハンソン一家にはそれは気付けない、


唯一乙女心を持つレイチェル以外には


「だめよ~!アリー、JJ壊しちゃ農機械の修理する人いなく

なっちゃうんだから」


「JJがひ弱すぎるのよ、全く女の子に飛びつかれたくらいで」


「リン、アリーもそれぐらいにしとけよ、今日はJJが肉を

御馳走してくれるんだからな」


ベネディクト一家以外は皆驚愕する光景に圧倒されていた


「それよりみんな!肉も来たんだ、そろそろ始めようや」


その一言で全員バーベキューの用意を始めた


ようやくバーベキューが始まる

次こそ農業に戻ってもらう予定です

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