勝利の味はゲロの味?
今回はグロいシーンがたくさん出てきます
心臓のお弱りの方やお子様はお読みしない様、お願いします
死闘を終えたジョンは夕食後ちょうど会議の時間となったので
田吾作を後回しにして先に会議で猪もどきの報告を行う
ベネディクト「それじゃ!猪そっくりなんだな、その獣は」
ジョン 「ええ!エリーが調べた限りでは猪でした、全農でも
調べてもらうつもりですけど」
ファン 「それで血を撒いたあとどうしたんだ?」
スタン 「もうさばいたのか?」
クリス 「まぁ!そんなことも出来るのJJ」
ジョン 「いえ!それを今日教えて貰えないかと」
スタン 「簡単だぜ!まず首を上につるして・・・」
それからスタンによる猪の解体の仕方を教わりその肉で
皆でバーベキューパーティー(オフ会)をする約束を
取り付けた頃にはしっかり深夜になっていた
すっかり遅くなってしまったが田吾作の血糊を落すために
バケツに水を汲み畑で待つ田吾作のもとへ向かうジョン
「おーい!田吾作、待たせて悪かったな」
返事がない、ただのしかばねのようだ!ではなくまたスリープ
モードにでもしているのだろう、近づくとやはり
「おや!マスター、いかがしました? 」
起きた田吾作が話しだす
「おう!待たせて悪かったな!拭いてやるよ」
バケツを抱え上げ田吾作に見せてそう言うと
「覚えてましたか?マスター、忘れているのかと思ってました」
「忘れるわけないだろ!ちょっと話しこんで遅くなったんだ」
「そうですか!それはさぞ重要な話しなのでしょうね」
どうやら遅いと拗ねているようだ!『アンドロイドの癖になんて
面倒臭いやつだ』と思ったが仕方ない、田吾作だし
「すまんな!あれの解体方法を教えて貰ってたんだ」
「いえ!全くお気になさらないで下さい、私は大丈夫ですから」
言葉は謙虚だが態度が私不機嫌です状態だ
『面倒臭せぇ!なのでこんなに面倒臭せえんだ、こいつは』
心の中で大声で叫ぶジョンは
「まあ!そんなに怒るなよ、田吾作さん!」
と目一杯の愛想笑いと共に話しかけるが
「何なら一晩中!見張りを続けましょうか?マスター」
面倒臭くて切れそうになるジョンだが田吾作の最後の一言が
素晴らしくナイスアイデアに思える
「そうか!助かるよ、一晩中見張っててくれりゃ~猪もどきに
俺の大切なお芋ちゃんが食べられる事もないしなっ!」
「えっ!しかしよく考えてみれば私のエネルギーが持ちません」
「大丈夫だよ!今朝みたいにスリープモードで立ってくれりゃ」
「それではまた今朝のように畑が荒らされて・・・」
「大丈夫だって!血塗れのお前が立ってるだけで奴らは来ねえ」
「血塗れは嫌です!マスター、お願いします、拭き取って下さい」
「ええ~!それ拭き取っちゃあ迫力でねえし」
「お願いします!マスター、もう見張りは嫌です~」
「何言ってんだ!見張りはお前の天職じゃないか~」
「嫌です!もう見張りは嫌です~、何でもしますから~」
田吾作に涙を流す機能があればガン泣なんだろうな!などと
考えながらそろそろ許してやる事に
「よしよし!わかったよ、拭いてやるからこっちこい」
それからジョンは田吾作にこびり付いた血糊をゴシゴシ
拭き取りながら畑の様子を伺うが血の匂いがきいているのか
時間帯がはやいのか猪もどきの気配はしない
田吾作を拭き終わった所で家に入り今夜は眠る事にする
翌日畑の様子を見て回るジョン
「ふぅ~!大丈夫みたいだな、だけど血の匂いが無くなったら
また来やがるだろうし、罠は増やしておくか」
新たな罠を設置しようかと思ったのだが猪もどきの解体を先に
終わらせてしまう事にする
「田吾作!こいつの前足を持ち上げて吊るしあげてくれ」
吊るされた猪もどきの正面に向かい腹を割こうとしたが
猪もどきと目が合ってしまい同にも気持ち悪い
「悪い!先に頭を落としてしまうから一旦降ろしてくれ」
降ろされた猪もどきの首をナイフを使い切り離そうとするが
離れず最後は斧でぶち切るが、この辺でジョンはかなり気持ち
が悪くなってくる
「ウップ!フゥ~、よし!田吾作、もう一回吊るしあげてくれ」
再び吊るしあげられた猪もどき(首無し)の正面に立ち再び腹を
割こうと気合をいれていると
「女の子ですよ!マスター、この猪もどきは」
確かに付いていないがジョンはすでに気持ち悪くて付いていようが
いまいがどうでもよいのだ
「ああ!そうだな、どっちでもいいけど・・・」
「でもお肉は女の子の方が美味しいらしいですよ!マスター」
確かにそうかもしれない、だが今の何かが込上げてきている
ジョンにはどうでも良い情報である
「そうかもな!でも今慎重に作業をしているから少し静かにな!」
「そうですか!了解しました、マスター」
静かになったところで作業再開、首からお腹に向けて皮を縦に
切り、それから全体の皮を剥ごうとするが腹を割いたあたりで
素晴らしくエキセントリックな匂いが辺りに漂う
「うっ!うげぇ~、オエッ~」
先程から口の裏からノックを続けていた物体が溢れ出してくる
普段ゲロの様な食物を食い慣れているジョンとはいえこの臭いと
みためのグロさには耐えられなかった
「どうしたのですか?マスター、急に吐いたりして」
悪気はないのだ、臭いもグロも田吾作のセンサーを攻撃する
様なものではなかったのだから
次回も続きそう・・・?