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移民農業奮闘記  作者: マダム
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プロローグ2

まったりゆっくり書いてますので読んでくださっている方には申し訳ない!

トレーラーハウスの様な物に侵入するジョン、この大型のキャンピングカーが


ジョンの家である、風呂、トイレ無しの寝室兼居間と作業部屋、


それに操縦シート、一人暮らしの野郎にはこれで十分不自由無く


生活出来てしまっている


家に入ると自然に明かりが灯り「おかえりなさい!マスター」と声が掛かる


「只今、エリー!」返事を返すが室内には誰もいない、無人である


声の主はコンピューター!ジョンがチューンナップを重ねた自慢の逸品


であるのだが、コンピューターに女の名前をつける一人暮らしの野郎!


なかなかに寂しい男である


「エリー、ちょっと調べて欲しいんだけど最近噂になってる移民募集の話を」


居間兼寝室にあるソファー兼ベットに腰掛けてジョンが尋ねる


「はい!マスター、それでは調べている間に解析が終わったアンドロイドの

報告をよろしいですか?」


「あぁ!教えてくれ」


エリーはネットで移民募集の事を調べながら出かける前にジョンに


頼まれていた報告を始める


コンピュータならでわの並列思考だ、ジョン所有のコンピュータにしては


エリーは優秀であった。


エリーの報告では|人型{{HUMANOID}}、|凡庸{{MEDIOCRITY}}、アリスター


社製、N3Dタイプ、HーMーARISTERーN3Dアンドロイド、通称お手伝い君!


アリスター社が誇るベストセラー商品らしい、型落ちだが!


内臓バッテリーで4ー8時間稼働、重量20Kg程度の荷運び可能、


歩行速度5Km/h、簡単な料理などの作業可能(OS次第だが)・・・・


「オーケイ!だいたい判ったよ、OSは人型凡庸タイプでいいんだろ?」


「はい!その通りです、マスター。 OSを組み込みますか?」


「ちょっと待って!先に移民の調べを聞いてからだな」


「了解です!では、続けて移民募集の説明を致します」


今回発見された居住可能惑星はかなりの好条件で政府はこれを食料生産拠点


(食糧特区)と定めた


これにより移住する者は農業、漁業、酪農等食料生産に関わる者にかぎられる


故に政府系機関【全食協会】主導で今回の移民募集は薦められている


移住希望者は【全食】の下部組織である【全農】、【全漁】、【全酪】


等組織の会員にかぎられ食料生産の拡大に貢献しなければならない・・・・


「エリー!もうちょっと掻い摘んで説明してくれ、後全食協会って何だ?」


「了解です!マスター、全食協会とは・・・・」


宇宙は何時の時代も食糧難である、人が発展、繁栄する事で食糧難は加速


されるので問題解決をはかった政府がつくったのが【全食協会】である


母種要項は各協会員で渡航費の負担をすれば惑星移住と土地や漁業権


などが貰えるらしい


「会員じゃ~なきゃ駄目なのか?俺駄目じゃん!」


「いえ!会費を払えば会員には直ぐなれますけど、移住するのですか?」


「いやな!ベネディクト一家が移住希望で俺もどうか?って誘われたんだ、

会費っていくら?」


「1000キーンからですね、【全漁】なんかは高いですけど」


「いや!農業の方」


「【全農】の会費は1000キーンからです、それで1アール、100m2の土地が

貰えるようです」


「えらい安いな、何か裏が有るんじゃねぇの?」


「移住は渡航費の方が金額が高いですね、それに農作物を育てなければ

土地所有は認められません、後1アール迄は無課税です、1アール以上は農場

にして収穫を認められれば所有出来ます」


「ほぉ~!それで渡航費っていくらなんだ?」


「人1人で300万キーン、手荷物の量で価格は上がります、まぁ移住する


のに手ぶらな人なんていないでしょうが・・・・


この家(車ーキャンピングカー)で1000万キーン程です」


「結構かかるんだな!でも身一つで行きゃ~300万かぁ」


「移住後の住まいはどうするのですか?マスター、宿屋なんてありませんよ」


「そっかぁ~!高ぇ~なぁ~やっぱり」


「安いものですよ!マスターならこの家で満足できますし、普通なら現地で

家を建てるんですよ」


「だけどそんな金ないしなぁ~、やっぱ無理か」


「かなり移住に乗り気ですね!移住者はたいていクレジットを組むみたい

ですよ、利息3年間据え置き、低金利でかなりお得なクレジットが

あるみたいですし」


「そうかぁ!ベネディクトさんも借りるのかな?明日相談してみるよ」


「そうですか!それではもう遅いですのでお休みになりますか?」


「ちょっと待ってくれ!後エリザ病って調べてもらえるか?」


「エリザ病ですか!・・・・どういったことでしょう?」


「えっ?調べなくて解るのか?病気のデーターなんかいつ入れたんだよ?」


「いえ!エリザ病はデータがあります、あの病気は当時は不治の病と

言われる難病で治療法が確率出来たのが今より20年程前です、

もっとも治療費が高額の為今でも不治の病状態ですが」


「そうなんだ!アリーがエリザ病だったらしくてな」


「アリーが・・・それでどうなったのですか?」


突然大きな声でエリーが質問始める


「どうしたんだよ?急に、治療も終わってもう健康なんだけどな、でも治療費

のせいで破産寸前だったらしかったってさ、アリーがどうかしたのか?」


「そうですか!アリーは関係ありません、それよりもう遅いですので

お休みください」


「ああ、わかったよ・・・お休み!エリー」


「それではライトを消しますね!お休みなさい!マスター」


目を閉じて寝ようとするのだがジョンは興奮して寝付けなかった子供の頃


食べた蒸かしただけの芋、貧乏農家の三男坊が大好きだったあの味を


もう一度味わえる!しかも自分で作って腹一杯・・・・


深夜眠りにつく頃にはジョンの気持ちは移住で固まって行くのであった


思いっきり単細胞単純な男である。



次回でプロフは終了予定です

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