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移民農業奮闘記  作者: マダム
22/58

親分の帰還

又つまらぬキャラを増やしてしまった・・・・

あれから一週間が過ぎた朝、今日の作業に出かける用意をやり終え


何時ものように部屋を出たジョンはこの生活にすっかり馴染んでいた、


規則正しい生活、通勤は送り迎え付き、何より豪勢な飯付きだ!


いつものように送迎の方達を待っていると一人の男が近づいて来る


ジョンが心の中で『おやっさん』と呼んでいる男だ、始めて此処に


来た時心細かったジョンに優しく接してくれカツ丼をご馳走して


くれた人だ



彼の名は【ヤマサン】、通称落としのヤマサンと呼ばれる刑事(デカ)だ!


彼の取り調べの前ではどんな極悪人でも自白し、そして(カン)


外れた事が無いという刑事の中の刑事だ!


しかし本文とは関係無いのでこれ以上の説明は割愛しておく、


ちなみにあと数日で定年を迎える


「おめでとう!ジョン君、釈放だ」


「えっ!・・・・」


『此処から出られる!いや、ここを出なければならない・・・』


ジョンは涙した、そうだろうプレハブとはいえここは建物、


家とはいえ車で寝起きしていたジョン、臭い飯とはいえうまい飯、


レーションと呼ばれる不味い飯を食っていたジョン!


他人とはいえ人に囲まれた生活、家族とはいえボケたアンドロイドと


コンピューターの三人暮し!


この生活を手放す時が来たのだ、涙が止まらない



ヤマサンはジョンが無実なのであろう事は感で気付いていた、


無実が晴れて本当に良かったと思った、何せ彼の感は外れた事が


無いのだから・・・


涙を見て思った、この青年は心細かったのであろうと!


感は外れないが勘違いは多いヤマサンだった。




警察署プレハブを出るとヤクショが迎えに来てくれていた


「ジョンさん!こっちです、ああ~良かった」


「有難う!ヤクショ、色々面倒かけたみたいだな」


「いえ!私よりフェルナンデス部長が頑張ってくれたんです、

フリッツ社相手にかなり圧力をかけたようです」


「そうか!お礼を言わなけりゃな、どこにいるんだ?」


「今この星には居ません!フリッツ社の本社の星に行ってます」


「わざわざ部長が出向いてるのか?」


「ええ!おそらく裁判になるでしょうから・・・

それより一度家に戻られますか?」


「いや!もうちょいで機械の修理が終わるからそれだけ終らせて

から帰るよ、多分今日中で片がつくだろうし」


という訳で会館の倉庫へ


作業を始めたジョンは次々と機械の修理を終えていく、


勿論全ての機械の修理は無理だが修理不可能な機械は分解し


パーツ取り用機械として活用し稼働機械を仕上げていく、


修理だけではなく弱い場所の補強も併せ仕上げる


昼過ぎには全ての作業が終了し家に帰る事に


「有難うございました!ジョンさん、これで農家の皆様へ農機を

回すことができます」


「うん!でも応急の修理だからまた故障は出ると思う、故障したら

連絡してくれれば出来るだけ協力するから」


「その節はお願いします!それでは気をつけてお帰り下さい」


「それじゃ!フェルナンデスさんに宜しく言っておいて」





田吾作はこの一週間農作業に従事していた、一週間前に農機械の


修理のアルバイトに行ったマスターに任された畑なのだ


既に植えた種は芽を出している早くマスターにお見せしたい、



出た行った次の日私はエリー様に呼び出された、マスターが警察に


捕まったと言うのだ、私に身元引き受けアンドロイドとして


マスターを迎えに行けと言うのだ!


何ということだ!私のマスターは犯罪者だったのだ!人の良さ


そうな顔をして実は悪人だったのだ


私は自らの運命を呪った、極悪人に仕えるアンドロイド!


これが私の身分なのだ死んでしまいたい気分だ!


そんな私の気分を察したのだろう、エリー様が私に話かける


マスターは移民農家の皆様のために悪人と戦ったのだと、その為に


警察のご厄介になっているのだと、そしてまだ落ち込んでいる私に


大昔の偉人【清水の次郎長親分】の話を聞かせてくれた、


次郎長親分は立派な人だ!弱気を助け強気を挫く!任侠の世界に


生きる素晴らしいお方だ、そして・・・


何ということだ!私のマスターも世の為、人の為に悪と戦って


いたのだ、そして警察に捕まったのだ、公安の犬めっ!


私のマスターをお捕まえするとはなんたる馬鹿者!いかんっ!


急がねば我がマスターをいつ迄も檻の中にお入れしていては!


急ぎ私を迎えに来たヤクショなる人物の車に乗りマスターが


拘留されている警察にお迎えに行く、このヤクショなる人物も


何たる馬鹿野郎か!その命に変えても我がマスターをお守りすべき


なのに、だが車中でこの男もマスターの為に焦っている事がわかる


そう悪い男でもないようだ、共にマスターをお助けする為に戦おう


ではないか!


警察に着きマスターをお迎えする、


『おおっ!何と神々しくも清々しい【我がマスター】』


お迎えし思わず声が出る


「マスター!お勤めご苦労さんでした」


そして私はマスターに聞いた


「マスター!これから親分とお呼びしていいですか?」


マスターは「親分はよせ」と一言仰る


わかりました、これからは心の声で【親分】とお呼びさせて


いただきます、親分!



物思いにふけっていた田吾作の上空に軽トラが現れる、あれは?


おっ!親分だ!親分が帰ってきた!


「おやぶ~ん!お帰りなさ~い」


思わず両手を振り上げ親分に向かい掛け出した私は大声で叫んだ


「親分はよせって言ったろ!田吾作よう」


しまった!お叱りを受けてしまった!


「お帰りなさい!マスター・親分」


「だから何で親分なんだよ?ジェダ◯の騎士みたいに呼んで

んじゃねぇ!」


「すみません!お、マスター、そうだ!畑を見て下さい、

もう芽が出て来てますよ!」


そして田吾作は一週間の自分が行ってきた仕事をジョンに説明


しながら畑を案内した、ジョンはその仕事に満足し田吾作を


褒めた、褒められた田吾作は凄く嬉しそうだった。


その後家に帰ると帰ってきたジョンを連れ回し自分に会わせる


のが遅くなったとエリーにこっ酷く怒られる田吾作であった


今回の騒動はネタがポンポン産まれたので安産でした

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