そうだ!新しいアンドロイドを買おう!
またキャラを増やそうか?
騒動も落ち着き久し振りに自分の畑で働くジョン
畑を留守にしていた間に作物達は芽を出し順調に育っている
畑の雑草を抜きながら作物に話しかけるジョン
「豆ちゃん達は大きくなるのはやいですね~、麦ちゃんはゆっくり
だな~、いや、きっと大器晩成型なんだよなぁ~」
そして芋畑に差し掛かると
「そっだって!そっだって!おっおっきっくっ、そっだって!」
なにわ星を本拠地とする野球チーム【半球とらーず】の応援歌の
節で替え歌を作り歌いだす
「マスター!先ほどから植物に話しかけていますが植物は会話が
出来ませんよ」
「いやいやいやいや田吾作君!作物に愛情持って話しかけて
やると美味しい作物になるんだぜ」
「科学的根拠があるのですか?マスター」
「ああ!うん、あるある」
面倒臭くなったジョンは適当なことを応える
「では!私も話しかけた方がよいでしょうか?」
「そうだな!話しかけてやれば」
それから一本一本の作物に話しかける田吾作のおかげで作業
効率が悪くなり結局その日の作業が終了
「だからさぁ!このままだと追いつかないんだよ」
「そうですね!マスター、機械化は必要ですね」
現状の農作業の作業量に僅か一日で音を上げるジョン
「う~ん!田吾作をもう一体なんて無理だよな~」
「マスター!凡庸タイプとはいえ人型は高価です、お金もありま
せんし、これ以上の借金は破産へ一直線です」
「だよな~!何かいい方法無いかな?」
「安価に仕上げるとすると!水撒き限定で考えると良いかと」
「水撒き限定だと・・・・」
ジョンは水撒きを機械化する方法を考える始めしばらく経つと
「マスター!会議のお時間ですが、ベネディクト様達に相談
してみてわ如何でしょうか?」
「おお!ナイスアイデアだね、エリー、繋いでよ」
ジョンが約一週間ぶりに会議に参加すると皆心配してくれていた
そして一週間分のあらましを説明すると
ベネディクト 「まさかブタ箱に入ってたとは思わなかったな」
クリス 「まあ!うちの旦那も入ってたし気にするな!」
ファン 「そうなのか!実は俺も昔な・・・」
スタン 「おいおい!お前もかファン、実は俺も若い頃」
テリー、ドリーJr 「本当か?親父ぃ」
会議参加者の半数以上が警察に拘留されていた事実が発覚すると
各々何の罪状で捕まったのかの懺悔タイムが始まる
ちなみにクリスの旦那は酒に酔って喧嘩、ダメ人間の見本のような
お方らしい、ファンは騙された男への報復にトラクターで家に
突っ込み全壊、スタンはレイチェルに良いところを見せようと山
の木を斬り倒して捕まった、レイチェルの実家の部屋からの
眺めを山の木が邪魔をしていたのでスタンが一夜にして斬り倒し
小高い丘からオーシャンビューが見渡せるようになったのだが
その斬り倒した木は他人の土地であった・・・・
そして皆の犯罪記録報告というより(俺も昔わ悪かった)自慢
が終わりジョンの今日の目的である畑の水撒き機械化の相談を
始めると流石農業経験者の集まり、様々なアドバイスを貰う
事が出来た、その中でもやはりアンドロイドを増やす方法が
ジョンには良いように思えた
「やっぱりアンドロイド増やすかなぁ!エリー、お金いくら
残ってる?」
会議後ニシガワラ家の大蔵大臣にお伺いしてみると
「無いです!マスター、正確に言うと0キーンです」
「ゼッ!ゼロってお前ねぇ~、ハハハ」汗
「本当です!当家には1キーンたりともありません」
何ということでしょう、未知の惑星で一文無しで生活している
人間がここにいます!
「どっ!どうするんだよ、いったい、生活出来ね~じゃん」
「問題ありません!マスターの食事は残り6か月分残って
いますし、エネルギーその他は全て自給自足可能です」
「それでもちょっとは残しとくもんだろ!」
「移民前にマスターの無駄遣いのせいです!そのおかげで
半年分の食料は確保出来ていますが」
「そっ!そうだバイト代だ、この前のバイト代は?」
「あれは月末に入金です!休業補償で21万、作業費が
16万程、交通費が1回だけなので1万、合計38万
キーン程ですね、毎日通えたらもう少しあったのですが」
「いや!通えなかったし、お泊りだったし・・・」
「う~!足りないなぁ~、バイトないかなぁ~」
「ダメですよ!次回の分の種も買いますし」
「種は後回しでいいじゃん!先にアンド・・・」
「はぁ~!馬鹿ですか!やはり馬鹿なんですね、マスター、
農業する為に水撒きするのですよ!種買わずに何を買う
とおっしゃいました?本末転倒です」
「そんなにポンポン言うなよ!何とかしてくれよ!エリー」
「私はネコ型アンドロイドではありません!外部躯体も未だ
買ってもらってません、早く買って下さい」
「買うから!何とかならね~か?」
「本当ですね!わかりました、作戦を考えますので今日は
もう寝て下さい、明日も早いですからね」
「頼んだぜ!エリー、じゃあお休み」
「全く!もう・・・」
ジョンは速攻で眠りについた、考える事を放棄した男の
眠りは早かった
エリーはジョンの願いを叶える作戦を考える、ジョンの
願いを叶えるためか躯体の購入のためかは知らないが
またキャラが増えるのか?